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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎
  • ○以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

    • 小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍)

用法・用量

  • <ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎>

    • 一般的な投与法は次の通りである。
      • 成人

        • 通常1日量体重1kg当り0.010mg(10μg)5日間の静脈内注射を1クールとする。
      • 小児

        • 通常1日量体重1kg当り0.015mg(15μg)5日間の静脈内注射を1クールとする。
    • 休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合は、中毒症状が消失するまで休薬する。
  • <小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法>

    • (1)1回投与法

      • 他の抗悪性腫瘍剤との併用における用法・用量は、1日1回1.25~1.35mg/m2(体重30kg以上:1日最大投与量2.3mg)または0.045mg/kg(体重30kg未満)を静注または点滴静注とする。
    • (2)分割投与法

      • 他の抗悪性腫瘍剤との併用における用法・用量は、1日1回0.015mg/kg(1日最大投与量0.5mg)を静注または点滴静注、5日間連続投与とする。
    • 休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合は、中毒症状が消失するまで休薬する。
      年齢、併用薬、患者の状態に応じて適宜減量を行う。

禁忌 

【警告】

  • 1.1 本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  • 1.2 本剤を含む小児悪性固形腫瘍に対するがん化学療法は、小児のがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで実施すること。
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 水痘又は帯状疱疹の患者[致命的全身障害があらわれることがある。][9.1.2参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 骨髄機能抑制のある患者[8.1、11.1.1参照]
9.1.2 感染症を合併している患者(水痘又は帯状疱疹の患者を除く)
免疫機能を抑制するので、感染症を増悪させるおそれがある。[2.2、8.3参照]
9.2 腎機能障害患者
腎機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.3 肝機能障害患者
肝機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.4 生殖能を有する者
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。[15.2.1参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(ラット)で、妊娠9日目にアクチノマイシンD 150、200μg/kgを1回腹腔内投与した際に胎児に脳水腫を主とする神経系の異常がみられており、胎児死亡率も対照群に比べて有意に高いことが示されている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
9.7 小児等
副作用の発現に特に注意し、慎重に投与すること。

8.重要な基本的注意

8.1 骨髄機能抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。なお、本剤の投与にあたってはG-CSF製剤等の適切な使用に関しても考慮すること。[9.1.1、11.1.1参照]
8.2 本剤によって免疫抑制が起こることがあるので、本剤による治療中は生ワクチンの接種は行わないこと。
8.3 感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。[9.1.2参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 本剤1バイアルにつき1.1mLの注射用水(保存剤を含まないもの)を加え、溶解する。この溶解液は、1mL中にアクチノマイシンDを約0.5mg含有する。1.1mLの生理食塩液では完全に溶解せず白濁するので、必ず注射用水で溶解すること。
14.1.2 必ず用時調製し、使用されなかった薬液は廃棄すること。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 本剤は静脈内投与にのみ使用すること。
14.2.2 静脈内投与に際し、薬液が血管外に漏れると、注射部位に硬結・壊死を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないよう慎重に投与すること。

7.用法及び用量に関連する注意

小児悪性固形腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法においては、併用薬剤の電子添文も参照すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
成人悪性黒色腫患者3例に3H-標識アクチノマイシンD 10、15μg/kgを静注した場合の血中半減期は、約36時間であった(外国人データ)。
16.4 代謝
アクチノマイシンDは生体内においてほとんど代謝されない(外国人データ)。
16.5 排泄
成人悪性黒色腫患者1例にアクチノマイシンD 10μg/kgを静注したところ、投与後9日間の尿中及び糞中回収率は、それぞれ20%、14%であった(外国人データ)。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗悪性腫瘍剤
放射線照射
骨髄機能抑制等の副作用が増強することがあるので、頻回に臨床検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。いずれも骨髄機能抑制等の副作用の強い薬剤及び治療法であるため、併用により増強されると考えられる。
抗悪性腫瘍剤
放射線照射
二次性悪性腫瘍(白血病を含む)があらわれることがあるので、本剤の投与終了後も長期的に十分な観察を行う必要がある。機序不明

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 骨髄抑制(頻度不明)
再生不良性貧血、無顆粒球症、汎血球減少症、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血があらわれることがある。また、骨髄機能が抑制された結果、感染症(敗血症等)、発熱性好中球減少症があらわれることがある。[8.1、9.1.1参照]
11.1.2 アナフィラキシー、呼吸困難(いずれも頻度不明)
11.1.3 肝静脈閉塞症(頻度不明)
血管内凝固、多臓器不全、肝腫大、腹水等を伴う重篤な肝障害があらわれることがある。
11.1.4 播種性血管内凝固症候群(DIC)(頻度不明)
11.1.5 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

10%以上1~10%未満1%未満頻度不明
血液白血球減少、血小板減少出血貧血網状赤血球減少、血球貪食症候群
肝臓肝障害(AST上昇、ALT上昇等)黄疸腹水
腎臓BUN上昇
消化器悪心・嘔吐(56.0%)、食欲不振(51.5%)、口内炎腹部膨満感、下痢、口唇炎、腹痛嚥下困難、消化性潰瘍、食道炎 粘液便、イレウス、便秘、腸炎
皮膚脱毛、色素沈着発疹、皮膚炎発赤、ざ瘡
精神神経系神経過敏不安感、頭痛、頭重、倦怠感手足のしびれ、痙攣嗜眠、めまい
その他鼻出血発熱、血痰、血便、咽頭炎、眼瞼浮腫不快感、胸水、視神経症、筋肉痛、胸部圧迫感
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