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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 各種の高度の徐脈、殊にアダムス・ストークス症候群における発作防止

用法・用量

  • dl-イソプレナリン塩酸塩として、通常成人1回15mg(1錠)を1日3~4回経口投与する。なお、年齢、症状により投与回数を適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 特発性肥大性大動脈弁下狭窄症の患者[心収縮力を増強するため、左室からの血液流出路の閉塞が増強され、症状を増強させるおそれがある。]
  • 2.2 ジギタリス中毒の患者[重篤な不整脈が起こる可能性がある。]
  • 2.3 カテコールアミン(アドレナリン等)、エフェドリン、メチルエフェドリン、メチルエフェドリンサッカリネート、フェノテロール、ドロキシドパを投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 冠動脈疾患のある患者
心筋虚血が起こるおそれがある。
9.1.2 甲状腺機能亢進症のある患者
甲状腺機能亢進症に伴う諸症状が悪化するおそれがある。
9.1.3 高血圧のある患者
血圧が上昇するおそれがある。
9.1.4 うっ血性心不全のある患者
不整脈が起こるおそれがある。[11.1.1参照]
9.1.5 糖尿病のある患者
血糖値が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス、ハムスター)で催奇形性が報告されている。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 本剤は徐放性製剤であるため、薬剤をかみ砕かないで服用させること。
14.1.2 本剤のマトリックス基剤は成分放出後も体内で崩壊せずに排泄されるため、錠剤の形をした塊として糞便中に認められることがある。
14.1.3 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.5 排泄
外国人健康成人にdl-〔7-3H〕イソプレナリン(70μCi,220μg/kg)注)を経口投与したとき、投与量の89%が24時間以内に尿中に排泄された。大半がイソプレナリン硫酸抱合体で、10%のO-メチル化体の抱合体を含んでいた。少量の遊離イソプレナリンが初期の尿中にみられた。
注)本剤は徐放性製剤である。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
カテコールアミン
アドレナリン
(ボスミン)等
エフェドリン
メチルエフェドリン
(メチエフ)
メチルエフェドリンサッカリネート
フェノテロール
(ベロテック)
ドロキシドパ
(ドプス)
[2.3参照]
重篤ないし致死的不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。左記薬剤のβ刺激作用により、相加的に交感神経興奮作用が増強されると考えられている。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
β刺激剤
サルブタモール
プロカテロール等
[11.1.1参照]
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。異常が認められた際には減量するなど適切な処置を行うこと。左記薬剤のβ刺激作用により、相加的に交感神経興奮作用が増強されると考えられている。
キサンチン誘導体
テオフィリン
アミノフィリン水和物等
[11.1.2参照]
低カリウム血症、循環器症状(頻脈等)等の本剤の副作用症状を増強させることがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
心刺激作用をともに有しており、本剤の作用が増強されるためと考えられる。
低カリウム血症の増強についての機序は不明である。
ステロイド剤
利尿剤
[11.1.2参照]
血清カリウム値が低下するおそれがある。併用する場合には定期的に血清カリウム値を観察し、用量について注意すること。左記薬剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が増強されることが考えられる。
強心配糖体
ジゴキシン
ジギトキシン
ラナトシドC等
[11.1.1参照]
左記薬剤の作用を増強することがある。併用により心臓に対する作用が増強され、不整脈が起こる可能性が高くなると考えられる。
また、本剤の副作用の低カリウム血症によりジギタリス中毒が起こりやすくなると考えられる。
アセチルコリン本剤及び左記薬剤の作用が減弱されることがある。本剤は、自律神経系の支配臓器において左記薬剤と拮抗的に作用すると考えられている。
マオウ不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等があらわれやすくなる。左記薬剤の主成分であるエフェドリンは交感神経興奮作用を有するため、本剤との併用により、作用が増強される。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 心室性期外収縮、心室性頻拍、致死的不整脈(いずれも頻度不明)[9.1.4、10.2参照]
11.1.2 重篤な血清カリウム値の低下(頻度不明)
β2-刺激剤による血清カリウム値の低下作用は、キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。さらに、低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。このような場合には血清カリウム値をモニターすることが望ましい。[10.2参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
精神神経系頭痛、振戦、発汗、神経過敏
消化器悪心・嘔吐、胃痛、下痢、鼓腸
循環器心悸亢進、頻脈、顔面潮紅・蒼白、血圧変動
過敏症発疹
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