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ボンアルファハイ軟膏20μg/g、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 尋常性乾癬

用法・用量

  • 通常1日1回適量を患部に塗布する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者
血清カルシウム値を上昇させる可能性がある。[8.1参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
使用が過度にならないよう注意すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤は活性型ビタミンD3製剤であり、血清カルシウム値が上昇する可能性がある。また、高カルシウム血症に伴い、腎機能が低下する可能性があるので、以下のような場合には、血清カルシウムや尿中カルシウム及び腎機能(クレアチニン、BUN等)の検査を定期的(使用開始2~4週後に1回、その後は医師の判断により必要に応じて適宜)に行い、これらの検査値に異常が認められた場合には使用を中止し経過を観察すること。
・皮疹が広範囲にある等の理由により、本剤を1日に10g近く使用する場合や皮疹重症度が高く、皮膚のバリア機能が低下して本剤の経皮吸収が増加する可能性のある患者に使用する場合
・腎機能が低下している患者に使用する場合
・本剤との相互作用が懸念される薬剤を投与している患者に使用する場合や本剤の使用開始前にシクロスポリンによる治療が行われた患者に使用する場合
[9.2、10.2、11.1.1、13.1参照]
8.2 本剤の密封療法(ODT)における安全性は確立していない。皮膚刺激があらわれやすく、単純塗布に比べて皮膚からの吸収が助長され、全身性の副作用が発現しやすくなる可能性がある。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 使用時
(1)眼科用として角膜、結膜に使用しないこと。
(2)本剤に触れた手で表皮の欠損個所に触れないよう注意すること。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 1日の使用量は本剤として10gまでとする。ただし、他のタカルシトール水和物外用剤と併用する場合には、1日の投与量はタカルシトールとして200μgまでとする。
7.2 本剤は、通常、投与後6週目までに効果が認められているので、治療にあたっては経過を十分に観察し、症状の改善がみられない場合には、使用を中止すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 健康成人男子
健康成人男子に軟膏(8~24μg/g)をタカルシトールとして120、160及び200μg/日を単回及び5日間反復塗布したとき(単回18例、反復6例)、血清中の未変化体濃度はすべて定量限界注1)未満であった。
16.1.2 尋常性乾癬患者
尋常性乾癬患者に軟膏(20μg/g)をタカルシトールとして140及び200μg/日を28日間反復塗布したとき、7例中5例及び7例中4例で塗布後4時間に血清中に未変化体が検出されたが、いずれの投与量も塗布後24時間で定量限界注2)値または定量限界注2)未満であった。
尋常性乾癬患者に軟膏(20μg/g)又はローション(20μg/g)をタカルシトールとして200μg/日、8日間反復塗布し、両剤の血中移行性について比較検討を行った。ローションでは、8例中1例で塗布後12時間の血清中に未変化体が検出され、軟膏では、7例中4例で塗布後4時間に、あるいは塗布後4及び12時間に検出された。なお、塗布開始日及び塗布8日目における塗布後24時間の血清中未変化体濃度はローション及び軟膏ともに定量限界注3)未満であった。
注1)定量限界:タカルシトールとして血清中25pg/mL
注2)定量限界:タカルシトールとして血清中15pg/mL
注3)定量限界:タカルシトール水和物として血清中15pg/mL
16.2 吸収
16.2.1 本剤は、既に臨床で使用されているボンアルファ軟膏2μg/g、ボンアルファローション2μg/gの有効成分であるタカルシトール水和物のみが10倍増量された高濃度製剤であり、基剤等の処方については変更されていない。タカルシトール水和物の濃度を変えた軟膏製剤を調製し、ラットにおける吸収及び代謝について検討した結果、軟膏中のタカルシトール水和物濃度に依存的な薬物動態パラメータが得られた。このことより、本剤の吸収以降の体内動態(分布、代謝及び排泄)は、ボンアルファ軟膏2μg/gのそれと同様であると考えられた。[16.3、16.4、16.5.3参照]
16.2.2 ラットに主薬を3H標識した軟膏を経皮投与したとき、血漿中放射能濃度は塗布開始後2時間で最高値に達し、経時的に減少した。
また、ラットに主薬を3H標識した軟膏(タカルシトール水和物として2~40μg/g)を経皮投与したとき、未変化体の最高血漿中濃度(Cmax)及び血漿中濃度・時間曲線下面積(AUC)は製剤中濃度に依存して増加した。
16.3 分布
ラットに主薬を3H標識した軟膏を経皮投与(24時間塗布)したとき、投与部位の皮膚中に未変化体が高濃度に認められた。また、肝臓、小腸組織に比較的高い放射能濃度が認められた。[16.2.1参照]
16.4 代謝
ラット及びイヌに3H標識したタカルシトール水和物を皮下投与、又はラットに主薬を3H標識した軟膏を経皮投与(24時間塗布)したとき、血漿中には未変化体及び代謝物1α,24(R),25-(OH)3D3が認められた。
また、ラットに主薬を3H標識した軟膏(タカルシトール水和物として2~40μg/g)を経皮投与したとき、各製剤間で代謝に差異はみられなかった。[16.2.1参照]
16.5 排泄
16.5.1 健康成人男子
健康成人男子に軟膏(8~24μg/g)をタカルシトールとして120、160及び200μg/日を単回及び5日間反復塗布したとき(単回18例、反復6例)、尿中の未変化体濃度はすべて定量限界注4)未満であった。
16.5.2 尋常性乾癬患者
尋常性乾癬患者に軟膏(20μg/g)をタカルシトールとして140及び200μg/日を28日間反復塗布したとき、尿中未変化体濃度はすべて定量限界注5)未満であった。
16.5.3 非臨床試験
ラット及びイヌに3H標識したタカルシトール水和物を皮下投与したとき、それぞれ10日及び11日までに約15%は尿中に、約80%は糞中に排泄された。
また、ラットに主薬を3H標識した軟膏を単回(24時間塗布)及び7日間反復経皮投与したとき、それぞれ単回塗布後11日及び最終塗布終了後6日までの尿糞中への排泄は約30%であり、皮下投与と同様に糞中排泄が主であった。[16.2.1参照]
注4)定量限界:タカルシトールとして尿中25pg/mL
注5)定量限界:タカルシトールとして尿中20pg/mL

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
サイアザイド系利尿剤
[8.1参照]
血清カルシウム値が上昇する可能性がある。その場合には直ちに本剤の塗布を中止し、経過を観察すること。サイアザイド系利尿剤は尿中カルシウムの排泄を減少させ、血清カルシウム値を上昇させる可能性がある。
カルシウム含有製剤
乳酸カルシウム水和物
沈降炭酸カルシウム等
[8.1参照]
血清カルシウム値が上昇する可能性がある。その場合には直ちに本剤の塗布を中止し、経過を観察すること。本剤は腸管でのカルシウム吸収を促進させる。
ビタミンD及びその誘導体
アルファカルシドール
カルシトリオール
カルシポトリオール
マキサカルシトール等
[8.1参照]
血清カルシウム値が上昇する可能性がある。その場合には直ちに本剤の塗布を中止し、経過を観察すること。相加作用
シクロスポリン
[8.1参照]
血清カルシウム値が上昇する可能性がある。その場合には直ちに本剤の塗布を中止し、経過を観察すること。シクロスポリンによる腎機能の低下により、血清カルシウム値を上昇させる可能性がある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 高カルシウム血症(頻度不明)
高カルシウム血症及び高カルシウム血症によると考えられる臨床症状(倦怠感、食欲不振等)があらわれることがある。異常が認められた場合には、使用を中止し、血清カルシウム値、尿中カルシウム値等の生化学的検査を行い、必要に応じて輸液等の処置を行うこと。[8.1、13.1、13.2参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上1%未満頻度不明
精神神経系頭痛
皮膚刺激感、そう痒、ヒリヒリ感、発赤腫脹、色素沈着、接触皮膚炎
肝臓ALT上昇AST上昇、LDH上昇、ALP上昇
電解質尿中カルシウム上昇血清カルシウム上昇、血清リンの低下
内分泌intact PTH低下
腎臓尿たん白陽性、血清クレアチニン上昇
血液白血球の増多
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