製品名 クロピドグレル錠25mg「ZE」
クロピドグレル錠75mg「ZE」

一般名
Clopidogrel Sulfate
薬効分類
凝固・抗血栓薬
 >抗血小板薬(チエノピリジン系薬)
価格
25mg1錠:29円/錠
75mg1錠:70.2円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制
  • 経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患

    • 急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
    • 安定狭心症、陳旧性心筋梗塞
  • 末梢動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制

用法・用量

  • 虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制の場合

    • 通常、成人には、クロピドグレルとして75mgを1日1回経口投与するが、年齢、体重、症状によりクロピドグレルとして50mgを1日1回経口投与する。
  • 経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患の場合

    • 通常、成人には、投与開始日にクロピドグレルとして300mgを1日1回経口投与し、その後、維持量として1日1回75mgを経口投与する。
  • 末梢動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制の場合

    • 通常、成人には、クロピドグレルとして75mgを1日1回経口投与する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 出血している患者(血友病、頭蓋内出血、消化管出血、尿路出血、喀血、硝子体出血等)[出血を助長するおそれがある。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • セレキシパグを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
副作用
(頻度不明)
出血(頭蓋内出血、胃腸出血等の出血)
[脳出血等の頭蓋内出血、硬膜下血腫等]
脳出血等の頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、硬膜下血腫等があらわれることがある。このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
[吐血、下血、胃腸出血、眼底出血、関節血腫等]
吐血、下血、胃腸出血、眼底出血、関節血腫、腹部血腫、後腹膜出血等があらわれることがある。このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
胃・十二指腸潰瘍
出血を伴う胃・十二指腸潰瘍があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇、AST(GOT)上昇、黄疸、急性肝不全、肝炎等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、必要に応じ適切な処置を行うこと。
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
TTPがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、TTPの初期症状である倦怠感、食欲不振、紫斑等の出血症状、意識障害等の精神・神経症状、血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、発熱、腎機能障害等が発現した場合には、直ちに投与を中止し、血液検査(網赤血球、破砕赤血球の同定を含む)を実施し、必要に応じ血漿交換等の適切な処置を行うこと。
間質性肺炎、好酸球性肺炎
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
血小板減少、無顆粒球症、再生不良性貧血を含む汎血球減少症
血小板減少、無顆粒球症、再生不良性貧血を含む汎血球減少症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形滲出性紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症
中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形滲出性紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬剤性過敏症症候群
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
後天性血友病
後天性血友病があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注意

次の患者には慎重に投与すること

次の患者では出血の危険性が高くなるおそれがあるので慎重に投与すること。なお、虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制の場合は、50mg1日1回投与などを考慮すること。
出血傾向及びその素因のある患者
重篤な肝障害のある患者
重篤な腎障害のある患者
高血圧が持続している患者
高齢者
低体重の患者
他のチエノピリジン系薬剤(チクロピジン塩酸塩等)に対し過敏症の既往歴のある患者
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、重篤な肝障害等の重大な副作用が発現することがあるので、投与開始後2ヵ月間は、2週間に1回程度の血液検査等の実施を考慮すること(「4.副作用」の項参照)。
虚血性心疾患を対象として本剤を適用するにあたっては、ローディングドーズ投与(投与開始日に300mgを投与すること)及びアスピリンとの併用によって出血のリスクが高まる可能性があることを十分考慮すること。
本剤による血小板凝集抑制が問題となるような手術の場合には、14日以上前に投与を中止することが望ましい。なお、十分な休薬期間を設けることが出来ない場合は重大な出血のリスクが高まることが報告されているので十分に観察すること。また、投与中止期間中の血栓症や塞栓症のリスクの高い症例では、適切な発症抑制策を講じること。手術後に本剤の再投与が必要な場合には、手術部位の止血を確認してから再開すること。
他の出血の危険性を増加させる薬剤等との相互作用に注意するとともに、高血圧が持続する患者への投与は慎重に行い、本剤投与中は十分な血圧のコントロールを行うこと(「1.慎重投与」、「3.相互作用」の項参照)。
再発の危険性の高い虚血性脳血管障害患者において、アスピリンと併用した時、クロピドグレル単剤に比べ重大な出血の発現率の増加が海外で報告されているので、併用する場合は十分注意すること。
出血の危険性及び血液学的副作用のおそれがあることから、出血を起こす危険性が高いと考えられる場合には、中止・減量等を考慮すること。また、出血を示唆する臨床症状が疑われた場合は、直ちに血球算定等の適切な検査を実施すること(「4.副作用」の項参照)。
後天性血友病(活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)の延長、第VIII因子活性低下等)があらわれることがある。aPTTの延長等が認められた場合には、出血の有無にかかわらず、後天性血友病の可能性を考慮し、専門医と連携するなど適切な処置を行うこと(「4.副作用」の項参照)。
患者には通常よりも出血しやすくなることを説明し、異常な出血が認められた場合には医師に連絡するよう注意を促すこと。また、他院(他科)を受診する際には、本剤を服用している旨を医師に必ず伝えるよう患者に注意を促すこと。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
空腹時の投与は避けることが望ましい(国内第I相臨床試験において絶食投与時に消化器症状がみられている)。
虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制の場合
出血を増強するおそれがあるので、特に出血傾向、その素因のある患者等については、50mg1日1回から投与すること(「1.慎重投与」の項参照)。
経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患の場合
アスピリン(81~100mg/日)と併用すること。
ステント留置患者への本剤投与時には該当医療機器の添付文書を必ず参照すること。
PCI施行前にクロピドグレル75mgを少なくとも4日間投与されている場合、ローディングドーズ投与(投与開始日に300mgを投与すること)は必須ではない。
経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患の場合
PCIが適用予定の虚血性心疾患患者への投与は可能である。冠動脈造影により、保存的治療あるいは冠動脈バイパス術が選択され、PCIを適用しない場合には、以後の投与は控えること。
高齢者では造血機能、腎機能、肝機能等の生理機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があり、出血等の副作用があらわれやすいので、減量などを考慮し、患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。]
小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]
生物学的同等性試験
クロピドグレル錠25mg「ZE」あるいはクロピドグレル錠75mg「ZE」と各標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ前者は3錠、後者は1錠(クロピドグレルとして75mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体及び非活性代謝物であるSR26334(主代謝物)濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
クロピドグレル錠25mg「ZE」
未変化体
判定パラメータ参考パラメータ
AUC(0→24)(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
クロピドグレル錠25mg「ZE」1.94±2.081.32±1.480.8±0.42.5±3.8
標準製剤
(錠剤、25mg)
1.90±2.101.47±1.780.8±0.31.6±1.3
(Mean±S.D.,n=50)
非活性代謝物(SR26334)
判定パラメータ参考パラメータ
AUC(0→24)(μg・hr/mL)Cmax(μg/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
クロピドグレル錠25mg「ZE」10.68±1.863.88±0.971.0±0.58.4±2.3
標準製剤
(錠剤、25mg)
10.69±1.933.81±0.970.9±0.47.7±1.8
(Mean±S.D.,n=50)
クロピドグレル錠75mg「ZE」
未変化体
判定パラメータ参考パラメータ
AUC(0→24)(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
クロピドグレル錠75mg「ZE」3.64±4.001.92±1.670.8±0.32.5±1.5
標準製剤
(錠剤、75mg)
3.55±3.351.94±1.841.0±0.42.9±4.1
(Mean±S.D.,n=30)
非活性代謝物(SR26334)
判定パラメータ参考パラメータ
AUC(0→24)(μg・hr/mL)Cmax(μg/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
クロピドグレル錠75mg「ZE」9.77±2.223.52±1.050.8±0.38.9±2.7
標準製剤
(錠剤、75mg)
9.59±2.153.28±0.931.0±0.38.8±2.1
(Mean±S.D.,n=30)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
溶出挙動
クロピドグレル錠25mg「ZE」及び同錠75mg「ZE」は、日本薬局方医薬品各条に定められたクロピドグレル硫酸塩錠の溶出規格に適合していることが確認されている。