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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 透析施行中の腎性貧血、乳癌

用法・用量

  • <効能共通>

    • メピチオスタンとして通常成人1日20mgを2回に分けて経口投与する。
    • 症状により適宜増減する。
  • <透析施行中の腎性貧血>

    • 投与開始後3ヵ月目頃に効果判定を行い、有効な場合は投与を継続する。その後、末梢血液像の改善および貧血症状の有無などにより適宜減量又は休薬する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば前立腺癌、男子乳癌)及びその疑いのある患者[腫瘍を増悪・顕性化することがある。]
  • 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 前立腺肥大のある患者
前立腺肥大を悪化させ、排尿障害などの症状があらわれるおそれがある。
9.1.2 心疾患のある患者
ナトリウム又は体液の貯留、高カルシウム血症があらわれることがある。
9.1.3 癌の骨転移のある患者
ナトリウム又は体液の貯留、高カルシウム血症があらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 腎疾患のある患者
ナトリウム又は体液の貯留、高カルシウム血症があらわれることがある。
9.5 妊婦
投与しないこと。動物試験(ラット)で催奇形作用が報告されており、また雌性胎児の雄性化を起こす。[2.2参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物試験(ラット)で乳汁を介して新生児に移行することが報告されている。[16.3.3参照]
9.7 小児等
観察を十分に行い、慎重に投与すること。幼児、小児では骨端の早期閉鎖、性的早熟を来すことがある。
9.8 高齢者
ナトリウム又は体液の貯留、高カルシウム血症等があらわれやすい。

8.重要な基本的注意

<透析施行中の腎性貧血>
8.1 血清クレアチニン値の上昇、尿量減少を来すことがあるので観察を十分に行い、このような場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
8.2 基準体重(dry weight)の増加を来すことがあるので、血圧の推移(低血圧等)に留意し、適切な基準体重の再設定を行うこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男性にメピチオスタンカプセル10mgを単回経口投与したときの血漿中濃度及び薬物動態パラメータを図1・表1に示す。
図1 経口投与時の血漿中濃度
表1 薬物動態パラメータ
投与量
(mg)
nCmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
AUC0→∞
(ng・hr/mL)
10634.5±7.34.2±0.8183.9±31.0
(測定法:GC-MS法)(mean±S.E.)
16.1.2 反復投与
血液透析を必要とする腎疾患患者6例にメピチオスタンカプセル10mgを朝夕2回7日間反復経口投与した。血漿中濃度は上昇していく傾向はみられず、蓄積性は認められなかった。
16.3 分布
16.3.1 ラットに14C-標識メピチオスタンを5mg/kg単回経口投与したとき、心臓、肺、肝臓、腎臓等の主要臓器では投与2~4時間後に放射活性はピークに達し24~48時間後にはほぼ消失した。子宮、卵巣等の標的器官では放射活性の消失が緩慢であり24時間後でも強い活性を示したが、48時間後にはほぼ消失した。1日1回、14回反復投与後の放射活性の時間的推移は単回投与の場合とよく類似しており、標的器官以外の主要臓器では投与終了24~48時間後には放射活性はほぼ消失し、本剤の蓄積性は認められなかった。標的器官では48時間後もかなりの活性を示し、その後消失に向かった。
16.3.2 妊娠ラットに投与すると、母動物における濃度に比しわずかであるが胎児に移行し、胎児各臓器中の放射活性は投与2~4時間後にピークに達し、24時間後にはほぼ消失した。
16.3.3 マウスに経口投与したとき、新生児への乳汁を介しての移行は、わずかではあるが認められ比較的ゆっくりと消失した。[9.6参照]
16.4 代謝
ラットに14C-標識メピチオスタンを経口投与したときの代謝経路はメピチオスタンのメトキシシクロペンチル基がはずれてエピチオスタノールとなった後、また一部は、エピチオ基の酸化、脱硫を経てメピチオスタンオレフィンとなり、ついでメトキシシクロペンチル基がはずれてエピチオスタノールの代謝経路に入ると考えられる。
16.5 排泄
ラットにおける単回経口投与時の尿中及び糞中への累積排泄率は、それぞれ約30%、約67%であった。1日1回、14回反復投与後の場合も1回投与の成績と類似していた。
本剤は吸収された後、かなりの部分が胆汁中に排泄されるが、このうち再吸収されるものがあり、腸肝循環が認められた。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上又は頻度不明
過敏症発疹、そう痒等
肝臓肝機能検査値の異常
女性回復しがたい嗄声・多毛、ざ瘡、色素沈着、顔面潮紅、月経異常、陰核肥大、乳房縮小、性欲亢進
男性陰茎肥大、持続性勃起、性欲亢進、特に大量継続投与による睾丸萎縮・精子減少・精液減少等の睾丸機能抑制
消化器悪心・嘔吐、食欲不振、胃不快感、腹部膨満感、心窩部不快感、心窩部痛、口内炎、口唇炎、口渇、下痢、便秘等
精神神経系多幸症
皮膚脱毛、皮脂分泌増加、皮膚色調の変化(紅斑等)
その他浮腫、食欲亢進、体重増加、手のこわばり、心悸亢進、満月様顔貌、赤血球増加、倦怠感
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