製品名 ノウリアスト錠20mg

一般名
Istradefylline
薬効分類
パーキンソン病・認知症治療薬
 >アデノシン受容体拮抗薬
価格
20mg1錠:782.4円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病におけるウェアリングオフ現象の改善

用法・用量

  • 本剤は、レボドパ含有製剤と併用する。通常、成人にはイストラデフィリンとして20mgを1日1回経口投与する。なお、症状により40mgを1日1回経口投与できる。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • 重度の肝障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。また、これらの患者での使用経験はない。]
副作用
幻視(4.5%)、幻覚(3.2%)、妄想(0.8%)、せん妄(0.6%)、不安障害(0.5%)、うつの悪化・抑うつ(0.5%)、被害妄想(0.3%)、幻聴(0.2%)、体感幻覚(0.2%)、躁病(0.2%)、激越(0.2%)、衝動制御障害(0.2%)等の精神障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
注意

次の患者には慎重に投与すること

肝障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。](「薬物動態」の項参照)
虚血性心疾患のある患者[不整脈が悪化する可能性がある。]
ジスキネジーのある患者では、本剤の投与によりジスキネジーを悪化させることがあるため、患者の状態を注意深く観察しながら投与すること。ジスキネジーが悪化した場合には必要に応じ、本剤の減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
前兆のない突発的睡眠、睡眠発作、起立性低血圧、傾眠、めまい、意識消失、失神等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転、機械の操作、高所作業等、危険を伴う作業に従事させないように注意すること。
非臨床試験においてマクロファージを主体とする肺の炎症性変化が認められている。本剤投与開始後は十分に観察し、息切れ・呼吸困難、乾性咳嗽が発現した場合には、胸部X線検査をはじめとする画像検査や適切な精密検査等を行い、必要に応じて減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。(「その他の注意」の項参照)
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
患者のオン時の運動機能の改善を期待する場合、40mgを1日1回経口投与できる。ただし、40mgでは、20mgを上回るオフ時間の短縮効果は認められていない。(「臨床成績」の項参照)
以下の患者では本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、1日1回20mgを上限とすること。
中等度の肝障害のある患者(「慎重投与」、「薬物動態」の項参照)
CYP3A4を強く阻害する薬剤を投与中の患者(「相互作用」、「薬物動態」の項参照)
レボドパ含有製剤の投与量及び投与回数の調節を行ってもウェアリングオフ現象が認められる患者に対して使用すること。
高齢者では一般に生理機能(腎機能、肝機能等)が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[動物実験(ラット又はウサギ)で受胎率及び着床率の低下、全児死亡した母動物の増加、催奇形性(骨格変異、骨格異常、小眼球及び欠指)並びに哺乳期の出生児の生存率低値等が認められている。また、本剤とレボドパ・カルビドパを併用した動物実験(ウサギ)では、胎児生存率の低値が認められ、催奇形性(内臓異常、骨格異常、無指、短指又は欠指)を含む胎児への影響が、本剤単独投与と比較して、併用投与ではより低用量から認められている。]
本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されており、また、出生児の生存率低下及び体重増加量低値が認められている。]
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
血中濃度
単回投与
健康成人男性に本剤20mgを絶食下又は食後に単回経口投与したときの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは下記のとおりである(クロスオーバー試験)。
薬物動態パラメータ
投与量
20mg
tmaxa)
(h)
Cmax
(ng/mL)
AUC0-∞
(ng・h/mL)
t1/2
(h)
絶食下投与
(n=20)
2.00
0.50~4.00
112.9±24.14323b)±199157.09b)±31.51
食後投与
(n=20)
3.00
0.50~8.00
136.4±36.04591±199753.56±22.33
平均値±標準偏差a):中央値、最小値~最大値b):n=19
本剤を食後投与したときのCmax及びAUC0-∞は、いずれも絶食下投与に比べ増加したが、臨床的には大きな影響は認められなかった。
反復投与
健康成人男性に本剤20、40又は80mg/日注)を1日1回14日間反復経口投与したときの薬物動態パラメータは下記のとおりである。
本剤を反復投与したときのCmax及びAUC0-24は、いずれも20~80mg/日の投与量範囲で投与量に比例して増加した。14日間の反復投与により、トラフ濃度(Ctrough)はおおむね定常状態に到達した。
注)本剤の承認された1日用量は、40mgまでである。
薬物動態パラメータ
投与量Daytmaxa)
(h)
Cmax
(ng/mL)
Ctrough
(ng/mL)
AUC0-24
(ng・h/mL)
t1/2
(h)
20mg
(n=9)
12.00
1.00~6.00
149.2±25.333.4±11.51319±335
144.00
2.00~4.00
257.5±88.0154.6±59.44406±159875.0b)±32.0
40mg
(n=9)
12.00
1.00~4.00
257.3±38.767.2±20.32638±616
142.00
0.50~4.00
458.7±117.4284.7±66.67925±204759.1c)±27.0
80mg
(n=9)
12.00
2.00~4.00
391.2±120.0105.2±38.03966±1264
142.00
2.00~4.00
857.3±180.5502.1±136.214318±302351.1b)±25.0
平均値±標準偏差a):中央値、最小値~最大値b):n=7c):n=8
分布
In vitroでの血清中蛋白結合率は95%~97%であり、血漿中の主結合蛋白はアルブミンであった。健康成人、肝機能低下患者及び腎機能低下患者での血漿中蛋白結合率は同等であり97%~98%であった(外国人データ)。
本剤の脳内結合部位は大脳基底核を中心にアデノシンA2A受容体の分布によく一致し、本剤20及び40mg/日の反復投与によるアデノシンA2A受容体占有率は90%以上を示した(外国人データ)。
代謝
ヒト肝ミクロソーム及びCYP発現ミクロソームを用いた試験から、本剤の代謝には、主にCYP1A1、CYP3A4及びCYP3A5が関与し、わずかながらCYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C18及びCYP2D61の関与が示唆された。また、本剤はCYP3A4/5に対して不可逆阻害作用を示した。
経口投与後2時間の血漿中には総放射能の約80%が未変化体として存在した。尿中には未変化体は認められず、本剤の主消失経路は代謝と推定された(外国人データ)。
排泄
経口投与後18日までに、尿中及び糞中にそれぞれ投与放射能の38.9%及び48.0%が排泄された(外国人データ)。また、Caco-2細胞単層膜を用いた試験で、本剤はP糖蛋白に対して阻害作用を示した。
肝機能低下患者における薬物動態
肝機能低下患者(Child-Pugh分類による中等度の肝障害)に本剤を40mg/日で反復投与したときの定常状態でのCmax及びAUC0-24は、いずれも健康成人の約3倍と推定された(外国人データ)。
腎機能低下患者における薬物動態
腎機能低下患者(Cockroft-Gault換算式によるクレアチニンクリアランス:30mL/min未満)及び健康成人に本剤を40mg単回経口投与したとき、血漿中曝露に大きな違いは認められなかった(外国人データ)。
相互作用(外国人データ)
健康成人を対象にした薬物相互作用の検討について以下に示した。
ケトコナゾール
CYP3A4の阻害剤であるケトコナゾール(200mg/回、1日2回4日間、以降、1日1回7日間反復投与)との併用により、本剤(40mg単回投与)のCmaxは影響を受けなかったが、AUC0-∞は2.47倍に増加し、t1/2は1.87倍に延長した。
リファンピシン
CYP3A4の誘導剤であるリファンピシン(600mg/日、20日間反復投与)との併用により、本剤(40mg単回投与)のCmaxは55.5%、AUC0-∞は19.2%に低下した。
ミダゾラム
本剤(80mg/日注)、15日間反復投与)との併用により、CYP3A4の基質であるミダゾラム(10mg単回投与)のCmaxは1.61倍、AUC0-∞は2.41倍に増加した。
アトルバスタチン
本剤(40mg/日、17日間反復投与)との併用により、CYP3A4及びP糖蛋白の基質であるアトルバスタチン(40mg単回投与)のCmaxは1.53倍、AUC0-∞は1.54倍に増加した。
ジゴキシン
本剤(40mg/日、21日間反復投与)との併用により、P糖蛋白の基質であるジゴキシン(0.4mg単回投与)のCmaxは1.33倍、AUC0-∞は1.21倍に増加した。
喫煙
喫煙者での本剤(40mg/日、14日間反復投与)のCmax及びAUC0-24は、非喫煙者のそれぞれ79.3%及び58.4%であった。
注)本剤の承認された1日用量は、40mgまでである。