製品名 ビンダケルカプセル20mg

一般名
Tafamidis Meglumine
薬効分類
中枢神経薬(その他)
 >その他
価格
20mg1カプセル:57171.7円/カプセル

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチーの末梢神経障害の進行抑制

用法・用量

  • 通常、成人にはタファミジスメグルミンとして1回20mgを1日1回経口投与する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
副作用
注意

次の患者には慎重に投与すること

重度の肝機能障害のある患者[使用経験がない。(「薬物動態」の項参照)]
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
服用時
本剤は噛まずに服用させること。
重症度の高い患者(歩行に介助が必要な患者等)における有効性及び安全性は確立していない。[臨床試験での使用経験が少ない]
トランスサイレチンのV30M変異型以外の変異を有する患者における有効性及び安全性は確立していない。[臨床試験での使用経験が少ない]
肝移植後の患者における有効性及び安全性は確立していない。[臨床試験での使用経験がない]
一般的に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら投与すること。[使用経験が少ない。(「薬物動態」の項参照)]
妊婦
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、本剤の消失半減期を考慮し、本剤の投与期間中及び最終投与後1ヵ月間は、妊娠する可能性のある患者には適切な避妊法を用いるように指導すること。[妊娠ウサギを用いた実験において、臨床曝露量の2.9倍の曝露により胎児の骨格奇形及び変異の発生頻度の軽度増加が認められ、胎児の生存率及び体重の減少も報告されている。また、妊娠及び授乳期ラットに臨床投与量の12倍以上に相当する用量の投与により、出生児の生存率及び体重の減少、性成熟の遅延、学習・記憶障害が認められた。]
授乳婦
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。]
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[使用経験がない]
血漿中濃度
単回投与
日本人及び外国人健康成人に、タファミジスメグルミン20及び40mg注)を空腹時に単回投与した後の平均薬物動態パラメータを表1に、血漿中濃度推移を図1に示す。
タファミジスは速やかに吸収され、最高血漿中濃度到達時間(tmax)は投与量によらず、投与後0.5~4時間であった。最高血漿中濃度(Cmax)及び血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC0-∞)の平均値は40mgまでの投与量でほぼ用量に比例して増加した。
注:本剤の承認用法用量は1回20mgを1日1回経口投与である。
表1.タファミジスメグルミンを単回投与後の薬物動態パラメータ
投与量(mg)Cmax(μg/mL)AUC0-∞(μg・h/mL)tmax(h)t1/2(h)
日本人(n=6)
201.23(0.19)60.5(9.8)2.5(2~4)40.7(8.7)
402.59(0.61)115.3(30.7)3.0(0.5~4)40.0(10.2)
外国人(n=3)
201.06(0.08)53.7(7.4)3.0(0.5~4)40.6(12.0)
402.19(0.39)95.2(18.5)3.0(1~4)51.0(13.8)
平均値(標準偏差)、tmaxは中央値(範囲)
図1.タファミジスメグルミンを単回投与後の血漿中濃度推移(平均値±標準偏差、右図は投与後12時間までの拡大図)
反復投与
日本人患者に、タファミジスメグルミン20mgを1日1回52週間反復経口投与すると、2週目までに定常状態に達した。主に日本人被験者で実施した母集団薬物動態解析の結果から、定常状態時のCmax及びAUC0-24は、それぞれ2.61μg/mL及び53.3μg・h/mLであった。
食事の影響(外国人データ)
健康成人にタファミジスメグルミン20mgを空腹時又は食後に単回投与したところ、食事によりCmaxは約23%低下したが、AUC0-lastには影響を及ぼさなかった。
分布
In vitro試験の結果、タファミジスの血漿蛋白結合率は約99.5%であった。
代謝・排泄
In vitro試験において、タファミジスメグルミンはチトクロームP450代謝酵素であるCYP1A2、CYP3A4、CYP3A5、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19及びCYP2D6を顕著に阻害しなかった。
In vitro試験において、タファミジスメグルミンのCYP1A2活性に対する誘導作用はわずかであったが、CYP3A4活性に対しては誘導作用が示唆された。健康成人にタファミジスメグルミンを投与したとき、CYP3A4の誘導作用は認められなかった。[「相互作用」の項参照]
外国人健康成人に14C-タファミジスメグルミン20mgを単回経口投与した時、血中には主に未変化体が存在した。また、血漿、尿及び糞中には未変化体とタファミジスのグルクロン酸抱合体が存在した。14C-タファミジスメグルミンを投与後、最大23日目までの試料を用いた結果、タファミジスは主に糞を介して排泄され、平均総回収率は総投与量の58.5%であった。一方、尿の平均総回収率は22.4%であった。
相互作用
ミダゾラム(外国人データ)
健康成人にタファミジスメグルミン20mgを1日1回14日間反復経口投与時の前日及び最終日にミダゾラム7.5mgを投与し、ミダゾラムとその活性代謝物の濃度を測定したとき、タファミジスメグルミンの併用により、ミダゾラムのCmaxは約11%減少したが、AUC0-∞及びクリアランスは変化しなかった。
特殊集団における薬物動態
高齢者(外国人データ)
母集団薬物動態解析の結果によると、60歳を超える患者は60歳以下の患者と比較して、定常状態でのクリアランスの推定値が平均19%低く、Cmaxの推定値は21%高かった。
肝機能障害患者(外国人データ)
健康被験者又は軽度及び中等度の肝機能障害を有する被験者にタファミジスメグルミンを単回投与した後の平均薬物動態パラメータを表2に示す。
軽度(Child-Pughスコア5~6)の肝機能障害を有する被験者と健康被験者でPKを比較した結果、Cmax及びAUC0-∞は健康被験者に比べてそれぞれ平均6%及び17%低値を示した。
中等度(Child-Pughスコア7~9)の肝機能障害を有する被験者と健康被験者でPKを比較した結果、Cmaxは平均3%の変化で類似していたがAUC0-∞は健康被験者に比べて平均41%低値を示した。
表2.健康被験者又は軽度及び中等度の肝機能障害を有する被験者にタファミジスメグルミンを単回投与後の薬物動態パラメータ
Cmax(μg/mL)AUC0-last(μg・h/mL)tmax(h)t1/2(h)
健康被験者又は軽度の肝機能障害を有する被験者を対象(n=9)a
健康被験者1.21(0.32)66.6(20.8)2.0(0.5~8.0)53.9(20.6)
軽度の肝機能障害を有する被験者1.11(0.20)54.5(12.7)3.0(0.5~4.0)56.4(18.0)
健康被験者又は中等度の肝機能障害を有する被験者を対象(n=9)
健康被験者1.28(0.32)65.5(14.5)2.0(0.5~8.0)54.0(12.0)
中等度の肝機能障害を有する被験者1.38(0.56)42.8(12.9)1.0(0.5~4.0)45.1(11.9)
平均値(標準偏差)、tmaxは中央値(範囲)、a:健康被験者には、中等度で実施した健康被験者の2例の結果を含む