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ヨウ化カリウム「コザカイ・M」

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効能・効果/用法・用量 

  • 通常成人には下表のとおり投与する。なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。
    効能・効果用法・用量(ヨウ化カリウムとして)
    ヨード欠乏による甲状腺腫1日0.3~1.0mgを1~3回に分割経口投与する。
    甲状腺機能亢進症を伴う甲状腺腫1日5~50mgを1~3回に分割経口投与する。この場合は適応を慎重に考慮すること。
    慢性気管支炎及び喘息に伴う喀痰喀出困難通常成人1回0.1~0.5gを1日3~4回経口投与する。
    第三期梅毒

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分又はヨウ素に対し、過敏症の既往歴のある者
  • 肺結核の患者[結核病巣組織に集まりやすく再燃させるおそれがある。]

注意 

次の患者には慎重に投与すること

甲状腺機能亢進症の患者[ヨウ素誘発性甲状腺腫が生じるおそれがある]
甲状腺機能低下症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
腎機能障害のある患者[血清カリウム濃度が過剰になり、症状が悪化するおそれがある。]
先天性筋強直症の患者[カリウムにより、症状が悪化するおそれがある。]
高カリウム血症のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
低補体血症性蕁麻疹様血管炎の患者又は既往歴のある者[過敏症状が生じるおそれがある。]
ヨード造影剤過敏症の既往歴のある者
ジューリング疱疹状皮膚炎の患者又は既往歴のある者[過敏症状が生じるおそれがある。]
本剤を長期連用する場合には定期的に血清カリウム濃度を測定することが望ましい。
131I療法を行う場合には、その1週間前に本剤の投与を中止すること。(「8.臨床検査結果に及ぼす影響」の項参照)
食直後の経口投与により、胃内容物に吸着されることがあるので、注意すること。また、制酸剤、牛乳等との併用は胃障害を軽減させることができる。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に投与し、原則として反復投与を避けること。[本剤は胎盤関門を通過し、胎児の甲状腺腫及び甲状腺機能異常を起こすことがある。]
妊娠後期に本剤を投与した妊婦より産まれた新生児には、甲状腺機能検査を実施し、甲状腺機能の低下を認めた場合には、甲状腺ホルモン補充療法等の適切な処置を行うこと。[妊娠後期に投与した場合、新生児において、甲状腺機能の低下により知的発達に影響を及ぼすおそれがある。]
授乳中の婦人には本剤投与中及び投与後一定期間は授乳を避けさせること。[母乳中への移行が認められ、乳児に皮疹や甲状腺機能抑制を起こすことがある。]
皮疹や甲状腺機能抑制を起こすことがある。
新生児には原則として反復投与を避けること。また、新生児への投与後には、甲状腺機能を検査し、甲状腺機能の低下を認めた場合には、甲状腺ホルモン補充療法等の適切な処置を行うこと。[新生児において、甲状腺機能の低下により知的発達に影響を及ぼすおそれがある。]

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
カリウム含有製剤
カリウム貯留性利尿剤
エプレレノン
併用により、高カリウム血症を起こすことがあるので、血清カリウム濃度を測定するなど慎重に投与すること。本剤との併用により相加的に作用し、高カリウム血症をきたす可能性がある。
リチウム製剤併用により、甲状腺機能低下作用、甲状腺腫発症作用を増大させることがあるので、脳下垂体-甲状腺反応の変化、甲状腺機能を測定するなど慎重に投与すること。両剤とも甲状腺機能低下作用があるため併用により相加的な甲状腺機能低下作用があらわれることがある。
抗甲状腺薬
チアマゾール、プロピルチオウラシル
併用により、甲状腺機能低下と甲状腺腫生成作用を増強させることがある。このため定期的に甲状腺-脳下垂体反応の変化を調べ基準になる甲状腺機能を測定すること。両剤とも甲状腺機能低下作用があるため併用により相加的な甲状腺機能低下作用があらわれることがある。
ACE阻害剤
アンジオテンシンII受容体拮抗剤
アリスキレンフマル酸塩
併用により、結果的に高カリウム血症を生じることがある。このため血清カリウム濃度をモニタリングすること。これらの薬剤はレニン・アンジオテンシン系に作用し、アルドステロンの分泌を低下させるため、カリウム排泄を減少させる。このため併用により高カリウム血症を生じることがある。

重大な副作用 

(頻度不明)
長期連用
長期連用により次のような症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
ヨウ素中毒
結膜炎、眼瞼浮腫、鼻炎、喉頭炎、気管支炎、声門浮腫、喘息発作、前額痛、流涎、唾液腺腫脹、耳下腺炎、胃炎等の症状があらわれることがある。さらに中毒症状が進行すると発疹、面疱、せつ、蕁麻疹、水疱、微熱、甲状腺腫、粘液水腫等の症状があらわれることがある。
ヨウ素悪液質
皮膚の粗荒、体重減少、全身衰弱、心悸亢進、抑うつ、不眠、神経過敏、性欲減退、乳房の腫大と疼痛、骨盤痛があらわれることがある。

その他の副作用 

頻度不明
過敏症注)発疹等
消化器悪心・嘔吐、胃痛、下痢、口腔・咽喉の灼熱感、金属味覚、歯痛、歯肉痛、血便(消化管出血)等
その他甲状腺機能低下症、頭痛、息切れ、かぜ症状、不規則性心拍、皮疹、原因不明の発熱、首・咽喉の腫脹等

注)このような症状があらわれた場合には、投与を中止すること。

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