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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • パーキンソン病、パーキンソン症候群

用法・用量

  • ドパコール配合錠L50

    • レボドパ未服用患者

      • 通常成人に対し、レボドパ量として1回100~125mg、1日100~300mg経口投与よりはじめ、毎日又は隔日にレボドパ量として100~125mg宛増量し、最適投与量を定め維持量(標準維持量はレボドパ量として1回200~250mg、1日3回)とする。
        なお、症状により適宜増減するが、レボドパ量として1日1,500mgを超えないこととする。
    • レボドパ既服用患者

      • 通常成人に対し、レボドパ単味製剤の服用後、少なくとも8時間の間隔をおいてから、レボドパ1日維持量の約1/5量に相当するレボドパ量を目安として初回量をきめ、1日3回に分けて経口投与する。以後、症状により適宜増減して最適投与量を定め維持量(標準維持量はレボドパ量として1回200~250mg、1日3回)とするが、レボドパ量として1日1,500mgを超えないこととする。
    • (参考)錠剤別成人投与量一覧表

      • レボドパ未服用患者

        ドパコール配合錠L501回2錠、1日2~6錠よりはじめ、毎日又は隔日に2錠宛増量し、最適量を定め維持量(標準:1回4~5錠、1日3回)とする。症状により適宜増減するが1日30錠を超えないこと。
      • レボドパ既服用患者

        ドパコール配合錠L50レボドパ単味製剤の服用後、少なくとも8時間の間隔をおいてから、1日維持量の約1/5量に相当するレボドパ量を目安として初回量をきめ、1日3回に分割経口投与する。以後、症状により適宜増減して最適量を定め維持量(標準:1回4~5錠、1日3回)とする。1日30錠を超えないこと。
  • ドパコール配合錠L100

    • レボドパ未服用患者

      • 通常成人に対し、レボドパ量として1回100~125mg、1日100~300mg経口投与よりはじめ、毎日又は隔日にレボドパ量として100~125mg宛増量し、最適投与量を定め維持量(標準維持量はレボドパ量として1回200~250mg、1日3回)とする。
        なお、症状により適宜増減するが、レボドパ量として1日1,500mgを超えないこととする。
    • レボドパ既服用患者

      • 通常成人に対し、レボドパ単味製剤の服用後、少なくとも8時間の間隔をおいてから、レボドパ1日維持量の約1/5量に相当するレボドパ量を目安として初回量をきめ、1日3回に分けて経口投与する。以後、症状により適宜増減して最適投与量を定め維持量(標準維持量はレボドパ量として1回200~250mg、1日3回)とするが、レボドパ量として1日1,500mgを超えないこととする。
    • (参考)錠剤別成人投与量一覧表

      • レボドパ未服用患者

        ドパコール配合錠L1001回1錠、1日1~3錠よりはじめ、毎日又は隔日に1錠宛増量し、最適量を定め維持量(標準:1回2錠、1日3回)とする。症状により適宜増減するが1日15錠を超えないこと。
      • レボドパ既服用患者

        ドパコール配合錠L100レボドパ単味製剤の服用後、少なくとも8時間の間隔をおいてから、1日維持量の約1/5量に相当するレボドパ量を目安として初回量をきめ、1日3回に分割経口投与する。以後、症状により適宜増減して最適量を定め維持量(標準:1回2錠、1日3回)とする。1日15錠を超えないこと。
  • ドパコール配合錠L250

    • レボドパ未服用患者

      • 通常成人に対し、レボドパ量として1回100~125mg、1日100~300mg経口投与よりはじめ、毎日又は隔日にレボドパ量として100~125mg宛増量し、最適投与量を定め維持量(標準維持量はレボドパ量として1回200~250mg、1日3回)とする。
        なお、症状により適宜増減するが、レボドパ量として1日1,500mgを超えないこととする。
    • レボドパ既服用患者

      • 通常成人に対し、レボドパ単味製剤の服用後、少なくとも8時間の間隔をおいてから、レボドパ1日維持量の約1/5量に相当するレボドパ量を目安として初回量をきめ、1日3回に分けて経口投与する。以後、症状により適宜増減して最適投与量を定め維持量(標準維持量はレボドパ量として1回200~250mg、1日3回)とするが、レボドパ量として1日1,500mgを超えないこととする。
    • (参考)錠剤別成人投与量一覧表

      • レボドパ未服用患者

        ドパコール配合錠L2501回1/2錠、1日1/2~1錠よりはじめ、毎日又は隔日に1/2錠宛増量し、最適量を定め維持量(標準:1回1錠、1日3回)とする。症状により適宜増減するが、1日6錠を超えないこと。
      • レボドパ既服用患者

        ドパコール配合錠L250レボドパ単味製剤の服用後、少なくとも8時間の間隔をおいてから、1日維持量の約1/5量に相当するレボドパ量を目安として初回量をきめ、1日3回に分割経口投与する。以後、症状により適宜増減して最適量を定め維持量(標準:1回1錠、1日3回)とする。1日6錠を超えないこと。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 閉塞隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

肝又は腎障害のある患者[副作用の発現が増加するおそれがある。]
胃潰瘍、十二指腸潰瘍のある患者又はその既往歴のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
糖尿病患者[血糖値の上昇を誘発し、インスリン必要量を増大させるとの報告がある。]
重篤な心・肺疾患、気管支喘息又は内分泌系疾患のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
慢性開放隅角緑内障の患者[眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。]
自殺傾向など精神症状のある患者[精神症状が悪化するおそれがある。]

重要な基本的注意

閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査を行うことが望ましい。
既にレボドパ単味製剤の投与を受けている患者に対して本剤を投与する場合には、レボドパの服用後少なくとも8時間の間隔をおいてから本剤を投与すること。ただし、その他の抗パーキンソン剤の投与を中止する必要はない。
レボドパ単味製剤の投与を受けていない患者に対して本剤を投与する場合には少量から開始し、観察を十分に行い、慎重に維持量まで増量すること。
長期投与時
レボドパ製剤の長期投与により、次のような現象があらわれることがあるので、適切な処置を行うこと。
wearing off(up and down)現象があらわれた場合には、1日用量の範囲内で投与回数を増やす等の処置を行うこと。
on and off現象があらわれた場合には、維持量の漸減又は休薬を行う。症状悪化に際しては、その他の抗パーキンソン剤の併用等の処置を行うこと。
前兆のない突発的睡眠、傾眠、調節障害および注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
セレギリン塩酸塩等(B型モノアミン酸化酵素阻害剤)との併用に際しては、使用前に必ずセレギリン塩酸塩等の添付文書を参照すること。
レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されている。また、レボドパを投与された患者において、衝動制御障害に加えてレボドパを必要量を超えて求めるドパミン調節障害症候群が報告されている。患者及び家族等にこれらの症状について説明し、これらの症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

高齢者への投与

不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作用があらわれるおそれがあるので注意すること。[一般に高齢者では生理機能が低下している。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[動物実験(ウサギ)で催奇形性が報告されている。]
授乳中の婦人には投与しないことが望ましい。[乳汁分泌が抑制されるおそれがある。また、動物実験(ラット)でレボドパの乳汁移行が知られている。]

薬物動態

生物学的同等性試験
ドパコール配合錠L100
ドパコール配合錠L100と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(レボドパ100mg及びカルビドパ無水物として10mg)を健康成人男子に絶食時単回経口投与して血清中レボドパ及びカルビドパ無水物濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(Cmax、AUC)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
レボドパの平均血清中濃度時間的推移
カルビドパ無水物の平均血清中濃度時間的推移
成分製剤名判定パラメータ参考パラメータ
Cmax
(ng/mL)
AUC
(ng・hr/mL)
Tmax
(hr)
T1/2
(hr)
レボドパドパコール配合錠L100423.8±117.51196.8±265.71.6±0.81.8±0.4
標準製剤
(錠剤、100mg)
430.9±116.71225.9±291.71.4±0.51.9±0.3
カルビドパ無水物ドパコール配合錠L10058.8±16.5296.8±66.72.4±0.52.9±0.7
標準製剤
(錠剤、無水物として10mg)
59.6±16.7297.3±69.62.2±0.43.1±1.0
平均±標準偏差(n=10)
血清中濃度並びにCmax、AUC等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
ドパコール配合錠L50
ドパコール配合錠L50はドパコール配合錠L100と成分組成比が類似しており、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成12年2月14日医薬審第64号、平成18年11月24日一部改正)」に基づき、溶出挙動を比較したところ同等と判断され、両剤は生物学的に同等とみなされた。
ドパコール配合錠L250
ドパコール配合錠L250はドパコール配合錠L100と成分組成比が類似しており、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成12年2月14日付 医薬審第64号、平成18年11月24日一部改正)」に基づき、溶出挙動を比較したところ同等と判断され、両剤は生物学的に同等とみなされた。
溶出挙動
ドパコール配合錠L100及びドパコール配合錠L250は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたレボドパ・カルビドパ錠の溶出規格に適合していることが確認されている。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
レセルピン製剤
テトラベナジン
脳内ドパミンが減少し、本剤の作用が減弱するおそれがある。脳内のドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる。
血圧降下剤
メチルドパ水和物
レセルピン
節遮断剤等
血圧降下剤の作用を増強することがある。機序は不明であるが、レボドパに血圧降下作用があるためと考えられている。
抗精神病薬
フェノチアジン系薬剤
クロルプロマジン等
ブチロフェノン系薬剤
ハロペリドール等
その他
ペロスピロン等
本剤の作用が減弱することがある。これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される。
他の抗パーキンソン剤
抗コリン剤
アマンタジン塩酸塩
ブロモクリプチンメシル酸塩
精神神経系の副作用が増強されることがある。併用によりレボドパの効果増加につながるが、同時に精神神経系の副作用が増強される可能性もある。
NMDA受容体拮抗剤
メマンチン塩酸塩等
本剤の作用を増強するおそれがある。これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある。
パパベリン塩酸塩本剤の作用が減弱するおそれがある。パパベリン塩酸塩が線条体にあるドパミンレセプターをブロックする可能性がある。
鉄剤本剤の作用が減弱するおそれがある。キレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。
イソニアジド本剤の作用が減弱するおそれがある。機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている。
スピラマイシンレボドバの血中濃度が低下し、本剤の作用が減弱するおそれがある。カルビドパの吸収が阻害されることにより、レボドパの血中濃度が低下したとの報告がある。

重大な副作用 

(頻度不明)
Syndrome malin
急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、ショック状態等があらわれることがあるので、このような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行うこと。
錯乱、幻覚、抑うつ
錯乱、幻覚、抑うつがあらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の悪化があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
溶血性貧血、血小板減少
溶血性貧血、血小板減少があらわれることがあるので、定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
突発的睡眠
前兆のない突発的睡眠があらわれることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと(「重要な基本的注意」の(5)項参照)。
閉塞隅角緑内障
急激な眼圧上昇を伴う閉塞隅角緑内障を起こすことがあるので、霧視、眼痛、充血、頭痛、嘔気等が認められた場合には、投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

頻度不明
精神神経系不随意運動注1)、不眠、不安・焦燥感注1)、歩行障害注1)、傾眠、めまい、頭痛、倦怠感・脱力感、味覚異常、興奮注1)、見当識喪失注1)、振戦の増強注1)、しびれ感、妄想注1)、病的賭博注1)、病的性欲亢進注1)、ドパミン調節障害症候群注1)
消化器悪心、嘔吐、食欲不振、口渇、便秘、腹部膨満感、腹部不快感、腹痛、下痢、胸やけ、唾液分泌過多、口内炎、嚥下障害
泌尿器排尿異常
血液注2)顆粒球減少、貧血
過敏症注2)発疹
循環器起立性低血圧、心悸亢進、不整脈、血圧低下、血圧上昇
視覚異常
肝臓注3)AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、Al-P上昇
腎臓浮腫、BUN上昇
その他のぼせ感、発汗、脱毛、嗄声、唾液の変色(黒色等)、筋肉痛、体重減少、痰・口腔内粘膜・汗・尿・便等の変色(黒色等)、抗DNA抗体の陽性例、クームス試験の陽性例

注1)減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
注2)投与を中止すること。
注3)投与中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

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