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ニトレンジピン錠5mg「NP」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 高血圧症、腎実質性高血圧症
  • 狭心症

用法・用量

  • 高血圧症、腎実質性高血圧症

    • ニトレンジピンとして、通常、成人1回5~10mgを1日1回経口投与する。
      なお、年齢、症状に応じ適宜増減する。
  • 狭心症

    • ニトレンジピンとして、通常、成人1回10mgを1日1回経口投与する。
      なお、年齢、症状に応じ適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[本剤は動物試験で催奇形作用及び胎児致死作用が報告されている。(「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)]

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

過度に血圧の低い患者
重篤な肝機能障害のある患者[肝硬変患者で血中濃度の増加が報告されている。]
重篤な腎機能障害のある患者[腎機能が悪化することがある。]
高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
まれに過度の血圧低下を起こすことがあるので、このような場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に注意させること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤は、PTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

高齢者への投与

高齢者では低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こることがある。)]

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[本剤は動物試験で催奇形作用及び胎児致死作用が報告されている。]
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。[動物試験で母乳中へ移行することが報告されている。]

小児等への投与

小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

薬物動態

生物学的同等性試験
ニトレンジピン錠5mg「NP」
ニトレンジピン錠5mg「NP」と標準製剤のそれぞれ2錠(ニトレンジピンとして10mg)を、クロスオーバー法により健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中ニトレンジピン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC0→30hr、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→30hr
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
ニトレンジピン錠5mg「NP」(2錠)43.67±13.185.81±2.132.4±0.88.4±4.5
標準製剤
(錠剤、5mg、2錠)
43.61±14.675.81±2.112.4±0.97.6±3.3
(Mean±S.D.,n=14)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
ニトレンジピン錠10mg「NP」
ニトレンジピン錠10mg「NP」と標準製剤のそれぞれ1錠(ニトレンジピンとして10mg)を、クロスオーバー法により健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中ニトレンジピン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC0→30hr、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→30hr
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
ニトレンジピン錠10mg「NP」45.14±21.916.74±2.522.1±0.78.0±4.1
標準製剤
(錠剤、10mg)
44.48±20.616.74±2.572.3±0.69.1±5.5
(Mean±S.D.,n=14)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
溶出挙動
ニトレンジピン錠5mg「NP」及びニトレンジピン錠10mg「NP」は、日本薬局方医薬品各条に定められたニトレンジピン錠の溶出規格に適合していることが確認されている。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
β遮断剤過剰な心筋収縮力低下や血圧降下が起こるおそれがある。両薬剤の相加・相乗作用によると考えられている。
他の降圧剤過度の血圧低下が起こることがある。薬理学的な相加・相乗作用によるものと考えられている。
ジゴキシンジゴキシン中毒(不整脈、嘔気、嘔吐、視覚障害、めまい等)があらわれるおそれがある。ジギタリス製剤の腎及び腎外クリアランスを減少させ、ジギタリス製剤の血中濃度を上昇させると考えられている。
シメチジン
ラニチジン
血圧が過度に低下するおそれがある。減量するなど慎重に投与すること。これらの薬剤は本剤の肝での酸化的代謝を阻害し、また、胃酸分泌を抑制して、吸収を高めることにより本剤の血中濃度を上昇させることが考えられる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
サキナビル
リトナビル
本剤の血中濃度が上昇し、血圧が過度に低下する可能性がある。本剤は主に肝チトクロームP450(CYP3A)で代謝されるので、リトナビル、サキナビル等との併用により、代謝が阻害され、血中濃度が上昇する可能性がある。
リファンピシン本剤の作用を減弱させることがある。リファンピシンが肝の薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進して血中濃度を低下させると考えられている。
グレープフルーツジュース本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強されることがある。
患者の状態を注意深く観察し、過度の血圧低下等の症状が認められた場合には、本剤を減量するなど適切な処置を行う。また、グレープフルーツジュースとの同時服用をしないように注意する。
発現機序の詳細は不明であるが、グレープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の肝代謝酵素(チトクロームP450)を抑制し、クリアランスを低下させるためと考えられている。

重大な副作用 

(頻度不明)
過度の血圧低下
過度の血圧低下により意識消失、呼吸減弱、顔面蒼白等のショック様症状があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

頻度不明
腎臓注2)クレアチニン上昇、尿酸上昇、BUN上昇
循環器頭重・頭痛、顔面潮紅、動悸、血圧低下、ほてり、めまい、熱感、浮腫、ふらつき、立ちくらみ、のぼせ、胸部痛注2)、耳鳴、頻脈、発赤
消化器悪心、食欲不振、口渇、嘔吐、消化不良、腹痛、胃部不快感、便秘、下痢
過敏症注2)発疹、光線過敏症、そう痒感
口腔注2)歯肉肥厚
その他倦怠感、ふるえ、脱力感、しびれ、眠気、不眠、頻尿、女性化乳房、CK(CPK)上昇、血清カリウム上昇、総コレステロール上昇、血糖値上昇

注2)異常が認められた場合には、投与を中止すること。

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