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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • HIV感染症

用法・用量

  • 通常、成人には以下の用法・用量で経口投与する。本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる。投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用すること。
    • <未治療患者、インテグラーゼ阻害薬以外の抗HIV薬による治療経験のある患者>

      • ドルテグラビルとして50mgを1日1回経口投与する。
    • <インテグラーゼ阻害薬に対する耐性を有する患者>

      • ドルテグラビルとして50mgを1日2回経口投与する。
  • なお、12歳以上及び体重40kg以上の未治療、インテグラーゼ阻害薬以外の抗HIV薬による治療経験がある小児患者には、ドルテグラビルとして50mgを1日1回経口投与できる。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 B型又はC型肝炎ウイルス感染患者
肝機能の悪化(トランスアミナーゼ上昇又は増悪)のおそれがある。臨床試験において、B型又はC型肝炎ウイルス重複感染患者では、トランスアミナーゼ上昇又は増悪の発現頻度が非重複感染患者より高かった。[8.4、11.1.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
海外の観察研究において、無脳症や二分脊椎などの神経管閉鎖障害が、受胎前からドルテグラビル含有製剤を服用していた妊婦から生まれた児3591例中7例(0.19%、95%信頼区間0.09-0.40)に報告されており、ドルテグラビルを含まない抗HIV薬を服用していた妊婦から生まれた児19361例中21例(0.11%、95%信頼区間0.07-0.17)、HIV陰性の妊婦から生まれた児119630例中87例(0.07%、95%信頼区間0.06-0.09)に報告されている。
ドルテグラビルはヒト胎盤を通過する。ドルテグラビルの母体血漿中濃度に対する胎児臍帯血漿中濃度の比(中央値[範囲])は、1.28[1.21-1.28]であることが報告されている(外国人データ)。
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。一般に、乳児へのHIV感染を防ぐため、あらゆる状況下においてHIVに感染した女性は授乳すべきでない。
ドルテグラビルはヒト乳汁中に移行する。ドルテグラビルの母体血漿中濃度に対する乳汁中濃度の比(中央値[範囲])は、0.033[0.021-0.050]であることが報告されている(外国人データ)。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満又は体重40kg未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら注意して投与すること。一般に生理機能(肝機能、腎機能、心機能等)が低下しており、合併症を有している又は他の薬剤を併用している場合が多い。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤による治療は、抗HIV療法に十分な経験を持つ医師のもとで開始すること。
8.2 本剤の使用に際しては、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、患者又は患者に代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用すること。
・本剤はHIV感染症の根治療法薬ではないことから、日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、本剤投与開始後の身体状況の変化については、すべて担当医に報告すること。
・本剤は併用薬と相互作用を起こすことがあるため、服用中のすべての薬剤を担当医に報告すること。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合には、事前に担当医に報告すること。
・本剤の長期投与による影響については、現在のところ不明であること。
・担当医の指示なしに用量を変更したり、服用を中止したりしないこと。
8.3 本剤を含む抗HIV薬の多剤併用療法を行った患者で、免疫再構築炎症反応症候群が報告されている。投与開始後、免疫機能が回復し、症候性のみならず無症候性日和見感染症(マイコバクテリウムアビウムコンプレックス、サイトメガロウイルス、ニューモシスチス等によるもの)等に対する炎症反応が発現することがある。また、免疫機能の回復に伴い自己免疫疾患(甲状腺機能亢進症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、ブドウ膜炎等)が発現するとの報告があるので、これらの症状を評価し、必要時には適切な治療を考慮すること。
8.4 肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行う等、観察を十分に行うこと。[9.1.1、11.1.2参照]

7.用法及び用量に関連する注意

<未治療患者、インテグラーゼ阻害薬(INSTI)以外の抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)薬による治療経験のある患者>
7.1 本剤とエトラビリン(リトナビルでブーストしたアタザナビル、ダルナビル、ロピナビルと併用投与しない場合)、エファビレンツ、ネビラピン、カルバマゼピン、リファンピシン、フェニトイン、ホスフェニトイン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品を併用する場合は、本剤を50mg1日2回に増量投与すること。[10.2、16.7.3参照]
<INSTIに対する耐性を有する患者>
7.2 本剤とエトラビリンを併用する場合は、リトナビルでブーストしたアタザナビル、ダルナビル又はロピナビルのいずれかを併用投与すること。[10.2、16.7.3参照]
7.3 本剤とエファビレンツ、ネビラピン、ホスアンプレナビルカルシウム水和物+リトナビル、カルバマゼピン又はリファンピシンを併用しないこと。[10.2、16.7.3参照]

5.効能又は効果に関連する注意

本剤による治療にあたっては、患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析あるいは表現型解析)を参考にすること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回経口投与
健康成人男性6例及び女性4例に本剤50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビル濃度推移を図-1に、ドルテグラビルの薬物動態パラメータを表-1に示す。ドルテグラビルは投与後約3時間で最高血漿中濃度に達し、消失半減期は約15時間であった。また、日本人における薬物動態は外国人における薬物動態と同様であった。
図-1 健康成人に本剤50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビル濃度推移(平均値±標準偏差、10例)
表-1 健康成人に本剤50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータ
Cmax(μg/mL)Tmax注1)(h)AUC0-inf(μg・h/mL)t1/2(h)C24(μg/mL)
2.37±1.233.0(2.0-4.0)47.7±24.614.7±1.560.73±0.36
平均値±標準偏差、10例注1)中央値(範囲)
本剤は経口投与により速やかに吸収され、投与後約2~3時間で最高血漿中濃度に達した。HIV感染症患者及び健康成人に本剤を経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの曝露量は、2~100mg注)の範囲では投与量増加の割合を下回って増加したが、25~50mg注)の範囲では投与量にほぼ比例して増加した(外国人データ)。
16.1.2 反復経口投与
成人HIV感染症患者における後期第II相及び第III相試験の母集団薬物動態解析で推定した定常状態におけるドルテグラビルの薬物動態パラメータを表-2に示す(外国人データ)。
表-2 成人HIV感染症患者における定常状態でのドルテグラビルの薬物動態パラメータ
パラメータAUC0-24(μg・h/mL)Cmax(μg/mL)Cτ(μg/mL)
50mg 1日1回53.6(27)3.67(20)1.11(46)
50mg 1日2回75.1(35)4.15(29)2.12(47)
母集団薬物動態解析に基づく推定値幾何平均値(CV%)
16.1.3 小児等
抗HIV薬による治療経験のある小児HIV感染症患者(12~18歳未満、10例)に本剤50mgを1日1回経口投与した時の薬物動態は成人と同様であった。小児患者での血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータを表-3に示す(外国人データ)。
表-3 抗HIV薬による治療経験のある小児HIV感染症患者(12~18歳未満)に本剤50mgを1日1回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータ
年齢/体重用量薬物動態パラメータの推定値
AUC0-24(μg・h/mL)Cmax(μg/mL)C24(μg/mL)
12歳以上18歳未満
体重40kg以上注1)
50mg注1)
1日1回
46(43)3.49(38)0.90(59)
幾何平均値(CV%)、10例注1)体重が37kgであった1例には35mg注)を1日1回投与した。
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
本剤は食事の有無にかかわらず投与できる。健康成人に対し、低、中又は高脂肪食(それぞれ7%脂肪/300kcal、30%脂肪/600kcal又は53%脂肪/870kcal)を摂取後に本剤50mgを単回経口投与した場合、血漿中ドルテグラビルのAUC0-infは絶食下と比較してそれぞれ33、41及び66%増加し、Cmaxはそれぞれ46、52及び67%増加した。また、Tmaxはそれぞれ3、4及び5時間であり、食事によりドルテグラビルの吸収量は増加し、吸収速度が低下した(外国人データ)。
16.3 分布
16.3.1 血漿蛋白結合率
In vitroにおいて、ドルテグラビルのヒト血漿蛋白結合率は約99.3%であった。
16.3.2 分布容積
健康成人男性にドルテグラビル20mg(懸濁液)注)を単回経口投与した時の見かけの分布容積は12.5Lであった(外国人データ)。
16.3.3 血球移行性
ヒトでの血液/血漿比(平均値)は0.441~0.535であり、ドルテグラビルの血球移行性は低かった(5%未満)。
16.3.4 非結合型薬物
血漿中ドルテグラビルの遊離分画は健康成人で約0.2~1.1%、中等度の肝機能障害患者で約0.4~0.5%、重度の腎機能障害患者で約0.8~1.0%、HIV感染症患者で0.5%であった(外国人データ)。
16.3.5 脳脊髄液への移行
ドルテグラビルは脳脊髄液中にも分布する。本剤50mg及びアバカビル・ラミブジン(600mg・300mg)が併用投与された抗HIV薬による治療経験のない成人HIV感染症患者11例において、ドルテグラビルの脳脊髄液中濃度(中央値)は18ng/mLであり、血漿中濃度の0.11~0.66%であった(外国人データ)。
16.3.6 組織内分布
ドルテグラビルは女性及び男性の生殖器に分布する。
健康成人女性に本剤50mg/日を5~7日間経口投与した時の子宮頸膣液、子宮頸部組織及び膣組織におけるドルテグラビルのAUCは定常状態での血漿中ドルテグラビルのAUCの6~10%であった(外国人データ)。
また、健康成人男性に本剤50mg/日を8日間経口投与した時の精液及び直腸組織におけるドルテグラビルAUCは定常状態での血漿中ドルテグラビルのAUCの7及び17%であった(外国人データ)。
16.4 代謝
16.4.1 主な代謝酵素
In vitroにおいて、ドルテグラビルは主に肝臓のUGT1A1でグルクロン酸抱合される。また、ドルテグラビルはCYP3Aでも一部代謝された。[10.参照]
16.5 排泄
健康成人に14C-ドルテグラビル20mg(懸濁液)注)を単回経口投与した時の総投与量の約9.7%が酸化的代謝物として尿糞中に回収された(外国人データ)。
健康成人にドルテグラビル20mg注)を単回経口投与した時の主な排泄経路は糞であり、経口投与量の53%が未変化体として糞中に排泄された。また、尿中には経口投与量の31%が排泄され、その内訳は18.9%がエーテル型グルクロン酸抱合体、3.6%がN-脱アルキル体、3.0%がベンジル位の酸化体であり、未変化体は1%未満であった(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
重度の腎機能障害(8例、クレアチニンクリアランス(Ccr):30mL/min未満)を有する患者に本剤50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータを表-4に示す(外国人データ)。重度の腎機能障害患者における薬物動態は健康成人との間に臨床的に重要である差はみられなかったことから、腎機能障害患者に対して本剤の用量調節を行う必要はない。
表-4 重度の腎機能障害患者及び健康成人に本剤50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータ
被験者Cmax(μg/mL)AUC0-inf(μg・h/mL)t1/2(h)
重度の腎機能障害患者1.50(34)23.5(48)12.7(31)
健康成人1.86(45)37.1(58)15.4(15)
幾何平均値(CV%)
16.6.2 肝機能障害患者
ドルテグラビルは主に肝臓で代謝されて排泄される。中等度の肝機能障害(8例、Child-Pugh分類:B)を有する患者に本剤50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータを表-5に示す(外国人データ)。中等度の肝機能障害患者における薬物動態は健康成人と同様であったことから、中等度の肝機能障害に対して本剤の用量調節の必要はない。なお、重度の肝機能障害患者での本剤の薬物動態に及ぼす影響については検討していない。
表-5 中等度の肝機能障害患者及び健康成人に本剤50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータ
被験者AUC0-inf(μg・h/mL)Cmax(μg/mL)C24(μg/mL)
中等度の肝機能障害患者38.5(30)1.78(17)0.59(36)
健康成人37.3(47)1.80(49)0.57(44)
幾何平均値(CV%)
16.6.3 B型肝炎及びC型肝炎のウイルス重複感染患者
C型肝炎ウイルス重複感染患者を対象とした母集団薬物動態解析の結果、C型肝炎ウイルス重複感染はドルテグラビルの曝露量に対して臨床的な影響を及ぼさなかった(外国人データ)。なお、B型肝炎ウイルス重複感染患者における本剤投与時の薬物動態データは限られている。
16.6.4 性別
健康成人にドルテグラビル250mg(懸濁液)注)を単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータは、男性(17例)よりも女性(24例)の方がわずか(最大約20%)に高い傾向がみられた(外国人データ)。
成人HIV感染症患者を対象とした後期第II相及び第III相試験での母集団薬物動態解析の結果、性別はドルテグラビルの曝露量に対して臨床的な影響を及ぼさなかった(外国人データ)。
16.6.5 人種
成人HIV感染症患者を対象とした後期第II相及び第III相試験での母集団薬物動態解析の結果、人種はドルテグラビルの曝露量に対して臨床的な影響を及ぼさなかった(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
16.7.1 In vitro試験
(1)分布に関わるトランスポーター
ドルテグラビルはヒトPgp及びBCRPの基質である。
(2)排泄に関わるトランスポーター
ドルテグラビルはヒト有機アニオントランスポーター1(OAT1)、OAT3、OCT2、MATE1及びMATE2-Kを介した輸送を阻害した(IC50:それぞれ2.12、1.97、1.93、6.34及び24.8μM)。[10.参照]
16.7.2 本剤が併用薬の薬物動態に及ぼす影響
ドルテグラビルが併用薬の薬物動態に及ぼす影響を、表-6に示す(外国人データ)。[10.2参照]
表-6 ドルテグラビルが併用薬の薬物動態に及ぼす影響
併用薬及び用量ドルテグラビルの用量注)例数ドルテグラビル併用時/非併用時の併用薬の薬物動態パラメータの幾何平均比(90%信頼区間);影響なし=1.00
Cτ又はC24AUCCmax
エチニルエストラジオール0.035mg50mg
1日2回
151.02(0.93,1.11)1.03(0.96,1.11)0.99(0.91,1.08)
メサドン20-150mg50mg
1日2回
110.99(0.91,1.07)0.98(0.91,1.06)1.00(0.94,1.06)
ミダゾラム3mg25mg
1日1回
100.95(0.79,1.15)
Norelgestromin(国内未発売)0.25mg50mg
1日2回
150.93(0.85,1.03)0.98(0.91,1.04)0.89(0.82,0.97)
リルピビリン25mg 1日1回50mg
1日1回
161.21(1.07,1.38)1.06(0.98,1.16)1.10(0.99,1.22)
テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩300mg 1日1回50mg
1日1回
151.19(1.04,1.35)1.12(1.01,1.24)1.09(0.97,1.23)
メトホルミン500mg 1日2回50mg
1日1回
141.79(1.65,1.93)1.66(1.53,1.81)
メトホルミン500mg 1日2回50mg
1日2回
142.45(2.25,2.66)2.11(1.91,2.33)
16.7.3 併用薬が本剤の薬物動態に及ぼす影響
併用薬がドルテグラビルの薬物動態に及ぼす影響を、表-7に示す(外国人データ)。[7.1-7.3、10.2参照]
表-7 併用薬がドルテグラビルの薬物動態に及ぼす影響
併用薬及び用量ドルテグラビルの用量注)例数他剤併用時/非併用時のドルテグラビルの薬物動態パラメータの幾何平均比(90%信頼区間);影響なし=1.00
Cτ又はC24AUCCmax
アタザナビル400mg 1日1回30mg
1日1回
122.80(2.52,3.11)1.91(1.80,2.03)1.50(1.40,1.59)
アタザナビル+リトナビル 300mg+100mg 1日1回30mg
1日1回
122.21(1.97,2.47)1.62(1.50,1.74)1.34(1.25,1.42)
テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩300mg 1日1回50mg
1日1回
150.92(0.82,1.04)1.01(0.91,1.11)0.97(0.87,1.08)
ダルナビル+リトナビル 600mg+100mg 1日2回30mg
1日1回
150.62(0.56,0.69)0.78(0.72,0.85)0.89(0.83,0.97)
エファビレンツ600mg 1日1回50mg
1日1回
120.25(0.18,0.34)0.43(0.35,0.54)0.61(0.51,0.73)
エトラビリン200mg 1日2回50mg
1日1回
150.12(0.09,0.16)0.29(0.26,0.34)0.48(0.43,0.54)
エトラビリン+ダルナビル+リトナビル 200mg+600mg+100mg 1日2回50mg
1日1回
90.63(0.52,0.76)0.75(0.69,0.81)0.88(0.78,1.00)
ホスアンプレナビル+リトナビル 700mg+100mg 1日2回50mg
1日1回
120.51(0.41,0.63)0.65(0.54,0.78)0.76(0.63,0.92)
ロピナビル・リトナビル 400mg・100mg 1日2回30mg
1日1回
150.94(0.85,1.05)0.97(0.91,1.04)1.00(0.94,1.07)
乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム20mL 単回50mg
単回
160.26(0.21,0.31)0.26(0.22,0.32)0.28(0.23,0.33)
乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム20mL 本剤投与2時間後 単回50mg
単回
160.70(0.58,0.85)0.74(0.62,0.90)0.82(0.69,0.98)
総合ビタミン剤1錠 1日1回50mg
単回
160.68(0.56,0.82)0.67(0.55,0.81)0.65(0.54,0.77)
オメプラゾール40mg 1日1回50mg
単回
120.95(0.75,1.21)0.97(0.78,1.20)0.92(0.75,1.11)
prednisone(国内未発売)60mg 1日1回(漸減)50mg
1日1回
121.17(1.06,1.28)1.11(1.03,1.20)1.06(0.99,1.14)
リファンピシン注1)600mg 1日1回50mg
1日2回注1)
110.28(0.23,0.34)0.46(0.38,0.55)0.57(0.49,0.65)
リファンピシン注2)600mg 1日1回50mg
1日2回注2)
111.22(1.01,1.48)1.33(1.15,1.53)1.18(1.03,1.37)
リファブチン300mg 1日1回50mg
1日1回
90.70(0.57,0.87)0.95(0.82,1.10)1.16(0.98,1.37)
リルピビリン25mg 1日1回50mg
1日1回
161.22(1.15,1.30)1.12(1.05,1.19)1.13(1.06,1.21)
Tipranavir(国内未発売)+リトナビル 500mg+200mg 1日2回50mg
1日1回
140.24(0.21,0.27)0.41(0.38,0.44)0.54(0.50,0.57)
テラプレビル750mg 8時間ごと50mg
1日1回
151.37(1.29,1.45)1.25(1.20,1.31)1.19(1.11,1.26)
Boceprevir(国内未発売)800mg 8時間ごと50mg
1日1回
131.08(0.91,1.28)1.07(0.95,1.20)1.05(0.96,1.15)
カルバマゼピン300mg 1日2回50mg
1日1回
140.27(0.24,0.31)0.51(0.48,0.55)0.67(0.61,0.73)
注1)ドルテグラビル50mg 1日2回投与とリファンピシンを併用したドルテグラビル50mg 1日2回投与との比較注2)ドルテグラビル50mg 1日1回投与とリファンピシンを併用したドルテグラビル50mg 1日2回投与との比較
注)本剤の承認された用法及び用量は、「未治療患者、INSTI以外の抗HIV薬による治療経験のある患者は、ドルテグラビルとして50mgを1日1回経口投与する。INSTIに対する耐性を有する患者は、ドルテグラビルとして50mgを1日2回経口投与する。なお、12歳以上及び体重40kg以上の未治療、INSTI以外の抗HIV薬による治療経験がある小児患者には、ドルテグラビルとして50mgを1日1回経口投与できる。」である。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ピルシカイニド塩酸塩水和物ピルシカイニドの血漿中濃度を増加させる可能性がある。併用により、ピルシカイニドで重大な副作用として報告されている心室頻拍、洞停止及び心室細動等の発現及び重篤化があらわれるおそれがあるので、併用中は注意深く観察すること。本剤のOCT2及びMATE1の阻害作用により、ピルシカイニドの排出が阻害される可能性がある。
エトラビリン
[7.1、7.2、16.7.3参照]
本剤の血漿中濃度をCmaxで52%、Cτで88%低下させたとの報告がある。これらの薬剤がCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。
エファビレンツ
[7.1、7.3、16.7.3参照]
本剤の血漿中濃度をCmaxで39%、Cτで75%低下させたとの報告がある。これらの薬剤がCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。
ネビラピン
[7.1、7.3参照]
本剤の血漿中濃度を低下させる可能性がある。これらの薬剤がCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。
ホスアンプレナビルカルシウム水和物+リトナビル
[7.3、16.7.3参照]
本剤の血漿中濃度をCmaxで24%、Cτで49%低下させたとの報告があるため、INSTIに対する耐性を有する患者では、本剤と併用しないこと。ホスアンプレナビルがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。
カルバマゼピン
[7.1、7.3、16.7.3参照]
本剤の血漿中濃度をCmaxで33%、Cτで73%低下させたとの報告がある。カルバマゼピンがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。
フェニトイン
ホスフェニトイン
フェノバルビタール
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
[7.1参照]
本剤の血漿中濃度を低下させる可能性がある。これらの薬剤並びにセイヨウオトギリソウがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。
リファンピシン
[7.1、7.3、16.7.3参照]
本剤の血漿中濃度をCmaxで43%、Cτで72%低下させたとの報告がある。リファンピシンがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。
多価カチオン(Mg,Al等)含有製剤
[16.7.3参照]
本剤の血漿中濃度をCmaxで72%、C24で74%低下させる。本剤は多価カチオン含有制酸剤の投与2時間前又は6時間後の投与が推奨される。これらの多価カチオンと錯体を形成することにより、本剤の吸収が阻害される。
鉄剤、カルシウム含有製剤(サプリメント等)
[16.7.3参照]
本剤の血漿中濃度をCmaxで35%、C24で32%低下させる。食事と同時に摂取する場合を除き、本剤は鉄剤、カルシウム含有製剤の投与2時間前又は6時間後の投与が推奨される。鉄、カルシウムと錯体を形成することにより、本剤の吸収が阻害される。
メトホルミン塩酸塩
[16.7.2参照]
メトホルミンの血漿中濃度をドルテグラビル50mg1日1回投与時及び1日2回投与時にCmaxでそれぞれ66%及び111%上昇させる。注意深く観察し、必要に応じてメトホルミンを減量する等慎重に投与すること。本剤のOCT2及びMATE1の阻害作用により、メトホルミンの排出が阻害される可能性がある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 薬剤性過敏症症候群(1%未満)
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、好酸球増多等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
11.1.2 肝機能障害、黄疸(いずれも1%未満)
AST、ALT、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.4、9.1.1参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

2%以上1~2%未満1%未満頻度不明
免疫系免疫再構築炎症反応症候群
精神・神経系頭痛、不眠症、めまい、異常な夢うつ病、不安自殺念慮、自殺企図
消化器悪心、下痢、嘔吐上腹部痛、鼓腸腹部不快感、腹痛
肝臓肝炎
皮膚発疹、そう痒
全身症状疲労
筋骨格関節痛、筋肉痛
臨床検査ビリルビン上昇、クレアチニン上昇、体重増加CK上昇
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