製品名 ジギラノゲン注0.4mg

一般名
Deslanoside
薬効分類
昇圧・心不全・冠動脈・末梢血管疾患薬
 >ジギタリス製剤
価格
0.02%2mL1管:95円/管

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 次の疾患にもとづくうっ血性心不全(肺水腫,心臓喘息などを含む)
    • 先天性心疾患,弁膜疾患,高血圧症,虚血性心疾患(心筋梗塞,狭心症など)
    • 肺性心(肺血栓・塞栓症,肺気腫,肺線維症などによるもの)
    • その他の心疾患(心膜炎,心筋疾患など),腎疾患,甲状腺機能亢進症ならびに低下症など
  • 心房細動・粗動による頻脈,発作性上室性頻拍
  • 次の際における心不全及び各種頻脈の予防と治療
    • 手術,急性熱性疾患,出産,ショック,急性中毒

用法・用量

  • デスラノシドとして,通常,成人に対して

    • 急速飽和療法(飽和量:0.8~1.6mg

      初回0.4~0.6mg,以後0.2~0.4mg2~4時間ごとに静脈内(または筋肉内)注射し,十分効果のあらわれるまで続ける.ただし,筋肉内注射は疼痛を伴う.
    • 比較的急速飽和療法

      10.4~0.6mgを静脈内(または筋肉内)注射し,十分効果のあらわれるまで2~4日間続ける.ただし,筋肉内注射は疼痛を伴う.
    • 維持療法

      10.2~0.3mgを静脈内(または筋肉内)注射する.ただし,筋肉内注射は疼痛を伴う.
  • デスラノシドとして,通常,小児に対して

    • 急速飽和療法

      • 新生児・低出生体重児

        10.03~0.05mg/kg3~4回に分割,静脈内(または筋肉内)注射する.
      • 2歳以下

        10.04~0.06mg/kg3~4回に分割,静脈内(または筋肉内)注射する.
      • 2歳以上

        10.02~0.04mg/kg3~4回に分割,静脈内(または筋肉内)注射する.
      • 一般に2日で飽和し以後維持量とする.ただし,筋肉内注射は疼痛を伴う.
    • 維持療法

      飽和量の1/4を静脈内(または筋肉内)注射する.ただし,筋肉内注射は疼痛を伴う.
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 房室ブロック,洞房ブロックのある患者[刺激伝導系を抑制し,房室伝導の遅延をもたらすためこれらを悪化させる.]
  • ジギタリス中毒の患者[中毒症状が悪化する.]
  • 閉塞性心筋疾患(特発性肥大性大動脈弁下狭窄等)のある患者[心筋収縮力を増強するため,左室流出路の閉塞を増悪し,症状を悪化させる.]
  • ジスルフィラム,シアナミドを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
  • 本剤の成分又はジギタリス剤に対し過敏症の既往歴のある患者
原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること

  • 本剤投与中の患者にカルシウム注射剤を投与すること.(「相互作用」の項参照)
  • 本剤投与中の患者にスキサメトニウム塩化物水和物を投与すること.(「相互作用」の項参照)
副作用
ジギタリス中毒
次のような中毒症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には減量又は休薬し,改めて少量より再投与を開始するなど適切な処置を行うこと.
消化器
食欲不振,悪心・嘔吐,下痢等
循環器
不整脈,頻脈,高度の徐脈等
視覚異常(光がないのにちらちら見える,黄視,緑視,複視等)
精神神経系
めまい,頭痛,失見当識,錯乱等
非閉塞性腸間膜虚血
非閉塞性腸間膜虚血があらわれることがあり,腸管壊死に至った例も報告されているので,観察を十分に行い,激しい腹痛,血便等の症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

急性心筋梗塞のある患者[心筋収縮力増強により心筋虚血を増悪させるおそれがある.]
心室性期外収縮のある患者[中毒が発現した場合鑑別ができないおそれがある.]
心膜炎,肺性心のある患者[少量で中毒を起こすおそれがある.]
WPW症候群のある患者[副伝導路の伝導速度を速め,不整脈が増悪するおそれがある.]
電解質異常(低カリウム血症,高カルシウム血症,低マグネシウム血症等)のある患者[少量で中毒を起こすおそれがある.]
腎疾患のある患者[本剤の排泄が遅延し,中毒を起こすおそれがある.]
血液透析を受けている患者[本剤の排泄が遅延する.また,透析により,血清カリウム値が低下する可能性があるため,中毒を起こすおそれがある.]
甲状腺機能低下症のある患者[ジゴキシンの血中濃度が高くなることが報告されており,本剤の作用が増強するおそれがある.]
甲状腺機能亢進症のある患者[ジゴキシンの血中濃度が低くなることが報告されており,本剤の作用が減弱するおそれがある.]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

本剤を投与する場合には観察を十分に行い,過去2~3週間以内にジギタリス剤又はその他の強心配糖体が投与されているか否かを確認した後,慎重に投与量を決定すること.
本剤の至適投与量は患者により個人差があるので,少量から投与を開始し,観察を十分に行い投与量を調節すること.

適用上の注意

筋肉内注射時
筋肉内注射にあたっては,下記の点に注意すること.
筋肉内投与はやむを得ない場合にのみ,必要最小限に行うこと.同一部位への反復注射は行わないこと.特に新生児,低出生体重児,乳児,小児には注意すること.
神経走行部位を避けること.
注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり,血液の逆流をみた場合には,直ちに針を抜き部位をかえて注射すること.
注射部位に疼痛,硬結をみることがある.
アンプルカット時
ガラス微小片の混入を避けるため,エタノール綿等で清拭することが望ましい.

用法及び用量に関連する使用上の注意

飽和療法は過量になりやすいので,緊急を要さない患者には治療開始初期から維持療法による投与も考慮すること.

高齢者への投与

高齢者では腎機能が低下していることが多いため,高い血中濃度が持続するおそれがあるので,患者の状態を観察しながら,慎重に投与すること.

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない.]

小児等への投与

小児等に投与する場合には副作用があらわれやすいので,観察を十分に行い,慎重に投与量を決定すること.
血中濃度
健康成人2例に12時間間隔で2回又は3回静注したときのデスラノシドの血中濃度の経時的変化は2相の指数曲線をなし,第1相(分布相)の半減期は24~28分,第2相(排泄相)の半減期は42~43時間であった.
代謝
(参考)
モルモット,ウサギ,イヌに3H‐デスラノシドを静注したときの24時間尿中排泄率は投与量の43~50%であり,そのうち未変化体の割合は75~86%であった.代謝物には少量のジゴキシンが認められた.
排泄
健康成人4例にデスラノシド0.4mgを静注したときの24時間尿中排泄率は投与量の28%であった.
その他
(参考)
血漿蛋白結合率
20%(モルモット,ウサギ,イヌ,平衡透析法)