製品名 ソルダクトン静注用100mg
ソルダクトン静注用200mg

一般名
Potassium Canrenoate
薬効分類
降圧薬
 >利尿薬(カリウム保持性)
価格
100mg1管:323円/管
200mg1管:533円/管

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 経口抗アルドステロン薬の服用困難な下記症状(高アルドステロン症によると考えられる)の改善

    • 原発性アルドステロン症
    • 心性浮腫(うっ血性心不全)、肝性浮腫
    • 開心術及び開腹術時における水分・電解質代謝異常

用法・用量

  • カンレノ酸カリウムとして、通常成人1回100~200mgを1日1~2回、日局ブドウ糖注射液、生理食塩液または注射用水10~20mLに溶解してゆっくりと静脈内注射する。
    なお、症状により適宜増減するが、1日投与量として600mgをこえないこと。また、投与期間は原則として2週間をこえないこと。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 無尿又は腎不全の患者[腎機能を更に悪化させるおそれがある。また、腎からのカリウム排泄が低下しているため、高カリウム血症を誘発又は増悪させるおそれがある。]
  • 腎機能の進行性悪化状態の患者[腎からのカリウム排泄が低下しているため、高カリウム血症を誘発又は増悪させるおそれがある。]
  • 高カリウム血症の患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある。]
  • エプレレノン又はタクロリムスを投与中の患者[「相互作用」の項参照]
  • アジソン病の患者[アジソン病ではアルドステロン分泌低下により、カリウム排泄障害を来しているので、高カリウム血症となるおそれがある。]
  • 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
  • てんかん等の痙攣性素因のある患者[動物試験で、痙攣誘発及び異常脳波が報告されている。]
副作用
ショック
ショックがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、悪心、悪寒・冷汗、発疹、呼吸困難、チアノーゼ、血圧低下等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、輸液、副腎皮質ホルモン製剤、昇圧剤の投与等適切な処置を行うこと。
電解質異常(高カリウム血症、低ナトリウム血症、高ナトリウム血症、低クロール血症、高クロール血症等)
高カリウム血症(4.8%)、低ナトリウム血症(1.3%)、低クロール血症(0.3%)、高ナトリウム血症(0.1%)、高クロール血症(0.1%未満)等の電解質異常があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。
また、電解質異常に伴い、不整脈等があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

心疾患のある高齢者、重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者[急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。]
肝機能障害のある患者[ショックがあらわれやすい。また、高カリウム血症が発現するおそれがある。]
腎機能障害のある患者[高カリウム血症等の電解質異常を起こしやすい。]
減塩療法時[水分・電解質が欠乏し、脱水症状や低ナトリウム血症等があらわれやすくなる。]

重要な基本的注意

高カリウム血症等の電解質異常があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと
肝機能障害のある症例ではショックがあらわれやすいので、観察を十分に行い、悪心、悪寒・冷汗、発疹、呼吸困難、チアノーゼ、血圧低下等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、輸液、副腎皮質ホルモン製剤、昇圧剤の投与等適切な処置を行うこと。

適用上の注意

投与経路
本剤は静脈内注射にのみ使用すること。
調製方法
本剤は用時調製すること。調製後、長時間放置すると沈澱が析出することがあるので、溶解後は速やかに使用すること。
調製時
pH等の変化により配合変化が起こりやすいので、他の薬剤との配合に際しては注意すること。
投与時
静脈内投与により血管痛を起こすことがあるので、注射部位、注射方法等に十分注意し、注射速度をできるだけ遅くすること。また、注射に際しては血管外に漏出しないよう注意すること。
開封時
アンプルカット時には、異物の混入を避けるため、エタノール綿等で清拭することが望ましい。
本剤は、経口抗アルドステロン薬の服用が可能になった場合及び所期の効果が認められない場合には速やかに投与を中止すること。なお、本剤の投与期間は、原則として2週間までとし、漫然と長期にわたって投与しないよう留意すること。
本剤の適用対象は、経口抗アルドステロン薬の服用が困難で、高アルドステロン症によると考えられる症状であり、投与に際しては、特に適応、症状を考慮し、他の治療法によって十分に治療効果が期待できない場合にのみ本剤の投与を考慮すること。

高齢者への投与

高齢者には、次の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
高齢者では急激な利尿は血漿量の減少を来し、脱水、低血圧等による立ちくらみ、めまい、失神等を起こすことがある。
特に心疾患等で浮腫のある高齢者では急激な利尿は急速な血漿量の減少と血液濃縮を来し、脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
高齢者では腎機能又は肝機能が低下していることが多いため、高カリウム血症があらわれやすい。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
授乳婦
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[類薬スピロノラクトンでヒト乳汁中へのカンレノ酸の移行が認められている]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

薬物動態

代謝
[参考]
健常成人(男子)(外国人)に3H-カンレノ酸カリウムを静注し、代謝物を検討したところ、主たる血漿中代謝物はカンレノ酸及びカンレノンであり、尿中にはその他にカンレノ酸のグルクロン酸抱合体が検出された。
血漿中からの消失半減期
健常成人(男子)に本剤を静注したところ、主代謝物のカンレノ酸及びカンレノンの和の血漿中からの消失半減期は、分布相で0.84時間、排泄相で9.22時間であった。
排泄
[参考]
健常成人(男子)(外国人)に3H-カンレノ酸カリウムを静注したところ、5日以内に投与放射活性の約47%が尿中に、また約14%が糞中に排泄された。