製品名 ニトロールスプレー1.25mg

一般名
Isosorbide Dinitrate
薬効分類
昇圧・心不全・冠動脈・末梢血管疾患薬
 >硝酸薬
価格
163.5mg10g1瓶:1215円/瓶

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 狭心症発作の寛解

用法・用量

  • 通常、成人には、1回1噴霧(硝酸イソソルビドとして1.25mg)を口腔内に投与する。
    なお、効果不十分の場合には、1回1噴霧にかぎり追加する。
  • (使用法)

    • 本剤の効果を十分に得るために、正しい使い方をすることが大切である。
    • 保護キャップを外し、右図のように容器を立てて持ち、噴霧栓を強く押して空吹きし(通常2~3回)、正常に薬剤が噴霧することを確認する。
    • 3日間以上間隔を空けて使用する場合は、1回空吹きしてから噴霧する。
    • 噴霧口を口から約2cm以内まで近づける。
      口を大きく開けたまま息を止めた状態で、噴霧栓を強く押して口の中に噴霧し、すぐに口を閉じる。この時、深く吸い込まないこと。
  • (医師・薬剤師へのお願い)

    • 患者に添付の患者用説明書(ニトロールスプレー1.25mgを使用される方へ)の内容をご説明の上、その文書を必ずお渡し下さい。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 重篤な低血圧又は心原性ショックのある患者〔血管拡張作用によりさらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがある。〕
  • 閉塞隅角緑内障の患者〔眼圧を上昇させるおそれがある。〕
  • 頭部外傷又は脳出血のある患者〔頭蓋内圧を上昇させるおそれがある。〕
  • 高度な貧血のある患者〔血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させるおそれがある。〕
  • 硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
  • ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)を投与中の患者〔併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある。「相互作用」の項参照〕
副作用
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

低血圧の患者〔血管拡張作用により、さらに血圧を低下させるおそれがある。〕
心筋梗塞の急性期の患者〔血圧を低下させるおそれがある。〕
原発性肺高血圧症の患者〔心拍出量が低下し、ショックを起こすことがある。〕
肥大型閉塞性心筋症の患者〔心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがある。〕

重要な基本的注意

過度に使用した場合、急激な血圧低下による意識喪失を起こすことがあるので、用法・用量に十分注意すること。過度の血圧低下、意識喪失が起こった場合には、下肢の挙上あるいは昇圧剤の投与等、適切な処置を行うこと。
起立性低血圧を起こすことがあるので注意すること。
本剤の投与開始時には、他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛等の副作用が起こりやすく、これらの副作用のために注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、このような場合には、自動車の運転等の危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
本剤とホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)又はグアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、本剤投与前にこれらの薬剤を服用していないことを十分確認すること。また、本剤投与中及び投与後においてこれらの薬剤を服用しないよう十分注意すること。

適用上の注意

次の事項について患者への指導を行うこと。
火気に近づけて使用しないこと。
目に向けて使用しないこと。

高齢者への投与

本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。〔動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。〕

薬物動態

血中濃度
健康成人男子12名において、本剤(硝酸イソソルビド2.5mg)の口腔内噴霧と硝酸イソソルビド錠5mgの舌下投与とをクロスオーバー法で比較した。
本剤を2回口腔内噴霧(硝酸イソソルビドとして2.5mg)した際、未変化体は投与後7.7±0.9分(tmax)に最高値に達し、最高血漿中濃度(Cmax)は36.5±4.2ng/mLを示した。以後、α相7.5分、β相55.2分の消失半減期で速やかに消失した。投与1時間後の血漿中濃度は4.6ng/mLであった。本剤の活性代謝物であるisosorbide-2-mononitrate(2-ISMN)及びisosorbide-5-mononitrate(5-ISMN)のtmaxはそれぞれ35.3分、61.5分、Cmaxはそれぞれ7.9ng/mL、32.3ng/mLであった。
硝酸イソソルビド錠5mgの舌下投与では、未変化体は投与後18.2±3.2分(tmax)に最高血漿中濃度(Cmax)35.7±6.4ng/mLを示し、以後速やかに消失した。
以上の結果より、本剤は硝酸イソソルビド錠5mgの舌下投与に比し、口腔粘膜からの吸収が速やかで血漿中濃度の上昇がより速かった。
ニトロールスプレー1.25mg2回口腔内噴霧(硝酸イソソルビドとして2.5mg)とニトロール錠5mg(硝酸イソソルビドとして5mg)舌下投与後の血漿中硝酸イソソルビド濃度(Mean±S.E.,n=12)
硝酸イソソルビドに関する薬物動態パラメータ
Cmax(ng/mL)tmax(min)AUC(ng・min/mL)
ニトロールスプレー1.25mg36.5±4.27.7±0.91300.8±127.2
ニトロール錠5mg35.7±6.418.2±3.21260.4±159.4
(Mean±S.E.,n=12)
尿中排泄
健康成人男子12名に本剤を2回口腔内噴霧(硝酸イソソルビドとして2.5mg)した際、投与後24時間までの投与量に対する尿中排泄率は、未変化体はほとんど認められず0.01%であり、大部分が2-ISMNと5-ISMNのグルクロン酸抱合体であった。2-ISMN及び5-ISMNの総排泄率はそれぞれ0.86%、13.16%であった。
また、硝酸イソソルビド5mg舌下投与での未変化体の排泄率は0.01%、2-ISMN及び5-ISMNの総排泄率はそれぞれ0.60%、9.87%であった。