製品名 ネオドパゾール配合錠

一般名
Levodopa
Benserazide Hydrochloride
薬効分類
パーキンソン病・認知症治療薬
 >L-ドパ含有製剤
価格
1錠:32.5円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • パーキンソン病・パーキンソン症候群

用法・用量

  • レボドパ未投与例の場合

    • 通常成人は初回1日量1~3錠を1~3回に分けて、食後に経口投与し2~3日毎に1日量1~2錠ずつ漸増し、維持量として1日3~6錠を経口投与する。
  • レボドパ投与例の場合

    • 通常成人初回1日量は投与中のレボドパ量の約1/5に相当するレボドパ量(本剤1錠中レボドパ100mg含有)に切り換え、1~3回に分けて食後に経口投与し、漸増もしくは漸減し、維持量として1日量3~6錠を経口投与する。
  • なお、年齢、症状により適宜増減する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 非選択的モノアミン酸化酵素阻害薬投与中の患者(「重要な基本的注意」、「相互作用」の項参照)
副作用
(頻度不明注1)
Syndrome malin(悪性症候群)
急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、ショック状態等があらわれることがあるので、このような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行うこと。
錯乱、幻覚、抑うつ
幻覚、抑うつ、錯乱があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
溶血性貧血、血小板減少
溶血性貧血、血小板減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
突発的睡眠
前兆のない突発的睡眠があらわれることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
閉塞隅角緑内障
急激な眼圧上昇を伴う閉塞隅角緑内障を起こすことがあるので、霧視、眼痛、充血、頭痛、嘔気等が認められた場合には、投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。
注1)自発報告又は海外において認められている副作用のため頻度不明。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

肝又は腎障害のある患者[副作用の発現が増加するおそれがある。]
胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある患者又はその既往歴のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
糖尿病の患者[血糖値の上昇を誘発し、インスリン必要量を増大させるとの報告がある。]
重篤な心・肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。]
自殺傾向等精神症状のある患者[精神症状が悪化するおそれがある。]
骨軟化症の患者(「その他の注意」の項参照)
25歳以下の患者(「その他の注意」の項参照)

重要な基本的注意

閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行うことが望ましい。
既にレボドパ単味製剤の投与を受けている患者に対して本剤を投与する場合には、レボドパの服用後少なくとも8時間の間隔をおいてから本剤を投与すること。ただし、その他の抗パーキンソン剤の投与を中止する必要はない。
レボドパ単味製剤の投与を受けていない患者に対して本剤を投与する場合には少量から開始し、観察を十分に行い、慎重に維持量まで増量すること。
長期投与時
レボドパ製剤の長期投与により、次のような現象があらわれることがあるので、適切な処置を行うこと。
wearing off(up and down)現象があらわれた場合には、1日用量の範囲内で投与回数を増すなどの処置を行うこと。
on and off現象があらわれた場合には、維持量の漸減又は休薬を行う。症状悪化に際しては、その他の抗パーキンソン剤の併用等の処置を行うこと。
前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害及び注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
セレギリン塩酸塩(B型モノアミン酸化酵素阻害薬)との併用に際しては、使用前に必ずセレギリン塩酸塩の添付文書を参照すること。
レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、患者及び家族等にこのような衝動制御障害の症状について説明すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しており、不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作用があらわれるおそれがあるので注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[動物実験(ウサギ)で催奇形性が報告されている。]
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[乳汁分泌が抑制されるおそれがあり、また動物実験(ラット)でレボドパの乳汁移行が報告されている。]

薬物動態

パーキンソン病患者を対象にレボドパ・ベンセラジド塩酸塩配合剤とレボドパ単独をそれぞれ経口投与し、両剤の血中濃度、代謝及び尿中排泄を比較した結果、配合剤では同量のレボドパ単独投与と比べて約10倍の血中濃度を示すことが明らかとなった。
血中濃度
配合剤(レボドパ200mg相当)を単回経口投与した場合、血中レボドパ濃度は投与2時間後に最高濃度(約1.0μg/mL)に達し、投与後1~3時間はほぼ同程度の高濃度を示した。
分布
参考(動物実験)
レボドパ
ラットに14C-レボドパ50mg/kg、ベンセラジド塩酸塩12.5mg/kgを単回経口投与し、レボドパの各組織内濃度をみると、投与30分後では膵臓、甲状腺及び副腎で高く、その他の組織では、血中濃度とほぼ同程度あるいはそれ以下であった。また、オートラジオグラフィーにより投与2時間後の脳内分布をみると、投与されたレボドパに由来するドパミンは線条体に局在することが認められた。
ベンセラジド塩酸塩
ラットにレボドパ50mg/kg、14C-ベンセラジド塩酸塩12.5mg/kgを単回経口投与した時の血中ベンセラジド濃度は、投与約30分後に最高に達した。また、各組織のベンセラジド濃度は消化管、肝臓、腎臓等で高いが、オートラジオグラフィーの結果から脳内への移行はほとんど認められなかった。主な尿中代謝物は2,3,4-Trihydroxy benzylhydrazineのアセチル化体(40%)、同メチル化体(15%)、2,3,4-Trihydroxy benzoic acid(3%)、同グルクロン酸抱合体(13%)、同メチル化体(2%)及び同脱カルボキシル化体(1%)であった。
代謝
体内に吸収されたレボドパは、酵素によりドパミン、3,4-dihydroxy phenyl acetic acid(DOPAC)、ホモバニリン酸(HVA)等に代謝されるが、投与3時間後の血中代謝物を単独投与と比較すると、配合剤ではベンセラジド塩酸塩の作用により未変化体の占める割合が極めて高かった。
排泄
配合剤におけるレボドパの尿中排泄は投与3時間後で約16%であり、レボドパ単独投与と同程度であった。