製品名 アンチレクス静注10mg
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- 一般名
- Edrophonium Chloride
- 薬効分類
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中枢神経薬(その他)>コリンエステラーゼ阻害薬(末梢性)
- 価格
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1%1mL1管:112円/管
- 製薬会社
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- 製造販売元:杏林製薬株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 重症筋無力症の診断、筋弛緩剤投与後の遷延性呼吸抑制の作用機序の鑑別診断
用法・用量
- 重症筋無力症の診断には、エドロホニウム塩化物として、通常成人1回10mgを静脈内注射する。その際、まず初めに2mgを15~30秒かけて注射し、45秒後に反応をみた上で必要に応じて残りの8mgを注射する。
- 筋弛緩剤投与後の遷延性呼吸抑制の作用機序の鑑別診断には、エドロホニウム塩化物として、通常成人5~10mgを30~40秒かけて静脈内注射する。筋弛緩状態が改善されれば非脱分極性ブロック、筋弛緩状態が増強されれば脱分極性ブロックと判定する。必要があれば5~10分以内に同量を反復投与する。
- なお、年齢により適宜増減する。
- 禁忌
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【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 消化管又は尿路の器質的閉塞のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 副作用
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- 痙攣、呼吸中枢麻痺
- 痙攣、呼吸中枢麻痺があらわれることがある。
- 注意
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慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- クリーゼにある重症筋無力症患者[徐脈あるいは心拍の停止があらわれることがある。]
重要な基本的注意
- 本剤を重症筋無力症の鑑別診断に使用するとき、過敏症患者においては重症筋無力症であるなしにかかわらず過度のコリン作動性反応が起こりうるので、これを防ぐためにアトロピン硫酸塩水和物0.5~1mgを入れた注射器をすぐ使えるようにしておくこと。
- 本剤の投与後、徐脈、血圧低下等の過度のコリン作動性反応が認められた場合には、アトロピン硫酸塩水和物を静注すること。
- 本剤の投与により、短時間又は遷延性に抗コリンエステラーゼ剤非感受性期を生じることがあるので、このような場合、抗コリンエステラーゼ剤の投与は再び感受性が戻るまで減量又は中止すること。
適用上の注意
- アンプルカット時
- 本品はワンポイントカットアンプルを使用しているが、アンプルの首部をエタノール綿等で清拭し、カットすること。
高齢者への投与
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
小児等への投与
- 小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
薬物動態
- ラットに14C-エドロホニウム塩化物4.0μmol/kgを静注した結果、血中濃度は2相性の減少を示し、第1相の半減期は8.3分であった。
また、6時間後で投与量の約5%が胆汁中に排泄され、代謝物のほとんどが3-oxyglucuronideで、未変化体はほとんど検出されなかった。