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アコファイド錠100mg

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 機能性ディスペプシアにおける食後膨満感、上腹部膨満感、早期満腹感

用法・用量

  • 通常、成人にはアコチアミド塩酸塩水和物として1回100mgを1日3回、食前に経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し、過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットで乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
異常が認められた場合には、休薬するなど適切な処置を行うこと。一般に生理機能(腎機能・肝機能等)が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤はアセチルコリンエステラーゼ阻害剤であり、アセチルコリンの作用を増強するので、この点に留意して使用すること。
8.2 継続的に症状が改善した場合には、本剤の投与中止を検討し、長期にわたって漫然と投与しないように注意すること。[17.1.1、17.1.2参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤を1ヵ月間投与しても症状の改善が認められない場合は本剤の投与中止を考慮すること。
7.2 症状が持続する場合は器質的疾患の可能性も考慮し、上部消化管内視鏡検査に加え、必要に応じて他の検査の実施を検討すること。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 機能性ディスペプシアにおける心窩部の疼痛や灼熱感に対する有効性は確認されていない。
5.2 上部消化管内視鏡検査等により、胃癌等の悪性疾患を含む器質的疾患を除外すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男性に、本剤1錠(アコチアミド塩酸塩水和物として100mg)を空腹時に単回経口投与したとき、血漿中未変化体濃度推移及び薬物速度論的パラメータは以下の通りであった。
単回投与したときの薬物速度論的パラメータ
投与量(mg)Tmax(hr)Cmax(ng/mL)AUCinf(ng・hr/mL)T1/2(hr)
1002.42±0.9730.82±13.33171.3±59.4313.31±6.91
平均値±標準偏差,n=6AUCinf:最終測定時点から無限大まで外挿して算出したAUC
16.1.2 反復投与
健康成人男性に、本剤1回1錠(アコチアミド塩酸塩水和物として100mg)を1日3回、9日間(1日目は単回、3~8日目は毎食前、9日目は単回)、食前に反復経口投与したとき、3日目の3回目の投与より血漿中濃度はほぼ定常状態に達した。また、反復投与による薬物動態はほとんど変化しなかった。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人男性に、本剤1錠(アコチアミド塩酸塩水和物として100mg)を空腹時、食前又は食後に経口投与したとき、Cmaxは食前投与で最も高く、空腹時投与に比べ62.7%上昇した。また、食後投与のCmaxは食前投与の59.6%であった。AUClastは、食後投与で最も低く、空腹時及び食前投与に比べそれぞれ76.8%及び80.0%に減少した。
16.3 分布
16.3.1 血漿蛋白結合率
In vitro平衡透析法で得られた血漿蛋白結合率は、ヒト血漿で84.21%~85.95%、ヒト血清アルブミンで82.64%~85.10%であり、同程度の結合率を示したため、主要な結合蛋白はアルブミンと考えられた。
16.4 代謝
16.4.1 代謝
健康成人男性6例に、[14C]アコチアミド溶液(600mg/103μCi)を空腹時に経口投与したとき、血漿中の放射能のうち、60.0%が未変化体によるものであった。その他、血漿中には脱イソプロピル体、未変化体のグルクロン酸抱合体及び脱イソプロピル体のグルクロン酸抱合体が認められた(外国人データ)。
16.4.2 代謝酵素
ヒトCYP発現系ミクロソームを用いたin vitro代謝試験により、本剤はCYP2C8、CYP1A1又はCYP3A4によって脱イソプロピル体に代謝されると考えられる。また、ヒトUGT発現系ミクロソームを用いたin vitro代謝試験により、本剤はUGT1A8又はUGT1A9によって未変化体のグルクロン酸抱合体に代謝されると考えられる。
16.5 排泄
健康成人男性6例に、[14C]アコチアミド溶液(600mg/103μCi)を空腹時に経口投与したとき、投与後216時間までに、糞中及び尿中にそれぞれ総放射能として投与量の92.7%及び5.3%が排泄された(外国人データ)。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗コリン作用を有する薬剤
アトロピン硫酸塩水和物
ブチルスコポラミン臭化物等
本剤の作用が減弱する可能性がある。本剤はアセチルコリンエステラーゼ阻害作用を有するため、抗コリン剤の併用により本剤の作用が抑制される。
コリン賦活剤やコリンエステラーゼ阻害剤
アセチルコリン塩化物等
ネオスチグミン臭化物等
本剤及び併用薬共に作用が増強される可能性がある。本剤と共にアセチルコリン受容体刺激作用を有する。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上0.5~1%未満0.5%未満頻度不明
過敏症発疹、蕁麻疹
血液白血球数増加
精神神経系めまい
消化器下痢、便秘悪心、嘔吐腹痛口内炎
肝臓ALT増加、AST増加、γ-GTP増加血中ビリルビン増加、血中ALP増加
代謝・内分泌血中プロラクチン増加、血中トリグリセリド増加
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