製品名 リスペリドン内用液分包0.5mg「日医工」
リスペリドン内用液分包1mg「日医工」
リスペリドン内用液分包2mg「日医工」
リスペリドン内用液分包3mg「日医工」

一般名
Risperidone
薬効分類
抗精神病薬
 >非定型抗精神病薬(SDA)
価格
0.1%0.5mL1包:22.2円/包
0.1%1mL1包:49.7円/包
0.1%2mL1包:62.5円/包
0.1%3mL1包:88.6円/包

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 統合失調症

用法・用量

  • 通常,成人にはリスペリドンとして1回1mg(1mL)1日2回より始め,徐々に増量する。維持量は通常1日2~6mg(2~6mL)を原則として1日2回に分けて経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。但し,1日量は12mg(12mL)をこえないこと。
    • 参考:内用液の使用方法

      • 本剤を直接服用するか,もしくは1回の服用量を水,ジュース又は汁物に混ぜて,コップ一杯(約150mL)くらいに希釈して使用すること。なお,希釈後はなるべく速やかに使用するよう指導すること。
      • 茶葉抽出飲料(紅茶,烏龍茶,日本茶等)及びコーラは,混合すると含量が低下することがあるので,希釈して使用することは避けるよう指導すること。
      • 本剤は,1回使い切りである。開封後は全量を速やかに服用させること。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]
  • バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強されることがある。]
  • アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)(「相互作用」の項参照)
  • 本剤の成分及びパリペリドンに対し過敏症の既往歴のある患者
副作用
(頻度不明)
悪性症候群(Syndrome malin)
無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し,それに引き続き発熱がみられる場合は,投与を中止し,体冷却,水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には,白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く,また,ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお,高熱が持続し,意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎不全へと移行し,死亡することがある。
遅発性ジスキネジア
長期投与により,口周部等の不随意運動があらわれ,投与中止後も持続することがある。
麻痺性イレウス
腸管麻痺(食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘,腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し,麻痺性イレウスに移行することがあるので,腸管麻痺があらわれた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお,本剤は動物実験(イヌ)で制吐作用を有することから,悪心・嘔吐を不顕性化する可能性があるので注意すること。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,痙攣,意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがある。
肝機能障害,黄疸
AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。また,横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
不整脈
心房細動,心室性期外収縮等があらわれることがあるので,このような場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
脳血管障害
脳血管障害があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
高血糖,糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡
高血糖や糖尿病の悪化があらわれ,糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡に至ることがあるので,本剤投与中は,口渇,多飲,多尿,頻尿等の症状の発現に注意するとともに,血糖値の測定を行うなど十分な観察を行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,インスリン製剤の投与等の適切な処置を行うこと。(「慎重投与」,「重要な基本的注意」の項参照)
低血糖
低血糖があらわれることがあるので,脱力感,倦怠感,冷汗,振戦,傾眠,意識障害等の低血糖症状が認められた場合には,投与を中止し適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
無顆粒球症,白血球減少
無顆粒球症,白血球減少があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肺塞栓症,深部静脈血栓症
抗精神病薬において,肺塞栓症,静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので,観察を十分に行い,息切れ,胸痛,四肢の疼痛,浮腫等が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
持続勃起症
α交感神経遮断作用に基づく持続勃起症があらわれることがあるので,このような場合には適切な処置を行うこと。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

心・血管系疾患,低血圧,又はそれらの疑いのある患者[一過性の血圧降下があらわれることがある。]
不整脈の既往歴のある患者,先天性QT延長症候群の患者又はQT延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の患者[本剤の投与によりQTが延長する可能性がある。]
パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすくなる。また,錐体外路症状の悪化に加えて,錯乱,意識レベルの低下,転倒を伴う体位不安定等の症状が発現するおそれがある。]
てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣閾値を低下させるおそれがある。]
自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者[症状を悪化させるおそれがある。]
肝障害のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]
腎障害のある患者[本剤の半減期の延長及びAUCが増大することがある。]
糖尿病又はその既往歴のある患者,あるいは糖尿病の家族歴,高血糖,肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者[血糖値が上昇することがある(「重要な基本的注意」,「重大な副作用」の項参照)。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
小児(「小児等への投与」の項参照)
薬物過敏症の患者
脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者[悪性症候群が起こりやすい。]

重要な基本的注意

投与初期,再投与時,増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧があらわれることがあるので,少量から徐々に増量し,低血圧があらわれた場合は減量等,適切な処置を行うこと。
眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
興奮,誇大性,敵意等の陽性症状を悪化させる可能性があるので観察を十分に行い,悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。
本剤の投与により,高血糖や糖尿病の悪化があらわれ,糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡に至ることがあるので,本剤投与中は,口渇,多飲,多尿,頻尿等の症状の発現に注意するとともに,特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については,血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。(「慎重投与」,「重大な副作用」の項参照)
低血糖があらわれることがあるので,本剤投与中は,脱力感,倦怠感,冷汗,振戦,傾眠,意識障害等の低血糖症状に注意するとともに,血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。(「重大な副作用」の項参照)
本剤の投与に際し,あらかじめ上記(4)及び(5)の副作用が発現する場合があることを,患者及びその家族に十分に説明し,高血糖症状(口渇,多飲,多尿,頻尿等),低血糖症状(脱力感,倦怠感,冷汗,振戦,傾眠,意識障害等)に注意し,このような症状があらわれた場合には,直ちに投与を中断し,医師の診察を受けるよう指導すること。(「慎重投与」,「重大な副作用」の項参照)
抗精神病薬において,肺塞栓症,静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので,不動状態,長期臥床,肥満,脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること。(「重大な副作用」の項参照)

適用上の注意

投与経路
内服用にのみ使用させること。
薬剤交付時
本品は,包装のまま服用しないように指導すること。
本剤の活性代謝物はパリペリドンであり,パリペリドンとの併用により作用が増強するおそれがあるため,本剤とパリペリドンを含有する経口製剤との併用は,避けること。

高齢者への投与

高齢者では錐体外路症状等の副作用があらわれやすく,また,腎機能障害を有する患者では最高血漿中濃度が上昇し,半減期が延長することがあるので,少量(1回0.5mg(0.5mL))から投与するなど,患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合,新生児に哺乳障害,傾眠,呼吸障害,振戦,筋緊張低下,易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。]
授乳中の婦人に投与する場合には,授乳を中止させること。[ヒトで乳汁移行が認められている。]

小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

薬物動態

生物学的同等性試験
リスペリドン内用液分包1mg「日医工」及び標準製剤を,クロスオーバー法によりそれぞれ1mL(リスペリドンとして1mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中リスペリドン濃度を測定し,得られた薬物動態パラメータ(AUC,Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果,log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり,両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→24
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
リスペリドン内用液分包1mg「日医工」24.572±13.5524.177±1.2931.2±0.44.806±2.313
標準製剤
(内用液剤,1mg/1mL)
24.824±14.7494.452±1.8551.2±0.44.540±2.543
(1mL投与,Mean±S.D.,n=18)
血漿中濃度並びにAUC,Cmax等のパラメータは,被験者の選択,体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。