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グリメピリド錠0.5mg「オーハラ」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 2型糖尿病(ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る。)

用法・用量

  • 通常、グリメピリドとして1日0.5~1mgより開始し、1日1~2回朝または朝夕、食前または食後に経口投与する。維持量は通常1日1~4mgで、必要に応じて適宜増減する。なお、1日最高投与量は6mgまでとする。

禁忌 

【警告】

  • 重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがある。用法及び用量、使用上の注意に特に留意すること。[8.1、11.1.1参照]
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病、ブリットル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である。]
  • 2.2 重篤な肝又は腎機能障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。][9.2.1、9.3.1、11.1.1参照]
  • 2.3 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である。]
  • 2.4 下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。][11.1.1参照]
  • 2.5 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
  • 2.6 本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 低血糖を起こすおそれのある以下の患者又は状態
・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
・栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態
・激しい筋肉運動
・過度のアルコール摂取
・高齢者
[8.1、11.1.1参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎機能障害のある患者
投与しないこと。低血糖を起こすおそれがある。[2.2、11.1.1参照]
9.2.2 腎機能障害のある患者(重篤な腎機能障害のある患者を除く)
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者
投与しないこと。低血糖を起こすおそれがある。[2.2、11.1.1参照]
9.3.2 肝機能障害のある患者(重篤な肝機能障害のある患者を除く)
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。スルホニルウレア系薬剤は胎盤を通過することが報告されており、新生児の低血糖、巨大児が認められている。また、本剤の動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形性作用が報告されている。[2.5参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳を継続する場合、児の低血糖の症状について観察を十分に行うこと。本剤のヒト母乳への移行性及び乳汁産生への影響は不明である。動物実験(ラット)において、母乳への移行が認められている。また、他のスルホニルウレア系薬剤で母乳へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
9.7.1 小児に投与する際には、低血糖症状及びその対処方法について保護者等にも十分説明すること。[11.1.1、16.1.3、17.2.1参照]
9.7.2 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は9歳未満の小児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
少量から投与を開始し定期的に検査を行うなど慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、低血糖があらわれやすい。[11.1.1参照]

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の使用にあたっては、患者及びその家族に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。[1.、9.1.1、11.1.1参照]
8.2 投与する場合には、少量より開始し、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、効果が不十分な場合には、速やかに他の治療法への切り替えを行うこと。
8.3 重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。[11.1.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男子6例にグリメピリド1mgを朝食直前に単回経口投与したときのグリメピリドの薬物動態学的パラメータを示す。
血清中濃度パラメータ
tmaxCmax(平均値±S.D.)半減期
1.33hr103.5±29.1ng/mL1.47hr
16.1.2 反復投与
インスリン非依存型糖尿病患者9例にグリメピリド0.5mgもしくは1mgを1日1回7日間朝食前に連続投与したとき、初回及び最終回投与時のグリメピリドの薬物動態学的パラメータに差は認められなかった。
16.1.3 2型糖尿病患者(小児及び成人)における薬物動態
国内の小児2型糖尿病患者及び成人2型糖尿病患者[解析対象集団136例(小児31例及び成人105例)、血清中濃度517点]を対象に、0.5~6mg/日の用量で、一定用量を2週間以上投与した任意の時点で母集団薬物動態解析を行った。
その結果、グリメピリドの消失プロファイルは1-コンパートメントモデルによくフィットした。共変量の検討を行った結果、最終モデルに反映される影響因子はなかった。母集団モデルを用いて推定したパラメータを以下に示す。小児及び成人患者の推定パラメータは同様の値であった。[9.7.1参照]
母集団モデルを用いて推定した薬物動態パラメータ
2型糖尿病患者CL/F(L/hr)
(平均値±S.D.)
Vss/F(L)
(平均値±S.D.)
t1/2(hr)
(平均値±S.D.)
小児(9~16歳)1.79±0.776.84±0.093.15±1.38
成人(17歳以上)1.64±0.596.83±0.113.30±1.60
CL/F:見かけのクリアランス、Vss/F:見かけの分布容積
16.1.4 生物学的同等性試験
<グリメピリド錠1mg「オーハラ」>
グリメピリド錠1mg「オーハラ」とアマリール1mg錠を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(グリメピリドとして1mg)健康成人男子に食後単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
nAUC0→24(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)tmax(hr)t1/2(hr)
グリメピリド錠1mg「オーハラ」47322.8±84.484.3±17.91.9±0.73.2±1.5
アマリール1mg錠47328.1±89.072.7±17.12.2±1.13.5±1.8
(平均値±S. D.)
血清中グリメピリド濃度の推移
<グリメピリド錠3mg「オーハラ」>
グリメピリド錠3mg「オーハラ」とアマリール3mg錠を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(グリメピリドとして3mg)健康成人男子に食後単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
nAUC0→24(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)tmax(hr)t1/2(hr)
グリメピリド錠3mg「オーハラ」24956.8±227.9258.9±68.01.9±0.56.1±1.3
アマリール3mg錠24948.8±234.2227.2±54.91.9±0.66.0±0.7
(平均値±S. D.)
血清中グリメピリド濃度の推移
血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、血液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
外国人12例にグリメピリド1mgをクロスオーバー法にて単回経口投与及び静脈内投与した時、それぞれのAUCの比から得られたバイオアベイラビリティーはほぼ100%であり、消化管からの吸収は良好であると考えられた。
16.4 代謝
16.4.1 代謝酵素
グリメピリドは、主に肝代謝酵素CYP2C9の関与により、シクロヘキシル環メチル基の水酸化を受ける。
(参考)
ラット肝細胞分画を用いて代謝酵素を検討した結果、グリメピリドは主にCYP2Cサブファミリーの関与によりシクロヘキシル環メチル基の水酸化を受け、引き続いてサイトゾールの酵素によってカルボン酸体に変換されることが示唆された。
16.5 排泄
健康成人男子6例にグリメピリド1mgを朝食直前に単回経口投与したとき、血清中にはグリメピリド及び代謝物が、尿中には代謝物のみが検出された。この代謝物は、シクロヘキシル環のメチル基の水酸化体及びカルボン酸体で、投与後24時間までに投与量の44.9%が尿中に排泄された。
外国人3例に14C-グリメピリドを単回経口投与した時、投与後168時間までに尿及び糞中にそれぞれ投与量の57.5%及び35.0%が排泄された。
16.8 その他
グリメピリド錠0.5mg「オーハラ」は、溶出挙動に基づき、グリメピリド錠1mg「オーハラ」と生物学的に同等とみなされた。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
糖尿病用薬
インスリン製剤
ビグアナイド系薬剤
チアゾリジン系薬剤
α-グルコシダーゼ阻害剤
DPP-4阻害薬
GLP-1受容体作動薬
SGLT2阻害剤 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血糖降下作用が増強される。
プロベネシド低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
腎排泄抑制により血糖降下作用が増強される。
クマリン系薬剤
ワルファリンカリウム
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
肝代謝抑制により血糖降下作用が増強される。
サリチル酸剤
アスピリン
サザピリン 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制、サリチル酸剤の血糖降下作用により血糖降下作用が増強される。
プロピオン酸系消炎剤
ナプロキセン
ロキソプロフェンナトリウム水和物 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制により、これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。
アリール酢酸系消炎剤
アンフェナクナトリウム水和物
ナブメトン 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制により、これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。
オキシカム系消炎剤
ロルノキシカム 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制により、これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがある。
β-遮断剤
プロプラノロール
アテノロール
ピンドロール 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
糖新生抑制、アドレナリンによる低血糖からの回復抑制、低血糖に対する交感神経症状抑制により血糖降下作用が増強される。
モノアミン酸化酵素阻害剤低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
インスリン分泌促進、糖新生抑制により血糖降下作用が増強される。
クラリスロマイシン低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
機序不明
左記薬剤が他のスルホニルウレア系薬剤の血中濃度を上昇させたとの報告がある。
サルファ剤
スルファメトキサゾール 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制により血糖降下作用が増強される。
クロラムフェニコール低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
肝代謝抑制により血糖降下作用が増強される。
テトラサイクリン系抗生物質
テトラサイクリン塩酸塩
ミノサイクリン塩酸塩 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
インスリン感受性促進により血糖降下作用が増強される。
シプロフロキサシン
レボフロキサシン水和物
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
機序不明
フィブラート系薬剤
クロフィブラート
ベザフィブラート 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制により血糖降下作用が増強される。
アゾール系抗真菌剤
ミコナゾール
フルコナゾール 等
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
肝代謝抑制(CYP2C9阻害)、血中蛋白との結合抑制により血糖降下作用が増強される。
シベンゾリンコハク酸塩
ジソピラミド
ピルメノール塩酸塩水和物
低血糖症状が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与すること。特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性薬剤は避けることが望ましい。
インスリン分泌促進によると考えられる血糖降下作用の増強のおそれがある。
アドレナリン高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝臓での糖新生促進により血糖降下作用が減弱される。
副腎皮質ホルモン
コルチゾン酢酸エステル
ヒドロコルチゾン 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
肝臓での糖新生促進、末梢組織でのインスリン感受性低下により血糖降下作用が減弱される。
甲状腺ホルモン
レボチロキシンナトリウム水和物
乾燥甲状腺 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
腸管でのブドウ糖吸収亢進、グルカゴンの分泌促進、カテコールアミンの作用増強、肝臓での糖新生促進により血糖降下作用が減弱される。
卵胞ホルモン
エストラジオール安息香酸エステル
エストリオール 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序不明
コルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化等によると考えられる血糖降下作用の減弱のおそれがある。
利尿剤
トリクロルメチアジド
フロセミド 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリン分泌の抑制、末梢でのインスリン感受性の低下により血糖降下作用が減弱される。
ピラジナミド高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序不明
血糖値のコントロールが難しいとの報告がある。
イソニアジド高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
糖質代謝の障害による血糖値上昇及び耐糖能異常により血糖降下作用が減弱される。
リファンピシン高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
肝代謝促進(CYP誘導)により血糖降下作用が減弱される。
ニコチン酸高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
肝臓でのブドウ糖の同化抑制により血糖降下作用が減弱される。
フェノチアジン系薬剤
クロルプロマジン
フルフェナジン 等
高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリン遊離抑制、副腎からのアドレナリン遊離により血糖降下作用が減弱される。
フェニトイン高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリンの分泌阻害により血糖降下作用が減弱される。
ブセレリン酢酸塩高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある。
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序不明
ブセレリン酢酸塩投与により、耐糖能が悪化したという報告がある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 低血糖(4.08%)
低血糖(初期症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等)があらわれることがある。なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。
また、本剤の投与により低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が認められた場合には糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。
また、低血糖は投与中止後、臨床的にいったん回復したと思われる場合でも数日間は再発することがある。[1.、2.2、2.4、8.1、8.3、9.1.1、9.2.1、9.2.2、9.3.1、9.3.2、9.7.1、9.8、13.1参照]
11.1.2 汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少(いずれも頻度不明)
11.1.3 肝機能障害、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.1.4 再生不良性貧血(頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満頻度不明
血液白血球減少、貧血
肝臓AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇
腎臓BUN上昇
消化器嘔気、嘔吐、心窩部痛、下痢、腹部膨満感便秘、腹痛
過敏症発疹、そう痒感等光線過敏症
精神神経系めまい頭痛
その他血清カリウム上昇・ナトリウム低下等の電解質異常味覚異常、CK上昇、浮腫、倦怠感、脱毛、一過性視力障害
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