薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
アミオダロン ベプリジル ジソピラミド フレカイニド リドカイン(全身投与) メキシレチン プロパフェノン キニジン エルバスビル グラゾプレビル シメプレビル | これらの薬剤の血中濃度が低下する可能性があるため、注意して投与すること。 | 本剤のCYP3A4誘導作用により、これらの薬剤の代謝が促進される。 |
シルデナフィル バルデナフィル タダラフィル | シルデナフィル50mg(単回)を併用したとき、シルデナフィル及びN-脱メチルシルデナフィルのAUCがそれぞれ57及び41%減少した。これらの薬剤の血中濃度を低下させることがある。 | 本剤のCYP3A4誘導作用により、これらの薬剤の代謝が促進される。 |
クロピドグレル | クロピドグレルの活性代謝物が減少する可能性があるので、他の薬剤による治療を考慮すること。 | 本剤のCYP2C19阻害作用により、クロピドグレルの代謝が阻害される。 |
ジアゼパム | ジアゼパムの血中濃度が上昇する可能性がある。 | 本剤のCYP2C9、CYP2C19阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
経口避妊剤 (エチニルエストラジオール、ノルエチステロン等) | エチニルエストラジオール/ノルエチステロン35μg/1mg 1日1回を併用したとき、エチニルエストラジオールのAUCが22%増加した。これらの薬剤と併用するとき、用量を調節する必要はない。 | 本剤のCYP2C9、CYP2C19阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。 |
ジゴキシン | ジゴキシン0.5mg(単回)を併用したとき、ジゴキシンのAUCが18%増加した。ジゴキシンと併用する場合には、ジゴキシンの血中濃度のモニタリングを行うことが望ましい。 | 本剤のP糖蛋白阻害作用により、ジゴキシンの血中濃度が上昇する。 |
カルバマゼピン フェノバルビタール フェニトイン | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用はなるべく避けること。 | これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用はなるべく避けること。 | これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
リファンピシン | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用はなるべく避けること。 | これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
リファブチン | リファブチン300mg 1日1回を併用したとき、本剤及びリファブチンのAUCがそれぞれ37及び17%減少した。リファブチンと併用するとき、用量を調節する必要はない。 | これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
デキサメタゾン | 本剤の血中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがあるため、併用するときには注意して投与すること。特に長期間使用するとき、他の薬剤を使用することを考慮すること。 | これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導作用により、本剤の代謝が促進される。 |
ラニチジン | ラニチジン150mg 1日2回を併用したとき、本剤のAUCが14%減少した。ラニチジンと併用するとき、用量を調節する必要はない。 | \ |
オメプラゾール | オメプラゾール40mg 1日1回を併用したとき、本剤のAUCが41%増加した。オメプラゾールと併用するとき、用量を調節する必要はない。 | オメプラゾールのCYP2C19阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
フルコナゾール | フルコナゾール200mg 1日1回を併用したとき、本剤のAUCが86%増加した。また、臨床試験の結果より、フルコナゾール併用時と非併用時で有害事象の発現率に差がみられなかった。フルコナゾールと併用するとき、用量を調節する必要はない。 | フルコナゾールのCYP3A4、CYP2C9及びCYP2C19阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。 |
クラリスロマイシン | クラリスロマイシン500mg 1日2回を併用したとき、本剤のAUCが42%増加した。また、クラリスロマイシンのAUCが39%減少し、14-水酸化クラリスロマイシンのAUCが21%増加した。14-水酸化クラリスロマイシンの抗Mycobacteriuma viumcomplex(MAC)活性が弱いため、MAC感染症の治療にはクラリスロマイシンの代替としてアジスロマイシン等を考慮すること。 | クラリスロマイシンのCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。また、本剤のCYP3A4誘導作用により、クラリスロマイシンの代謝が促進される。 |
イトラコナゾール ケトコナゾール注1) | 本剤の血中濃度が上昇し、イトラコナゾール又はケトコナゾールの血中濃度が低下する可能性がある。これらの薬剤と併用するとき、用量を調節する必要はない。 | これらの薬剤のCYP3A4阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。また、本剤のCYP3A4誘導作用により、これらの薬剤の代謝が促進される。 |
ボリコナゾール | ボリコナゾール200mg 1日2回を併用したとき、本剤及びボリコナゾールのAUCがそれぞれ36及び14%増加した。ボリコナゾールと併用するとき、用量を調節する必要はない。 | ボリコナゾールのCYP3A4、CYP2C9及びCYP2C19阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。また、本剤のCYP2C19阻害作用により、ボリコナゾールの代謝が阻害される。 |
アトルバスタチン シンバスタチン | アトルバスタチン40mg 1日1回を併用したとき、アトルバスタチンのAUCが37%減少し、2-水酸化アトルバスタチンのAUCが27%増加した。相互の血中濃度に影響を及ぼすことがあるので、併用する場合には必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の投与量を調節するなど注意すること。 | 本剤のCYP3A4誘導作用により、これらの薬剤の代謝が促進される。 |
フルバスタチン | フルバスタチンの血中濃度が上昇する可能性がある。フルバスタチンの臨床効果を評価し投与量を調節するなど注意すること。 | 本剤のCYP2C9阻害作用により、フルバスタチンの代謝が阻害される。 |
ワルファリン | ワルファリンの血中濃度に影響を与える可能性がある。併用する場合には、INRのモニタリングを行うことが望ましい。 | 本剤のCYP3A4誘導作用及びCYP2C9阻害作用により、これらの薬剤の血中濃度に変化がおこることがある。 |
シクロスポリン タクロリムス | これらの薬剤の血中濃度に影響を与える可能性があるため、注意して投与すること。 | 本剤のCYP3A4誘導作用及びCYP2C9阻害作用により、これらの薬剤の血中濃度に変化がおこることがある。 |