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トリメブチンマレイン酸塩錠100mg「ツルハラ」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○慢性胃炎における消化器症状(腹部膨満感、腹部疼痛、悪心、あい気)
  • ○過敏性腸症候群

用法・用量

  • <トリメブチンマレイン酸塩錠100mg「ツルハラ」>

    • ・慢性胃炎における消化器症状に使用する場合

      • トリメブチンマレイン酸塩として、通常成人1日量300mg(本剤3錠)を3回に分けて経口投与する。
        年齢、症状により適宜増減する。
    • ・過敏性腸症候群に使用する場合

      • トリメブチンマレイン酸塩として、通常成人1日量300~600mg(本剤3~6錠)を3回に分けて経口投与する。
  • <トリメブチンマレイン酸塩細粒20%「ツルハラ」>

    • ・慢性胃炎における消化器症状に使用する場合

      • トリメブチンマレイン酸塩として、通常成人1日量300mg(本剤1.5g)を3回に分けて経口投与する。
        年齢、症状により適宜増減する。
    • ・過敏性腸症候群に使用する場合

      • トリメブチンマレイン酸塩として、通常成人1日量300~600mg(本剤1.5g~3.0g)を3回に分けて経口投与する。

禁忌 

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。非臨床試験で乳汁への移行が認められている。[16.3.4参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人男子にトリメブチンマレイン酸塩を100mg経口投与したとき血漿中トリメブチン濃度は30分前後に最高値32.5~42.3ng/mLを示す。半減期は約2時間である。
16.1.1 生物学的同等性試験
トリメブチンマレイン酸塩錠100mg「ツルハラ」とセレキノン錠100mg、あるいはトリメブチンマレイン酸塩細粒20%「ツルハラ」とセレキノン細粒20%を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠あるいは0.5g(トリメブチンマレイン酸塩として100mg)を健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
<トリメブチンマレイン酸塩錠100mg「ツルハラ」>
AUC0-8hr(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
トリメブチンマレイン酸塩錠100mg「ツルハラ」70.4±2.641.4±1.60.6±0.11.9±0.2
セレキノン錠100mg69.7±2.141.2±1.70.6±0.11.9±0.2
(Mean±S.E.、n=12)
<トリメブチンマレイン酸塩細粒20%「ツルハラ」>
AUC0-8hr(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
トリメブチンマレイン酸塩細粒20%「ツルハラ」71.2±2.740.2±1.70.6±0.11.9±0.2
セレキノン細粒20%70.5±2.938.4±2.00.6±0.11.5±0.1
(Mean±S.E.、n=12)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
ラットの小腸(空腸)結紮部に14C-トリメブチンを投与し、トリメブチンの消化管からの吸収は速やかであり、1時間までに94%の放射能が吸収された。
16.3 分布
16.3.1 蛋白結合率
ヒト血清において77.0%であった(in vitro、平衡透析法)。
16.3.2 組織への移行性
ラットに14C-又は3H-トリメブチンを経口投与後30分での放射能濃度は、肝臓、消化管内容、腎臓では高く、肺、脾臓、膵臓、副腎では中程度、血液、骨格筋、脳、精巣等では低かった。3H-標識体投与時の同時点では、消化管内容、腎臓、肝臓に高く、肺、血液、心筋には中程度、精巣及び脳では低かった。いずれの標識化合物投与時でも、72時間後には極めて低い濃度となった。
ラットに3H/14C-トリメブチンを1日1回、7日及び14日間連続経口投与した際の組織内濃度は、14日連続投与してもそれらの値は7回連続投与群とほとんど同程度か、むしろ低くなる臓器・組織もあった。14日連続投与後72時間目の14C濃度はかなり低くなり、特定の臓器・組織に残留する傾向は認められなかった。一方、組織内3H濃度についてみると、分布パターンにおいて14C-標識体の場合と若干異なるところもあったが、14C-標識体の場合と同様に、特定の臓器・組織に残留する傾向は認められなかった。
16.3.3 胎児への移行性
妊娠後期の雌ラットに14C-トリメブチンを経口投与した際の母体組織内濃度は投与後30分値が最も高く、以後経時的に減少していった。卵巣、子宮、胎盤の濃度は母体血中濃度にほぼ等しく、胎児、羊水の濃度は極めて低かった。胎児1匹当りの放射能移行量は母体投与量の約0.02%であった。
16.3.4 乳汁への移行性
分娩後6日目の母体ラットに14C-トリメブチン(30mg/kg)を経口投与した際、哺乳児中の放射能濃度は4時間から8時間にかけて最高値に達し、乳児1匹への放射能移行量は、8時間までに母体投与量の約0.04%と推定された。[9.6参照]

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、ALP、LDH、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
注)発現頻度は、製造販売後調査の結果を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1%未満
消化器便秘、下痢、腹鳴、口渇、口内しびれ感、悪心、嘔吐
循環器心悸亢進
精神神経系眠気、めまい、倦怠感、頭痛
過敏症発疹、蕁麻疹、そう痒感
泌尿器排尿障害、尿閉

注)発現頻度は、製造販売後調査の結果を含む。

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