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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群、逆流性食道炎、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)
  • 下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
    • 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期

用法・用量

  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍

    • 通常、成人にはシメチジンとして1日800mgを2回(朝食後及び就寝前)に分割して経口投与する。また、1日量を4回(毎食後及び就寝前)に分割もしくは1回(就寝前)投与することもできる。
      なお、年齢・症状により適宜増減する。
  • 吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群、逆流性食道炎、上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎による)

    • 通常、成人にはシメチジンとして1日800mgを2回(朝食後及び就寝前)に分割して経口投与する。また、1日量を4回(毎食後及び就寝前)に分割して投与することもできる。
      なお、年齢・症状により適宜増減する。
      ただし、上部消化管出血の場合には、通常注射剤で治療を開始し、内服可能となった後には経口投与に切り替える。
  • 下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
    • 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期

      • 通常、成人にはシメチジンとして1日400mgを2回(朝食後及び就寝前)に分割して経口投与する。また、1日量を1回(就寝前)投与することもできる。
        なお、年齢・症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • シメチジンに対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

腎障害のある患者((用法・用量に関連する使用上の注意)の項参照)
肝障害のある患者
薬物過敏症の既往歴のある患者
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめ、本剤で効果がみられない場合には他の療法に切り替えること。なお、血液像、肝機能、腎機能等に注意すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
腎障害のある患者では、血中濃度が持続するので、投与量を減ずるか投与間隔をあけて使用すること。
シメチジンは血液透析により除去されるため、血液透析を受けている患者に投与する場合は、透析後に投与すること。なお、腹膜透析においては、シメチジンの除去率はわずか(投与量の約5%以下)である。

高齢者への投与

高齢者では減量するか投与間隔を延長するなど慎重に投与すること。[本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため血中濃度が持続するおそれがある。]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[母乳中に移行することが報告されている。]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
シメチジン錠200mg「YD」
生物学的同等性試験
シメチジン錠200mg「YD」と標準製剤をクロスオーバー法によりそれぞれ1錠(シメチジンとして200mg)、健康成人男子14名に絶食単回経口投与して血漿中シメチジン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-10
(μg・hr/mL)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
シメチジン錠200mg「YD」4.36±0.551.19±0.331.6±0.72.0±0.2
標準製剤
(錠剤、200mg)
4.41±0.531.24±0.261.8±0.72.0±0.3
(平均値±標準偏差、n=14)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
溶出挙動
シメチジン錠200mg「YD」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたシメチジン錠の溶出規格に適合していることが確認されている。
シメチジン錠400mg「YD」
生物学的同等性試験
シメチジン錠400mg「YD」と標準製剤をクロスオーバー法によりそれぞれ1錠(シメチジンとして400mg)、健康成人男子16名に絶食単回経口投与して血漿中シメチジン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-12
(μg・hr/mL)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
シメチジン錠400mg「YD」8.78±2.142.05±0.591.8±0.62.1±0.2
標準製剤
(錠剤、400mg)
9.42±1.322.29±0.551.8±0.62.1±0.3
(平均値±標準偏差、n=16)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
溶出挙動
シメチジン錠400mg「YD」は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたシメチジン錠の溶出規格に適合していることが確認されている。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
肝薬物代謝酵素P-450の活性低下により代謝、排泄が遅延する薬剤
主な薬剤:
クマリン系抗凝血剤
ワルファリン
ベンゾジアゼピン系薬剤
ジアゼパム
トリアゾラム
ミダゾラム 等
抗てんかん剤
フェニトイン
カルバマゼピン 等
抗うつ剤
三環系抗うつ剤
イミプラミン 等
パロキセチン
β-遮断剤
プロプラノロール
メトプロロール
ラベタロール 等
カルシウム拮抗剤
ニフェジピン 等
抗不整脈剤
リドカイン 等
キサンチン系薬剤
テオフィリン
アミノフィリン 等
これらの医薬品の血中濃度を高めることが報告されているので、これらの医薬品を減量するなど慎重に投与すること。本剤が肝臓の薬物代謝酵素P-450(CYP1A2,CYP2C9,CYP2D6,CYP3A4等)を阻害して、これらの医薬品の代謝、排泄を遅延させる。
プロカインアミドこれらの医薬品の血中濃度を高めることが報告されているので、これらの医薬品を減量するなど慎重に投与すること。本剤が近位尿細管におけるプロカインアミドの輸送を阻害し、腎クリアランスを減少させる。
エリスロマイシンこれらの医薬品の血中濃度を高めることが報告されているので、これらの医薬品を減量するなど慎重に投与すること。機序不明

重大な副作用 

ショック、アナフィラキシー様症状(いずれも頻度不明)
ショック、アナフィラキシー様症状(全身発赤、呼吸困難等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少(いずれも頻度不明)
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少があらわれることがあるので、初期症状として全身倦怠、脱力、皮下・粘膜下出血、発熱等がみられたら、その時点で血液検査を実施し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性腎炎、急性腎不全(いずれも頻度不明)
間質性腎炎、急性腎不全があらわれることがあるので、初期症状として発熱、腎機能検査値異常(BUN、クレアチニン上昇等)等が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)(いずれも頻度不明)
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝障害(頻度不明)
黄疸、また、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。
房室ブロック等の心ブロック(頻度不明)
房室ブロック等の心ブロックがあらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
意識障害、痙攣(いずれも頻度不明)
意識障害、痙攣があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。特に腎機能障害を有する患者においてあらわれやすいので、注意すること。

その他の副作用 

次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。

頻度不明
腎臓BUN上昇、一過性のクレアチニン上昇
過敏症注1)発疹、末梢神経障害注2)
内分泌注1)女性化乳房、乳汁分泌、帯下増加、勃起障害
精神神経系可逆性の錯乱状態、痙攣、頭痛、めまい、四肢のしびれ・こわばり感、眠気、ヒポコンドリー様症状、無気力感、うつ状態、幻覚
循環器頻脈、徐脈、動悸
消化器便秘、腹部膨満感、下痢
その他発熱、全身熱感、排尿困難、筋肉痛、膵炎、脱毛

注1)これらの症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注2)過敏性血管炎に基づく末梢神経障害が報告されている。

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