製品名 バクトラミン配合錠
バクトラミン配合顆粒

一般名
Trimethoprim
Sulfamethoxazole
薬効分類
抗菌薬
 >抗菌薬(ST合剤)
価格
1錠:17.4円/錠
1g:78.8円/g

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 一般感染症

    • 適応菌種

      • スルファメトキサゾール/トリメトプリムに感性の腸球菌属、大腸菌、赤痢菌、チフス菌、パラチフス菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、インフルエンザ菌
    • 適応症

      • 肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、複雑性膀胱炎、腎盂腎炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス
  • ニューモシスチス肺炎の治療及び発症抑制

    • 適応菌種

      • ニューモシスチス・イロベチー
    • 適応症

      • ニューモシスチス肺炎、ニューモシスチス肺炎の発症抑制

用法・用量

  • バクトラミン配合錠

    • 一般感染症

      • 通常、成人には1日量4錠を2回に分割し、経口投与する。
        ただし、年齢、症状に応じて適宜増減する。
    • ニューモシスチス肺炎の治療及び発症抑制

      • 治療に用いる場合

        • 通常、成人には1日量9~12錠を3~4回に分割し、経口投与する。
        • 通常、小児にはトリメトプリムとして1日量15~20mg/kgを3~4回に分割し、経口投与する。
        • ただし、年齢、症状に応じて適宜増減する。
      • 発症抑制に用いる場合

        • 通常、成人には1日1回1~2錠を連日又は週3日経口投与する。
        • 通常、小児にはトリメトプリムとして1日量4~8mg/kgを2回に分割し、連日又は週3日経口投与する。
  • バクトラミン配合顆粒

    • 一般感染症

      • 通常、成人には1日量4gを2回に分割し、経口投与する。
        ただし、年齢、症状に応じて適宜増減する。
    • ニューモシスチス肺炎の治療及び発症抑制

      • 治療に用いる場合

        • 通常、成人には1日量9~12gを3~4回に分割し、経口投与する。
        • 通常、小児にはトリメトプリムとして1日量15~20mg/kgを3~4回に分割し、経口投与する。
        • ただし、年齢、症状に応じて適宜増減する。
      • 発症抑制に用いる場合

        • 通常、成人には1日1回1~2gを連日又は週3日経口投与する。
        • 通常、小児にはトリメトプリムとして1日量4~8mg/kgを2回に分割し、連日又は週3日経口投与する。
禁忌

【警告】

  • 血液障害、ショック等の重篤な副作用が起こることがあるので、他剤が無効又は使用できない場合にのみ投与を考慮すること。
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分又はサルファ剤に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • 低出生体重児、新生児(「小児等への投与」の項参照)
  • グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠乏患者[溶血を起こすおそれがある。]
原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること

  • 血液障害又はその既往歴のある患者[血液障害を悪化させることがある。]
  • 本人又は両親、兄弟が気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者又は他の薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
副作用
次のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、メトヘモグロビン血症、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少症(以上頻度不明)
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)(以上頻度不明)
TTP(主徴:血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、精神神経症状、発熱、腎機能障害)、HUS(主徴:血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、急性腎障害)があらわれることがあるので、血液検査(血小板、赤血球等)及び腎機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、血漿交換等の適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー(頻度不明)、ショック(0.01%)(初期症状:不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、浮腫等)
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.004%)
薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
急性膵炎(頻度不明)
偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明)(腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。)
重度の肝障害(頻度不明)
急性腎障害、間質性腎炎(以上頻度不明)
無菌性髄膜炎、末梢神経炎(以上頻度不明)
間質性肺炎、PIE症候群(以上頻度不明)(発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等)
低血糖発作(頻度不明)
高カリウム血症、低ナトリウム血症(以上頻度不明)
これらの電解質異常があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を中止し、電解質補正等の適切な処置を行うこと。特に本剤を高用量で投与する場合(ニューモシスチス肺炎の治療)は、十分に注意すること。
横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。これに伴い急激に腎機能が悪化し、急性腎障害等の重篤な症状にいたることがある。
注意

次の患者には慎重に投与すること

肝障害のある患者[肝障害を悪化させることがある。]
腎障害のある患者[血中濃度が持続するので、減量等を考慮すること(<用法・用量に関連する使用上の注意>、【薬物動態】の項参照)。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
葉酸欠乏又は代謝異常のある患者(既往に胃の摘出術を受けている患者、他の葉酸代謝拮抗剤を投与されている患者、分娩後、先天性葉酸代謝異常症等)[葉酸欠乏を悪化させ、巨赤芽球性貧血を起こすことがある。]
投与を考慮する際には次の諸点に留意すること。
使用上の注意、効能・効果及び用法・用量に特に留意すること。
血液障害、ショック等を予測するため十分な問診を行うこと。
投与開始に先立ち、主な副作用について患者に説明し、血液障害(貧血、出血傾向等)、発疹等の皮膚の異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡するよう指示すること。
本剤投与中は、副作用の早期発見のため必要に応じ臨床検査(血液検査、肝機能検査、腎機能検査、血中電解質等)を行うこと。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
ニューモシスチス肺炎における小児の用法・用量については、国内外の各種ガイドライン等、最新の情報を参考にして投与すること。
腎障害のある患者には、下記を目安に投与量を調節し、慎重に投与すること(「慎重投与」、【薬物動態】の項参照)。
クレアチニン・クリアランス値を指標とした用量調節の目安
クレアチニン・クリアランス値(mL/分)用量
>30通常用量
15~30通常の1/2量
<15投与しないことが望ましい
他剤耐性菌による上記適応症において、他剤が無効又は使用できない場合に投与すること。
感染性腸炎への使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
ニューモシスチス肺炎の発症抑制は、ニューモシスチス肺炎の発症リスクを有する患者(免疫抑制剤が投与されている患者、免疫抑制状態の患者、ニューモシスチス肺炎の既往歴がある患者等)を対象とすること。
本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、用量に留意するなど慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[妊娠中に本剤を単独又は併用投与された患者の児において、先天異常があらわれたとの報告がある。また、動物実験で催奇形作用が報告されている。ラットで、胎児に外形異常、骨格異常、内臓異常(1,200mg/kg/日以上)が、マウスで、口蓋裂(3,000mg/kg/日)が報告されている。]
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[母乳を通じて薬物が移行し、低出生体重児、新生児に高ビリルビン血症を起こすことがある(「小児等への投与」の項参照)。]
低出生体重児、新生児には投与しないこと。[高ビリルビン血症を起こすことがある。]
血中濃度
健康成人への投与
健康成人男子4例にバクトラミン配合錠2錠(トリメトプリム:160mg、スルファメトキサゾール:800mg)を単回経口投与したときの血中濃度は以下のとおりであった。
図 単回投与後の血中濃度(健康成人男子)
投与量例数Cmax(μg/mL)t1/2(hr)
SMX2錠450.29
TMP2錠41.99
<外国人における成績(参考)>
腎機能障害患者への投与
<経口投与時の成績>
クレアチニン・クリアランスが4mL/分以下の尿毒症患者4例にバクトラミン配合錠2錠(トリメトプリム:160mg、スルファメトキサゾール:800mg)を経口投与したときトリメトプリムとスルファメトキサゾールの平均血清中半減期は非透析時には各々22.8時間、28.4時間であり、透析時には各々9.4時間、11.1時間であった。
また、腎機能障害のある患者では血清中半減期が延長するので、クレアチニン・クリアランス値を指標として適宜用量を調節する。
なお、クレアチニン・クリアランス値に応じた用量は、<用法・用量に関連する使用上の注意>を参考にすること。
血液透析患者への投与
<点滴静注時の成績>
血液透析患者16例にバクトラミン注2アンプル(トリメトプリム:160mg、スルファメトキサゾール:800mg)を45分間かけて点滴静注したところ、いずれの成分も血液透析により排泄が促進された(半減期トリメトプリム:6.0時間、スルファメトキサゾール:3.1時間)。また、血液透析中に、トリメトプリムは投与量の44%、スルファメトキサゾールは投与量の57%が排泄された。
腹膜透析患者への投与
<点滴静注時の成績>
腹膜透析患者10例にバクトラミン注4アンプル(トリメトプリム:320mg、スルファメトキサゾール:1,600mg)を30分間かけて点滴静注したところ、トリメトプリムの半減期の延長が認められた(半減期トリメトプリム:28.6時間、スルファメトキサゾール:13.0時間)。また、腹膜透析中に、トリメトプリムは投与量の3%未満、スルファメトキサゾールは投与量の6%未満が排泄されたに過ぎなかった。
排泄
健康成人男子6例にバクトラミン配合錠2錠(トリメトプリム:160mg、スルファメトキサゾール:800mg)を経口投与したときの尿中濃度は内服後3~6時間でトリメトプリム約150μg/mL、スルファメトキサゾール約300μg/mL、9~12時間では、それぞれ約100μg/mL、約200μg/mLであった。
また、内服後48時間の尿中排泄率はトリメトプリム約80%、スルファメトキサゾール約85%であった。
<相互作用(in vitro)>
トリメトプリムは肝代謝酵素CYP2C8と有機カチオントランスポーター2(OCT2)を阻害する。
スルファメトキサゾールはCYP2C9を阻害する。

エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
Thank you for serving us!