製品名 ビンダケルカプセル20mg

一般名
Tafamidis Meglumine
薬効分類
中枢神経薬(その他)
 >その他
価格
20mg1カプセル:43672.8円/カプセル

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • ○トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの末梢神経障害の進行抑制
  • ○トランスサイレチン型心アミロイドーシス(野生型及び変異型)

用法・用量

  • <トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー>

    • 通常、成人にはタファミジスメグルミンとして1回20mgを1日1回経口投与する。
  • <トランスサイレチン型心アミロイドーシス>

    • 通常、成人にはタファミジスメグルミンとして1回80mgを1日1回経口投与する。忍容性がない場合は減量できる。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
副作用
注意

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重度の肝機能障害患者
重度の肝機能障害患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[16.6.2参照]
9.4 生殖能を有する者
本剤の消失半減期を考慮し、本剤の投与期間中及び最終投与後1ヵ月間は、妊娠する可能性のある患者には適切な避妊法を用いるように指導すること。[9.5参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠ウサギを用いた実験において、最大臨床曝露量の0.9倍の曝露により胎児の骨格奇形及び変異の発生頻度の軽度増加が認められ、胎児の生存率及び体重の減少も報告されている。また、妊娠及び授乳期ラットに最大臨床投与量の3倍以上に相当する用量の投与により、出生児の生存率及び体重の減少、性成熟の遅延、学習・記憶障害が認められた。[9.4参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
14.1.2 本剤は噛まずに服用させること。

5.効能又は効果に関連する注意

<効能共通>
5.1 本剤の適用にあたっては、最新のガイドラインを参照し、トランスサイレチンアミロイドーシスの診断が確定していることを確認すること。
5.2 肝移植後の患者における有効性及び安全性は確立していない。臨床試験での使用経験がない。
<トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー>
5.3 重症度の高い患者(歩行に介助が必要な患者等)における有効性及び安全性は確立していない。臨床試験での使用経験が少ない。
5.4 トランスサイレチンのV30M変異型以外の変異を有する患者における有効性及び安全性は確立していない。臨床試験での使用経験が少ない。
<トランスサイレチン型心アミロイドーシス>
5.5 本剤は、トランスサイレチン型心アミロイドーシスによる心不全を有する患者に使用すること。また、「臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験の選択基準等を十分理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.3参照]
5.6 NYHA心機能分類III度の患者では、NYHA心機能分類I・II度の患者より相対的に本剤の有効性が低い可能性があるので、本剤の作用機序、及び臨床試験で示唆されたNYHA心機能分類と有効性の関係を十分に理解し、患者の状態を考慮した上で、本剤投与の要否を判断すること。[17.1.3参照]
5.7 NYHA心機能分類IV度の患者における有効性及び安全性は確立していない。臨床試験での使用経験がない。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
日本人及び外国人健康成人に、タファミジスメグルミン20及び40mg注)を空腹時に単回投与した後の薬物動態パラメータを表1に、血漿中濃度推移を図1に示す。
タファミジスは速やかに吸収され、最高血漿中濃度到達時間(tmax)は投与量によらず、投与後0.5~4時間であった。最高血漿中濃度(Cmax)及び血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC0-∞)の平均値は40mgまでの投与量でほぼ用量に比例して増加した。
注)本剤のトランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー及びトランスサイレチン型心アミロイドーシスに対する承認用法用量はそれぞれ1回20mgを1日1回経口投与及び1回80mgを1日1回経口投与である。
表1 タファミジスメグルミンを単回投与後の薬物動態パラメータ
投与量(mg)Cmax(μg/mL)AUC0-∞(μg・h/mL)tmax(h)t1/2(h)
日本人(n=6)
201.23(0.19)60.5(9.8)2.5(2~4)40.7(8.7)
402.59(0.61)115.3(30.7)3.0(0.5~4)40.0(10.2)
外国人(n=3)
201.06(0.08)53.7(7.4)3.0(0.5~4)40.6(12.0)
402.19(0.39)95.2(18.5)3.0(1~4)51.0(13.8)
平均値(標準偏差)、tmaxは中央値(範囲)
図1 タファミジスメグルミンを単回投与後の血漿中濃度推移
(平均値±標準偏差、右図は投与後12時間までの拡大図)
16.1.2 反復投与
日本人トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの患者に、タファミジスメグルミン20mgを1日1回52週間反復経口投与すると、2週目までに定常状態に達した。主に日本人被験者で実施した母集団薬物動態解析の結果から、定常状態時のCmax及びAUC0-24の幾何平均値は、それぞれ2.61μg/mL及び53.3μg・h/mLであった。また、外国健康成人に、タファミジスメグルミン80mgを1日1回7日間反復投与後のCmax及びAUC0-24の幾何平均値はそれぞれ9.09μg/mL及び166μg・h/mLであった。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人にタファミジスメグルミン20mgを空腹時又は食後に単回投与したところ、食事によりCmaxは約23%低下したが、AUC0-lastには影響を及ぼさなかった(外国人データ)。
16.3 分布
In vitro試験の結果、タファミジスの血漿蛋白結合率は約99.5%であった。
16.4 代謝
In vitro試験において、タファミジスメグルミンはチトクロームP450代謝酵素であるCYP1A2、CYP3A4、CYP3A5、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19及びCYP2D6を顕著に阻害しなかった。
In vitro試験において、タファミジスメグルミンのCYP1A2活性に対する誘導作用はわずかであったが、CYP3A4及びCYP2B6活性に対しては誘導作用が示唆された。健康成人にタファミジスメグルミンとCYP3A4の基質薬(ミダゾラム)を併用投与したとき、CYP3A4の誘導作用は認められなかった。[16.7.1参照]
また、臨床用量で想定される血漿中濃度に基づくと、CYP2B6についてもin vivoでの誘導の可能性は低いと考えられた。
16.5 排泄
外国人健康成人に14C-タファミジスメグルミン20mgを単回経口投与した時、血中には主に未変化体が存在した。また、血漿、尿及び糞中には未変化体とタファミジスのグルクロン酸抱合体が存在した。14C-タファミジスメグルミンを投与後、最大23日目までの試料を用いた結果、タファミジスは主に糞を介して排泄され、平均総回収率は総投与量の58.5%であった。一方、尿の平均総回収率は22.4%であった。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 高齢者
母集団薬物動態解析の結果によると、65歳未満の被験者と比較して、65歳以上の被験者のクリアランスは14.5%低かった(外国人データ)。
16.6.2 肝機能障害患者
健康被験者又は軽度及び中等度の肝機能障害を有する被験者にタファミジスメグルミン20mgを単回投与した後の薬物動態パラメータを表2に示す。
軽度(Child-Pughスコア5~6)の肝機能障害を有する被験者と健康被験者でPKを比較した結果、Cmax及びAUC0-∞は健康被験者に比べてそれぞれ平均6%及び17%低値を示した。
中等度(Child-Pughスコア7~9)の肝機能障害を有する被験者と健康被験者でPKを比較した結果、Cmaxは平均3%の変化で類似していたがAUC0-∞は健康被験者に比べて平均41%低値を示した(外国人データ)。[9.3.1参照]
表2 健康被験者又は軽度及び中等度の肝機能障害を有する被験者にタファミジスメグルミンを単回投与後の薬物動態パラメータ
Cmax(μg/mL)AUC0-last(μg・h/mL)tmax(h)t1/2(h)
健康被験者又は軽度の肝機能障害を有する被験者を対象(n=9)a)
健康被験者1.21(0.32)66.6(20.8)2.0(0.5~8.0)53.9(20.6)
軽度の肝機能障害を有する被験者1.11(0.20)54.5(12.7)3.0(0.5~4.0)56.4(18.0)
健康被験者又は中等度の肝機能障害を有する被験者を対象(n=9)
健康被験者1.28(0.32)65.5(14.5)2.0(0.5~8.0)54.0(12.0)
中等度の肝機能障害を有する被験者1.38(0.56)42.8(12.9)1.0(0.5~4.0)45.1(11.9)
平均値(標準偏差)、tmaxは中央値(範囲)a)健康被験者には、中等度で実施した健康被験者の2例の結果を含む
16.7 薬物相互作用
16.7.1 ミダゾラム
健康成人にタファミジスメグルミン20mgを1日1回14日間反復経口投与時の前日及び最終日にミダゾラム7.5mgを投与し、ミダゾラムとその活性代謝物の濃度を測定したとき、タファミジスメグルミンの併用により、ミダゾラムのCmaxは約11%減少したが、AUC0-∞及びクリアランスは変化しなかった(外国人データ)。[16.4参照]
16.7.2 In vitro試験
タファミジスは乳癌耐性タンパク(BCRP)に対して阻害作用を示し、IC50値は1.16μmol/Lであった。
エルゼビアは医療の最前線にいらっしゃる
すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。