製品名 (無効20200430)
タルロング錠5mg
タルロング錠10mg
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- 一般名
- Betaxolol Hydrochloride
- 薬効分類
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降圧薬>β遮断薬(β1選択性)
- 価格
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5mg1錠:18.5円/錠
10mg1錠:20.8円/錠
- 製薬会社
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- 販売:武田薬品工業株式会社
発売元:武田テバファーマ株式会社
- 販売:武田薬品工業株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 本態性高血圧症(軽症~中等症)
- 腎実質性高血圧症
- 狭心症
用法・用量
本態性高血圧症(軽症~中等症)
- 通常、成人にはベタキソロール塩酸塩として5~10mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減できるが、最高用量は1日1回20mgまでとする。
- 通常、成人にはベタキソロール塩酸塩として5~10mgを1日1回経口投与する。
腎実質性高血圧症
- 通常、成人にはベタキソロール塩酸塩として5mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減できるが、最高用量は1日1回10mgまでとする。
- 通常、成人にはベタキソロール塩酸塩として5mgを1日1回経口投与する。
狭心症
- 通常、成人にはベタキソロール塩酸塩として10mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減できるが、最高用量は1日1回20mgまでとする。
- 通常、成人にはベタキソロール塩酸塩として10mgを1日1回経口投与する。
- 禁忌
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【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者〔アシドーシスに基づく心収縮力の抑制を増強させるおそれがある。〕
- 高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロックのある患者〔症状を悪化させるおそれがある。〕
- 心原性ショックのある患者〔心機能を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。〕
- 肺高血圧による右心不全のある患者〔心機能を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。〕
- うっ血性心不全のある患者〔心機能を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。〕
- 未治療の褐色細胞腫の患者(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 副作用
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- (頻度不明)
- 完全房室ブロック、心胸比増大、心不全
- このような症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 注意
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慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- 気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者〔症状を惹起するおそれがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。〕
- うっ血性心不全のおそれのある患者〔心機能を抑制し、症状を悪化させるおそれがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与すること。〕
- 甲状腺中毒症の患者〔症状(頻脈等)をマスクするおそれがある。〕(「重要な基本的注意」の項参照)
- 特発性低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者〔低血糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすいので、血糖値に注意すること。〕
- 重篤な肝機能障害のある患者〔本剤の代謝又は排泄が遅延するおそれがある。〕
- 重篤な腎機能障害のある患者〔本剤の代謝又は排泄が遅延するおそれがある。〕
- レイノー症候群、間欠性跛行症等の末梢循環障害のある患者〔末梢循環障害が増悪するおそれがある。〕
- 徐脈、房室ブロック(I度)のある患者〔心刺激伝導系を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。〕
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重要な基本的注意
- 投与が長期にわたる場合は、心機能検査(脈拍・血圧・心電図・X線等)を定期的に行うこと。徐脈又は低血圧の症状があらわれた場合には、減量又は中止すること。
また、必要に応じてアトロピンを使用すること。
なお、肝機能、腎機能、血液像等に注意すること。
- 類似化合物(プロプラノロール塩酸塩)使用中の狭心症の患者で急に投与を中止したとき、症状が悪化したり、心筋梗塞を起こした症例が報告されているので、休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないよう注意すること。狭心症以外の適用、例えば高血圧で投与する場合でも、特に高齢者においては同様の注意をすること。
- 甲状腺中毒症の患者では急に投与を中止すると、症状を悪化させることがあるので、休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行うこと。
- 手術前48時間は投与しないことが望ましい。
- 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
適用上の注意
- 薬剤交付時
- PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
- 褐色細胞腫の患者では、本剤の単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがあるので、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること。
高齢者への投与
- 高齢者に使用する場合は、低用量(例えば高血圧症では2.5mg、狭心症では5mg)から投与を開始するなど、経過を十分観察しながら慎重に投与することが望ましい。〔一般的に高齢者では、過度の降圧は好ましくないとされている。〕
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。〔動物実験(ラット)で、胚・胎児の死亡の増加が報告されている。〕
- 投与中は授乳を避けさせること。〔動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行することが報告されている。〕
小児等への投与
- 小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
薬物動態
- 生物学的同等性試験
- タルロング錠10mg
- タルロング錠10mgと標準製剤をクロスオーバー法により、それぞれ1錠(ベタキソロール塩酸塩として10mg)を健康成人男子に空腹時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ 参考パラメータ AUC0~60(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) tmax(hr) t1/2(hr) タルロング錠10mg 542.00±62.53 19.86±3.75 4.92±0.28 22.49±3.86 標準製剤(錠剤、10mg) 507.03±31.31 20.91±3.29 4.85±0.38 22.62±2.46 (Mean.±S.D.,n=14) - タルロング錠10mg投与後の血漿中濃度の推移
- 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
- タルロング錠10mgと標準製剤をクロスオーバー法により、それぞれ1錠(ベタキソロール塩酸塩として10mg)を健康成人男子に空腹時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
- タルロング錠5mg
- タルロング錠5mgは、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成12年2月14日付医薬審第64号)」に基づき、10mg錠製剤を標準製剤としたとき、溶出挙動が等しく、生物学的に同等とみなされた。
- 溶出挙動
- タルロング錠5mg及びタルロング錠10mgは、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたベタキソロール塩酸塩錠の溶出規格に適合していることが確認されている。