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他剤形 薬剤一覧

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○乳癌
  • ○子宮体癌(内膜癌)

用法・用量

  • 乳癌には、メドロキシプロゲステロン酢酸エステルとして通常成人1日600~1200mgを3回に分けて経口投与する。
  • 子宮体癌(内膜癌)には、メドロキシプロゲステロン酢酸エステルとして通常成人1日400~600mgを2~3回に分けて経口投与する。
  • なお、症状により適宜増減する。

禁忌 

【警告】

  • 本剤の投与中に重篤な動・静脈血栓症が発現し、死亡に至った報告がある。[2.1、8.1、9.1.1、11.1.1参照]
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 血栓症を起こすおそれの高い以下の患者[1.、8.1、11.1.1参照]

    • ・手術後1週間以内の患者[9.1.1参照]
    • ・脳梗塞、心筋梗塞、血栓性静脈炎等の血栓性疾患又はその既往歴のある患者
    • ・動脈硬化症の患者
    • ・心臓弁膜症、心房細動、心内膜炎、重篤な心不全等の心疾患のある患者
    • ・ホルモン剤(黄体ホルモン、卵胞ホルモン、副腎皮質ホルモン等)を投与されている患者[10.1参照]
  • 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5.1参照]
  • 2.3 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.4 診断未確定の性器出血、尿路出血、乳房病変のある患者[病因を見のがすおそれがある。]
  • 2.5 重篤な肝障害のある患者[9.3.1参照]
  • 2.6 高カルシウム血症の患者[電解質代謝作用等の関与により症状を増悪させるおそれがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 血栓症を起こすおそれのある以下の患者[1.、8.1、11.1.1参照]
・手術後1ヵ月以内の患者(手術後1週間以内の患者を除く)[2.1参照]
・高血圧症の患者
高血圧症が悪化することもある。
・糖尿病の患者
糖尿病が悪化することもある。
・高脂血症の患者
・肥満症の患者
9.1.2 心疾患のある患者
ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。
9.1.3 うつ病又はその既往歴のある患者
副腎皮質ホルモン様作用により、病態に影響を与えるおそれがある。
9.1.4 てんかん又はその既往歴のある患者
副腎皮質ホルモン様作用により、症状が悪化するおそれがある。
9.1.5 片頭痛、喘息、慢性の肺機能障害又はその既往歴のある患者
症状が悪化するおそれがある。
9.1.6 ポルフィリン症の患者
症状が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
ナトリウム又は体液の貯留があらわれることがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝障害のある患者
投与しないこと。副作用を増悪させるおそれがある。[2.5参照]
9.5 妊婦
9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。催奇形性を疑う疫学調査の報告があり、妊娠初期、中期に投与した場合には、女子胎児の外性器の男性化又は男子胎児の女性化が起こることがある。[2.2参照]
9.5.2 黄体ホルモン剤の使用と先天異常児出産との因果関係はいまだ確立されたものではないが、心臓・四肢等の先天異常児を出産した母親では、対照群に比して妊娠初期に黄体又は黄体・卵胞ホルモン剤を使用していた率が有意に高いとする疫学調査の報告がある。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁移行が認められている。[16.3.4参照]
9.8 高齢者
一般に、生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の投与により脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の重篤な血栓症があらわれることがあるので、以下のことに注意すること。[1.、2.1、9.1.1、11.1.1参照]
・投与に際しては、FDP、α2プラスミンインヒビター・プラスミン複合体等の検査を行い、異常が認められた場合には、投与しないこと。
・投与に際しては患者の状態を把握し、血栓症発現の危険因子の有無について十分に注意すること。
・投与中は定期的にFDP、α2プラスミンインヒビター・プラスミン複合体等の検査を実施し、異常が認められた場合には投与を中止すること。
8.2 本剤を長期間大量連用すると副腎皮質ホルモン様作用があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
外国人健康成人男性にメドロキシプロゲステロン酢酸エステル(MPA)400mg(50mg錠×8)を単回経口投与したときの血清中濃度(19名の平均値)は以下のとおりである。投与後6時間でCmaxは61ng/mLに達し、AUC0-144は4.13μg・h/mL、AUC0-∞は4.90μg・h/mLであった。
16.1.2 反復投与
乳癌患者各6例にMPA600mg(200mg錠を1日3回)及び1200mg(200mg錠×2を1日3回)を14日間反復経口投与したときの血漿中濃度の推移は以下のとおりである。
16.3 分布
16.3.1 血漿蛋白結合率
14C-MPAのヒト(健康成人女性)血漿蛋白結合率は93.3%(120ng/mL)であった(in vitro)。
16.3.2 体組織への分布
雌性ラットに14C-MPA70mg/kgを単回投与したとき、回腸、肝臓、白色脂肪、褐色脂肪、乳腺、胃及び副腎に高い放射能が認められた。
16.3.3 胎児への移行
妊娠ラットに14C-MPA70mg/kgを単回投与したとき、胎児への移行が認められ、胎児の肝、腎及び心臓の放射能濃度は、母体血漿中放射能濃度とほぼ同程度であった。
16.3.4 乳汁への移行
授乳期のラットに14C-MPA70mg/kgを単回投与したとき、乳汁中放射能濃度は血漿中放射能濃度の3~8倍高かった。[9.6参照]
16.5 排泄
乳癌患者12例にMPA1200mg(200mg錠×2を1日3回)を反復経口投与したとき、尿中への17-O-hydroxycorticosteroids排泄量は正常域の上限をはるかに上回る増加を示し、17-ketosteroidsの排泄量も同様であった。これは本剤の代謝産物が尿中に排泄された結果と考えられた。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ホルモン剤
黄体ホルモン
卵胞ホルモン
副腎皮質ホルモン

[2.1参照]
血栓症を起こすおそれが高くなる。ともに血栓症を起こすおそれがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 血栓症(頻度不明)
脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓症、腸間膜血栓症、網膜血栓症、血栓性静脈炎等の重篤な血栓症があらわれることがある。[1.、2.1、8.1、9.1.1参照]
11.1.2 うっ血性心不全(頻度不明)
11.1.3 アナフィラキシー(頻度不明)
11.1.4 乳頭水腫(頻度不明)
視力の低下又は消失、眼球突出、複視、片頭痛が急にあらわれた場合には、投与を一時中止し、眼科的検査を行うこと。その結果、乳頭水腫であると診断された場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上1~5%未満1%未満頻度不明
内分泌満月様顔貌(12.8%)子宮出血乳房痛クッシング様症状、月経異常、帯下の変化、脱毛、多毛、乳汁漏出、無月経
血液白血球数増加、血小板数増加
糖代謝耐糖能異常、糖尿病悪化糖尿、糖尿病性白内障増悪
精神神経系筋痙攣意識低下、興奮、錯乱様、しびれ、集中困難、神経過敏、振戦、頭痛、多幸症、眠気、不眠、無関心、めまい、抑うつ
全身症状体重増加、倦怠感食欲亢進、発熱、疲労感
電解質代謝浮腫高カルシウム血症
視覚障害
肝臓AST上昇、ALT上昇LDH上昇、胆汁うっ滞性黄疸
循環器動悸血圧上昇頻脈
消化器口渇、悪心・嘔吐便秘、下痢食欲不振、腹痛
皮膚・粘膜ざ瘡、そう痒感、発疹発汗じん麻疹
その他嗄声、潮紅息切れ、熱感
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