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タモキシフェン錠10mg「日医工」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 乳癌

用法・用量

  • 通常,成人にはタモキシフェンとして1日20mgを1~2回に分割経口投与する。
    なお,症状により適宜増量できるが,1日最高量はタモキシフェンとして40mgまでとする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

白血球減少あるいは血小板減少のある患者[白血球減少,血小板減少を悪化させるおそれがある。]
遺伝性血管浮腫のある患者[遺伝性血管浮腫の症状を誘発又は悪化させるおそれがある。]

重要な基本的注意

本剤の投与により子宮体癌子宮肉腫,子宮内膜ポリープ,子宮内膜増殖症,子宮内膜症がみられることがあるので,本剤投与中及び投与終了後の患者は定期的に検査を行うことが望ましい。また,不正出血等の異常な婦人科学的症状がみられた場合には直ちに検査を行うなど適切な処置を行うこと。
本剤は内分泌療法剤であり,がんに対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで,本剤による治療が適切と判断される患者についてのみ使用すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

外国において,本剤を投与された患者で自然流産,先天性欠損,胎児死亡が報告されており,また,本剤は,動物実験で妊娠及び分娩への影響並びに胎仔への移行が認められているので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。治療に際して妊娠していないことを確認すること。妊娠する可能性のある女性には,本剤投与中及び最終投与後9カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。また,ホルモン剤以外の避妊法を用いること。
男性には,本剤投与中及び最終投与後6カ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。
授乳中の婦人に投与することを避け,やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[授乳中の投与に関する安全性は確立していない。]

小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

薬物動態

生物学的同等性試験
タモキシフェン錠20mg「日医工」及び標準製剤を,クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(タモキシフェンとして20mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中タモキシフェン濃度を測定し,得られた薬物動態パラメータ(AUC,Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果,log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり,両剤の生物学的同等性が確認された。
<タモキシフェン錠20mg「日医工」>
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→170(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
タモキシフェン錠20mg「日医工」2097.07±416.5743.77±7.014.91±1.0895.80±18.23
標準製剤(錠剤,20mg)2079.46±368.8744.15±7.534.87±1.14100.95±25.68
(1錠投与,Mean±S.D.,n=23)
血漿中濃度並びにAUC,Cmax等のパラメータは,被験者の選択,体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
溶出挙動
タモキシフェン錠10mg「日医工」及びタモキシフェン錠20mg「日医工」は,日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたタモキシフェンクエン酸塩錠(10mg錠,20mg錠)の溶出規格に適合していることが確認されている。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
クマリン系抗凝血剤
ワルファリン等
抗凝血作用が増強することがあるので,抗凝血剤を減量するなど,慎重に投与すること。タモキシフェンがワルファリンの肝臓での代謝を阻害する可能性が考えられている。
リトナビル本剤のAUCが上昇することが予想される。リトナビルのチトクロームP-450に対する競合的阻害作用により,本剤のAUCが上昇することが予想される。
リファンピシン本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。リファンピシンにより,CYP3A4が誘導され,本剤の代謝が促進される可能性がある。
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
パロキセチン等
本剤の作用が減弱するおそれがある。併用により乳癌による死亡リスクが増加したとの報告がある。CYP2D6阻害作用により本剤の活性代謝物の血漿中濃度が低下したとの報告がある。

重大な副作用 

(頻度不明)
無顆粒球症,白血球減少,好中球減少,貧血,血小板減少
無顆粒球症,白血球減少,好中球減少,また,貧血,血小板減少があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
視力異常,視覚障害
視力異常,また,角膜の変化,白内障,網膜症,網膜萎縮,視神経症,視神経炎,視神経萎縮等の視覚障害があらわれることがあるので,視力低下,かすみ目等があらわれた場合には眼科的検査を行い,異常があれば投与を中止すること。
血栓塞栓症,静脈炎
本剤の投与により,肺塞栓症,下肢静脈血栓症,脳血栓症,下肢血栓性静脈炎等の血栓塞栓症,静脈炎があらわれることがあるので観察を十分に行い,異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。なお,細胞毒性を有する抗癌剤との併用で血栓塞栓症の危険性を増大させるおそれがあるので,投与にあたっては十分に観察すること。
劇症肝炎,肝炎,胆汁うっ滞,肝不全
劇症肝炎,肝炎,胆汁うっ滞等の重篤な肝障害があらわれることがある。また,肝不全に至ることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
高カルシウム血症
骨転移のある患者で投与開始初期に,高カルシウム血症があらわれることがある。
子宮筋腫,子宮内膜ポリープ,子宮内膜増殖症,子宮内膜症
子宮筋腫,子宮内膜ポリープ,子宮内膜増殖症,子宮内膜症がみられることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
間質性肺炎
間質性肺炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー,血管浮腫
アナフィラキシー,血管浮腫等の過敏症状があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
水疱性類天疱瘡
水疱性類天疱瘡があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
膵炎
血清トリグリセライド上昇によると考えられる膵炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

頻度不明
肝臓肝機能異常,脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝炎を含む)
生殖器無月経,月経異常,性器出血,腟分泌物,卵巣嚢腫,卵巣嚢胞,陰部そう痒,子宮頸管ポリープ,腟ポリープ
消化器悪心・嘔吐,食欲不振,下痢,腹痛等
精神神経系頭痛,眩暈・めまい,不眠,抑うつ状態,感覚異常(錯感覚,味覚異常を含む)
皮膚発疹,発汗,脱毛,皮膚血管炎,皮膚エリテマトーデス,晩発性皮膚ポルフィリン症,放射線照射リコール反応等
筋・骨格系筋肉痛
その他ほてり・潮紅,体重増加,浮腫,骨痛,腫瘍部の疼痛・発赤,倦怠感,疲労,頻尿,高トリグリセライド血症,下肢痙攣
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