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タクロリムス軟膏0.1%「PP」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • アトピー性皮膚炎

用法・用量

  • 通常、成人には1日1~2回、適量を患部に塗布する。なお、1回あたりの塗布量は5gまでとする。

禁忌 

【警告】

  • 本剤の使用は、アトピー性皮膚炎の治療法に精通している医師のもとで行うこと。
  • 潰瘍、明らかに局面を形成している糜爛に使用する場合には、血中濃度が高くなり、腎障害等の副作用が発現する可能性があるので、あらかじめ処置を行い、潰瘍、明らかに局面を形成している糜爛の改善を確認した後、本剤の使用を開始すること。
【禁忌】

次の場合には使用しないこと

  • 潰瘍、明らかに局面を形成している糜爛への使用(「警告」の項参照)
  • 高度の腎障害、高度の高カリウム血症のある患者[腎障害、高カリウム血症が増悪する可能性がある。]
  • 魚鱗癬様紅皮症を呈する疾患(Netherton症候群等)の患者[経皮吸収が高く、本剤の血中濃度が高くなり、腎障害等の副作用が発現する可能性がある。]
  • 小児等(「小児等への使用」の項参照)
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • PUVA療法等の紫外線療法を実施中の患者(「その他の注意」の項の(2)参照)
原則禁忌

次の場合には使用しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に使用すること

  • 皮膚感染症を伴う患者[皮膚感染症が増悪するおそれがある。](「重要な基本的注意」の項参照)

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に使用すること

腎障害、高カリウム血症のある患者[腎障害、高カリウム血症が増悪する可能性がある。]
高度の肝障害のある患者[薬物代謝能が低下し、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。]
全身に皮疹を認める紅皮症のある患者[経皮吸収が高く、広範囲の使用により、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。]

重要な基本的注意

重度の皮疹もしくは塗布面積が広範囲にわたる場合は、血中濃度が高くなる可能性があるので、本剤使用開始の2~4週間後に1回、その後は必要に応じて適宜腎機能検査を行い、異常が認められた場合には、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
本剤の免疫抑制作用により潜在的な発がんリスクがある。0.03%製剤で実施された長期の国内製造販売後調査において、悪性リンパ腫、皮膚がん等の悪性腫瘍の報告はなく、長期の海外疫学研究においても、本剤の使用による発がんリスクの上昇は認められなかった。一方、本剤使用例において関連性は明らかではないが、悪性リンパ腫、皮膚がんの発現が報告されている。本剤の使用にあたっては、これらの情報を患者に対して説明し、理解したことを確認した上で使用すること。
本剤使用時は日光への曝露を最小限にとどめること。また、日焼けランプ/紫外線ランプの使用を避けること。(「その他の注意」の項の(2)参照)
皮膚感染症を伴うアトピー性皮膚炎患者には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する場合には、感染部位を避けて使用するか、又はあらかじめ適切な抗菌剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤による治療を行う、もしくはこれらとの併用を考慮すること。
使用後、一過性に皮膚刺激感(灼熱感、ほてり感、疼痛、そう痒感等)が高頻度に認められるが、通常、皮疹の改善とともに発現しなくなるので、皮膚刺激感があることについて患者に十分説明すること。

適用上の注意

適用部位
皮膚以外の部位(粘膜等)及び外陰部には使用しないこと。また、眼の周囲に使用する場合には眼に入らないように注意すること。万一、眼に入った場合には刺激感を認めることがあるので直ちに水で洗い流すこと。また、洗い流した後にも刺激感が持続する場合は、医療機関を受診し治療を受けるよう指導すること。

用法用量に関連する使用上の注意

皮疹の増悪期には角質層のバリア機能が低下し、血中濃度が高くなる可能性があるので、本剤の使用にもかかわらず2週間以内に皮疹の改善が認められない場合には使用を中止すること。また、皮疹の悪化をみる場合にも使用を中止すること。
症状改善により本剤塗布の必要がなくなった場合は、速やかに塗布を中止し、漫然と長期にわたって使用しないこと。
密封法及び重層法での臨床使用経験はないので、密封法及び重層法は行わないこと。
1日2回塗布する場合はおよそ12時間間隔で塗布すること。

効能効果に関連する使用上の注意

ステロイド外用剤等の既存療法では効果が不十分又は副作用によりこれらの投与ができないなど、本剤による治療がより適切と考えられる場合に使用する。

高齢者への使用

一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への使用

妊婦等
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。[動物実験(ウサギ、経口投与)で催奇形作用、胎児毒性が認められたとの報告がある。ヒト(経口投与)で胎盤を通過することが報告されている。]
授乳婦
母乳中へ移行する可能性があるので使用中の授乳は避けさせること。

小児等への使用

低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児では使用経験がなく安全性は確立しておらず、2歳以上の小児等ではより低濃度の0.03%製剤でも有効性が認められているので、血中濃度上昇により副作用が発現する可能性を考慮し、小児等では本剤を使用しないこと。

薬物動態

生物学的同等性試験
タクロリムス軟膏0.1%「PP」と標準製剤を健康成人男子(n=16)の前腕部内側に単回塗布し、塗布4時間後、テープストリッピング法により剥離した角層中のタクロリムス濃度を測定した結果、両剤の生物学的同等性が確認された。

併用禁忌 

本剤使用中にPUVA療法等の紫外線療法を行わないこと。(「その他の注意」の項の(2)参照)
薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子

その他の副作用 

頻度不明
適用部位の皮膚刺激感注1)熱感(灼熱感、ほてり感等)、疼痛(ヒリヒリ感、しみる等)、そう痒感
皮膚感染症注2)細菌性感染症(毛嚢炎、伝染性膿痂疹等)、ウイルス性感染症(単純疱疹、カポジ水痘様発疹症等)、真菌性感染症(白癬等)
その他の皮膚症状注3)ざ瘡、ざ瘡様皮疹、丘疹、皮膚乾燥、接触性皮膚炎、紅斑、酒さ様皮膚炎、適用部位浮腫
皮膚以外の症状皮膚以外の感染症(上気道炎、リンパ節炎等)注4)、頭痛、頭重感

注1)刺激感は入浴時に増強することがある。通常、塗布後一過性に発現し、皮疹の改善とともに発現しなくなるが、ときに使用期間中持続することがある。高度の刺激感が持続する場合は、休薬もしくは中止すること。
注2)このような症状があらわれた場合には、適切な抗菌剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、本剤の使用を中止すること。
注3)このような症状があらわれた場合には、その部位への使用を中止すること。
注4)皮膚以外の感染症が発現し、遷延する場合には本剤の使用を中止すること。

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