製品名 トリテレン・カプセル50mg
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- 一般名
- Triamterene
- 薬効分類
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降圧薬>利尿薬(カリウム保持性)
- 価格
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50mg1カプセル:17.9円/カプセル
- 製薬会社
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- 販売元:大日本住友製薬株式会社
製造販売元:京都薬品工業株式会社
- 販売元:大日本住友製薬株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 高血圧症(本態性、腎性等)
- 心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫
用法・用量
- トリアムテレンとして、通常成人1日90~200mg(2~4カプセル)を2~3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 禁忌
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【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 無尿の患者
- 急性腎不全の患者
- 高カリウム血症の患者〔高カリウム血症が悪化するおそれがある。〕
- 腎結石及びその既往歴のある患者〔トリアムテレン結石を形成するおそれがある。〕
- インドメタシン又はジクロフェナクを投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
- テルフェナジン又はアステミゾールを投与中の患者〔QT延長、心室性不整脈を起こすおそれがある。他の利尿薬(ループ利尿薬)でテルフェナジンとの併用によりQT延長、心室性不整脈を起こしたとの報告がある。〕
- 〔(1)、(2)高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
- 副作用
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- 急性腎不全(0.1%未満)
- 観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 注意
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慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- 重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者〔急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。〕
- 重篤な腎障害のある患者〔高カリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
- 肝疾患・肝機能障害のある患者
- 減塩療法を受けている患者〔低ナトリウム血症等の電解質異常があらわれるおそれがある。〕
- 高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
- 乳児〔乳児は電解質バランスがくずれやすい。〕
- 葉酸欠乏又は葉酸代謝異常のある患者〔本剤の葉酸拮抗作用により巨赤芽球性貧血等の血液障害があらわれることがある。〕
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン、ジクロフェナクを除く)を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
- ACE阻害剤又はカリウム製剤を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
- (2)~(6)項は「副作用」の項の代謝異常参照。
重要な基本的注意
- 連用する場合、電解質異常があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。
- 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
適用上の注意
- 薬剤交付時
- PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
高齢者への投与
- 高齢者には、次の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
- 高齢者では一般に過度の降圧、利尿は好ましくないとされている。(脳梗塞、脱水、低血圧等による立ちくらみ、めまい、失神等を起こすことがある。)
- 特に心疾患等で浮腫のある高齢者では急激な利尿は急速な血漿量の減少と血液濃縮をきたし、脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
- 高齢者では、高カリウム血症があらわれやすい。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕
小児等への投与
- 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない。)
薬物動態
- 血中濃度(外国人データ)
- 健常成人男子6名にトリアムテレンとして100mg経口投与したとき、0.8~2.3時間で最高血漿中濃度125.1ng/mLに達した。
投与量
(mg)Tmax
(hr)Cmax
(ng/mL)AUC(0→24)
(ng・hr/mL)100 1.23±0.54 125.1±42.2 488.4±122.1 Mean±S.E.Tmax:最高血漿中濃度到達時間Cmax:最高血漿中濃度AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積
- 血漿蛋白結合率(外国人データ)
- ヒト血漿蛋白との結合率は約60%であった。
- 代謝・排泄(外国人データ)
- 肝で代謝され、p-hydroxytriamterene及びその硫酸抱合体となる。
代謝物であるp-hydroxytriamtereneの硫酸抱合体はナトリウム利尿作用、カリウム排泄抑制作用を有する。(ラット、in vitro)
尿中から排泄され、尿中濃度は2~3時間でピークに達した。8時間後にはその80%が排泄された。