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他剤形 薬剤一覧

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○肺小細胞癌
  • ○悪性リンパ腫
  • ○子宮頸癌
  • ○がん化学療法後に増悪した卵巣癌

用法・用量

  • <肺小細胞癌>

    • エトポシドとして、通常成人1日175~200mgを5日間連続経口投与し、3週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
      なお、投与量は疾患、症状により適宜増減する。
  • <悪性リンパ腫>

    • 患者の状態に応じA法又はB法を選択する。
      • A法

        • エトポシドとして、通常成人1日175~200mgを5日間連続経口投与し、3週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
          なお、投与量は疾患、症状により適宜増減する。
      • B法

        • エトポシドとして、通常成人1日50mgを21日間連続経口投与し、1~2週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
          なお、投与量は疾患、症状により適宜増減する。
  • <子宮頸癌>

    • エトポシドとして、通常成人1日50mgを21日間連続経口投与し、1~2週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
      なお、投与量は疾患、症状により適宜減量する。
  • <がん化学療法後に増悪した卵巣癌>

    • エトポシドとして、通常成人1日50mg/m2を21日間連続経口投与し、1週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
      なお、患者の状態により適宜減量する。

禁忌 

【警告】

  • 本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 重篤な骨髄抑制のある患者[骨髄抑制は用量規制因子であり、感染症又は出血を伴い、重篤化する可能性がある。][9.1.1参照]
  • 2.2 本剤に対する重篤な過敏症の既往歴のある患者
  • 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 骨髄抑制のある患者(重篤な骨髄抑制のある患者は除く)
骨髄抑制を増悪させることがある。[2.1、11.1.1参照]
9.1.2 感染症を合併している患者
骨髄抑制により、感染症を増悪させることがある。[11.1.1参照]
9.1.3 水痘患者
致命的全身症状があらわれるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
腎機能が低下しているので、副作用が強くあらわれることがある。
9.3 肝機能障害患者
代謝機能等が低下しているので、副作用が強くあらわれることがある。
9.4 生殖能を有する者
9.4.1 小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。[15.2.1参照]
9.4.2 妊娠する可能性のある女性には、適切な避妊をするよう指導すること。[9.5参照]
9.4.3 パートナーが妊娠する可能性のある男性には、適切な避妊をするよう指導すること。[15.2.2、15.2.3参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。妊娠中に本剤を投与された患者で児の奇形が報告されており、動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形性、胎児毒性が認められている。[2.3、9.4.2参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
用量並びに投与間隔に留意し、頻回に臨床検査を行うなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能(骨髄機能、肝機能、腎機能等)が低下しており、本剤の投与で骨髄抑制等の副作用が高頻度に発現している。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 本剤の投与により骨髄抑制等の重篤な副作用が起こることがあり、ときに致命的な経過をたどることがあるので、以下の点に注意すること。[11.1.1参照]
8.1.1 緊急時に十分処置できる医療施設及びがん化学療法に十分な経験をもつ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。
8.1.2 頻回に臨床検査(血液検査、肝機能検査、腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。骨髄抑制は用量依存的に発現する副作用であり、用量規制因子である。白血球減少の最低値は一般に、5日間投与[肺小細胞癌及び悪性リンパ腫(A法)]においては投与開始日より約2~3週間後に、21日間投与[悪性リンパ腫(B法)及び子宮頸癌]においては投与開始日より約3週間後にあらわれる。
8.1.3 化学療法を繰り返す場合には、副作用からの十分な回復を考慮し、肺小細胞癌及び悪性リンパ腫(A法)においては少なくとも3週間の休薬、悪性リンパ腫(B法)及び子宮頸癌においては少なくとも1~2週間の休薬を行うこと。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。
8.2 感染症、出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。
8.3 本剤と他の抗悪性腫瘍剤の併用により、急性白血病(前白血病相を伴う場合もある)、骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告があるので、十分に注意すること。
<がん化学療法後に増悪した卵巣癌>
8.4 関連文献(「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議 公知申請への該当性に係る報告書:エトポシド(卵巣癌)」等)を熟読すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 本剤の手術あるいは放射線治療の補助化学療法における有効性・安全性は確立していない。
5.2 卵巣癌に対して本剤の投与を行う場合には、白金製剤を含む化学療法施行後の症例を対象とし、白金製剤に対する感受性を考慮して本剤以外の治療法を慎重に検討した上で、本剤の投与を開始すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 反復投与
<5日間反復投与>
癌患者に本剤1日1回150mg注)を5日間経口投与したところ、1日目と5日目の血中濃度の推移に差はなく、蓄積傾向は認められなかった。
1日目と5日目の血中濃度推移
注)本剤の承認された用法及び用量は、「通常成人1日175~200mgを5日間連続経口投与、又は1日50mgを21日間連続経口投与、又は1日50mg/m2を21日間連続経口投与」である。
<21日間反復投与>
癌患者に本剤1日1回50mgを21日間経口投与したところ、1日目と21日目の血中濃度の推移に差はなく、蓄積傾向は認められなかった。
1日目と21日目の血中濃度推移

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗悪性腫瘍剤、放射線照射骨髄抑制等を増強することがあるので、併用療法を行う場合には、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。ともに骨髄抑制作用を有する。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 骨髄抑制
汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(62.2%)、好中球減少(13.1%)、血小板減少(24.5%)、出血(頻度不明)、貧血(45.4%)等があらわれることがある。[8.1、9.1.1、9.1.2参照]
11.1.2 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

10%以上1~10%未満1%未満頻度不明
肝臓AST上昇、ALT上昇、ビリルビン上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇
腎臓BUN上昇、クレアチニン上昇、尿蛋白
消化器悪心・嘔吐(50.7%)、食欲不振(45.0%)口内炎、下痢、腹痛、便秘
過敏症発疹
皮膚脱毛(67.2%)そう痒、色素沈着紅斑
精神神経系頭痛しびれ、一過性皮質盲
循環器心電図異常、頻脈不整脈、血圧低下
電解質ナトリウム異常、クロール異常、カリウム異常、カルシウム異常
その他倦怠感発熱、血清総蛋白減少顔面潮紅、浮腫、味覚異常
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