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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 鉄欠乏性貧血

用法・用量

  • 通常成人は1日1回1カプセルを経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 鉄欠乏状態にない患者[鉄過剰症となる。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 消化性潰瘍、慢性潰瘍性大腸炎、限局性腸炎等の胃腸疾患のある患者
消化管粘膜を刺激し、潰瘍や炎症を増悪するおそれがある。
9.1.2 発作性夜間血色素尿症の患者
溶血を誘発するおそれがある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
用量に留意すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

本剤投与中は、適宜血液検査を実施し、過量投与にならないよう注意すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
14.1.2 本剤は徐放性製剤であり、また、本剤の成分が口腔内(歯、舌等)に付着することがあるので、カプセルの内容物を砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用するように指導すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男子5名(平均血清フェリチン138ng/mL)に食直後1カプセル投与した時、血清鉄値は徐々に上昇し、4~6時間後最高濃度に達し、12時間後ほぼ投与前値に復した。
フェルムカプセル100mg 1カプセル投与後の血清鉄値の推移
16.2 吸収
16.2.1 鉄吸収
体内の鉄欠乏時には消化管での鉄吸収は増加し、鉄過剰時には消化管からの鉄吸収が抑制される。
16.3 分布
体内の鉄の大部分はヘモグロビン中に存在するが、体内鉄含有量の調節は腸管からの吸収の調節によって行われる。小腸の粘膜細胞に取り込まれたFe2+はFe3+に酸化され、鉄貯蔵蛋白質アポフェリチンと結合してフェリチンとして肝臓に貯留されるか、直接血清中に入りβ1糖蛋白質のトランスフェリン(transferin)と結合して血漿中を移動する。鉄の吸収はこの二つの経路の活性で左右される。アポフェリチンが鉄で飽和されると、二価の鉄はそれ以上吸収されなくなる(粘液遮断mucosalblock)。鉄欠乏は貯蔵鉄、血清鉄、組織鉄の順序で進む。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質
セフジニル
ニューキノロン系抗菌剤
同時に服用することを避ける。キレートを形成し、相互に薬剤の吸収が阻害される。
甲状腺ホルモン製剤同時に服用することを避ける。難溶性の複合体を形成し、相互に薬剤の吸収が阻害される。
制酸剤同時に服用することを避ける。制酸剤が消化管のpHを上昇させ、また、不溶性の塩を形成することにより本剤の吸収を阻害する。
タンニン酸を含有するもの
(濃い緑茶、コーヒー等)
同時に服用することを避ける。不溶性の塩を形成し、本剤の吸収を阻害することがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
消化器嘔気・嘔吐、食欲不振、胃・腹痛、下痢、便秘等上腹部不快感
過敏症そう痒感発疹等
その他心窩部痛
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