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リトドリン塩酸塩錠5mg「日医工」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 切迫流・早産

用法・用量

  • 通常、1回1錠(リトドリン塩酸塩として5mg)を1日3回食後経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 強度の子宮出血、子癇、前期破水例のうち子宮内感染を合併する症例、常位胎盤早期剥離、子宮内胎児死亡、その他妊娠の継続が危険と判断される患者[妊娠継続が危険と判断される。]
  • 2.2 重篤な甲状腺機能亢進症の患者[症状が増悪するおそれがある。]
  • 2.3 重篤な高血圧症の患者[過度の昇圧が起こるおそれがある。]
  • 2.4 重篤な心疾患の患者[心拍数増加等により症状が増悪するおそれがある。]
  • 2.5 重篤な糖尿病の患者[過度の血糖上昇が起こるおそれがある。また、糖尿病性ケトアシドーシスがあらわれることもある。][8.1、11.1.4参照]
  • 2.6 重篤な肺高血圧症の患者[肺水腫が起こるおそれがある。]
  • 2.7 妊娠16週未満の妊婦[9.5.1参照]
  • 2.8 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 甲状腺機能亢進症の患者(重篤な甲状腺機能亢進症の患者を除く)
症状が増悪するおそれがある。
9.1.2 高血圧症の患者(重篤な高血圧症の患者を除く)
過度の昇圧が起こるおそれがある。
9.1.3 心疾患の患者(重篤な心疾患の患者を除く)
心拍数増加等により症状が増悪するおそれがある。
9.1.4 糖尿病の患者(重篤な糖尿病の患者を除く)、糖尿病の家族歴、高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者
過度の血糖上昇があらわれることがある。また、糖尿病性ケトアシドーシスがあらわれることもある。[8.1、11.1.4参照]
9.1.5 肺高血圧症の患者(重篤な肺高血圧症の患者を除く)
肺水腫が起こるおそれがある。
9.1.6 筋緊張性(強直性)ジストロフィー等の筋疾患又はその既往歴のある患者
横紋筋融解症があらわれることがある。[11.1.1参照]
9.1.7 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者(重篤な過敏症の既往歴のある患者を除く)
9.5 妊婦
9.5.1 妊娠16週未満の妊婦
投与しないこと。本剤の臨床適用は切迫流・早産であるが、妊娠16週未満の症例に関する安全性及び有効性は確立していない。臨床試験において妊娠16週未満の症例数は少ない。[2.7参照]
9.6 授乳婦
出産直前に本剤を投与した場合には、母乳栄養の有益性を考慮し、出産直後の授乳を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤投与中、血糖値の急激な上昇や糖尿病の悪化から、糖尿病性ケトアシドーシスがあらわれることがある。投与前から口渇、多飲、多尿、頻尿等の糖尿病症状の有無や血糖値、尿糖、尿ケトン体等の観察を十分に行うこと。[2.5、9.1.4、11.1.4参照]
8.2 1日用量30mgを越えて投与する場合、副作用発現の可能性が増大するので注意すること。
8.3 切迫流産患者にはあらかじめ安静療法を試みた後に本剤を投与するとともに、症状の消失がみられた場合は漫然と継続投与しないこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回経口投与
健常成人に10mgを単回経口投与したとき注)、速やかに吸収され、1時間後に最高血中濃度に達し、以後血中濃度は消失半減期0.2時間(α相)、1.4時間(β相)で速やかに低下する。AUCは29.9(ng・hr/mL)である。
16.1.2 生物学的同等性試験
リトドリン塩酸塩錠5mg「日医工」及びウテメリン錠5mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(リトドリン塩酸塩として5mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-11(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
リトドリン塩酸塩錠5mg「日医工」18.95±4.746.51±3.111.3±0.74.75±2.93
ウテメリン錠5mg20.31±5.346.27±3.241.1±0.94.84±2.77
(1錠投与,Mean±S.D.,n=14)
血漿中薬物濃度推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.5 排泄
健常成人に10mgを単回経口投与したとき注)、投与後48時間までに投与量の86%が尿中に排泄されるが、12時間以内にその大部分が排泄される。
注)本剤の承認されている用法及び用量は「通常、1回1錠(リトドリン塩酸塩として5mg)を1日3回食後経口投与する。なお、症状により適宜増減する。」である。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
β刺激剤作用が増強されることがある。相加的に作用が増強される。
β遮断剤作用が減弱されることがある。β受容体において競合的に拮抗する。
カリウム減少性利尿剤
[11.1.3参照]
過度の血清カリウム低下が起こるおそれがある。相加的にカリウム低下が増強される。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。[9.1.6参照]
11.1.2 汎血球減少(頻度不明)
11.1.3 血清カリウム値の低下(頻度不明)[10.2参照]
11.1.4 高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス(頻度不明)
血糖値の急激な上昇や糖尿病の悪化から、糖尿病性ケトアシドーシスがあらわれることがある。糖尿病性ケトアシドーシスに至ると母体と胎児の生命を脅かすことがある。[2.5、8.1、9.1.4参照]
11.1.5 新生児腸閉塞(頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上0.1~5%未満頻度不明
循環器動悸・頻脈顔面潮紅不整脈(心室性期外収縮等)
肝臓AST、ALTの上昇等
血液血小板減少
精神神経系ふらつき振戦、しびれ
消化器嘔気腹痛
過敏症発疹、紅斑
その他唾液腺腫脹、高アミラーゼ血症(唾液腺型アミラーゼ増加)
胎児・新生児胎児頻脈、胎児不整脈、新生児頻脈、新生児低血糖症
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