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ウトロゲスタン腟用カプセル200mg

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 生殖補助医療における黄体補充

用法・用量

  • プロゲステロンとして1回200mgを1日3回、胚移植2~7日前より経腟投与する。妊娠が確認できた場合は、胚移植後9週(妊娠11週)まで投与を継続する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 診断未確定の性器出血のある患者[病因を見のがすおそれがある。]
  • 稽留流産又は子宮外妊娠の患者[妊娠維持作用により死亡している胎児の排出が困難になるおそれがある。]
  • 重度の肝機能障害のある患者[作用が増強されるおそれがある。]
  • 乳癌又は生殖器癌の既往歴又は疑いがある患者[症状が悪化するおそれがある。]
  • 動脈又は静脈の血栓塞栓症あるいは重度の血栓性静脈炎の患者又は既往歴のある患者[血栓症を起こすおそれがある。]
  • ポルフィリン症の患者[症状が悪化するおそれがある。]

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

中等度以下の肝機能障害のある患者[作用が増強されるおそれがある。]
てんかん、うつ病又はその既往歴のある患者[副腎皮質ホルモン様作用により病態に影響を及ぼすおそれがある。]
片頭痛、喘息又はその既往歴のある患者[病態に影響を及ぼすおそれがある。]
心機能障害又は腎機能障害のある患者[体液貯留を引き起こすおそれがある。]
糖尿病の患者[糖尿病が悪化するおそれがある。]

重要な基本的注意

うつ病又はその既往歴のある患者は注意深く観察し、症状の悪化を認めた場合は投与を中止するなど注意すること。
投与の中止により、不安、気分変化、発作感受性の増大を引き起こす可能性があるので、投与中止の際には注意するよう患者に十分説明すること。
傾眠状態や浮動性めまいを引き起こすことがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分説明すること。

適用上の注意

本剤はPTPシートから取り出して腟内にのみ投与するよう指導すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

母乳中に移行することがあるので、授乳中の女性に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[授乳期にある新生児及び乳児に対する安全性は確立していない。]

薬物動態

血中濃度
月経開始から4~8日目に月経が終了した日本人健康成人女性10例に、プロゲステロン200mgを、朝昼晩1日3回、投与開始から5日目の朝まで反復経腟投与したときの血清中濃度及び薬物動態パラメータを図1・表1に示した。また、投与2~5日目の投与前最低血中濃度は8.43±3.70ng/mLであった。
図1 血清中プロゲステロン濃度(平均±標準偏差)
表1 投与5日目の薬物動態パラメータ(平均±標準偏差)
AUC(ng・h/mL)Cmax(ng/mL)tmax(h)
399.00±134.6412.56±5.62107.6±16.7
*初回投与からの時間
代謝
主に肝臓において代謝される。代表的な代謝産物はプレグナノロン及びプレグナンジオールであり、これらはさらにグルクロン酸抱合体及び硫酸抱合体に代謝される。
排泄
14C-標識プロゲステロンをヒトに静脈内投与した際、尿中に投与した放射能の約50%、胆汁中に約30%、糞中に約13%が排泄された。
蛋白結合率
in vitro試験において、ヒト血清蛋白への結合率は約97%と報告されている。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
他の腟剤(抗真菌剤など)本剤の作用が増強又は減弱する可能性がある。本剤からのプロゲステロン放出及び吸収を変化させる可能性がある。

重大な副作用 

血栓症(頻度不明)
本剤成分の投与で、心筋梗塞、脳血管障害、動脈又は静脈の血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症又は肺塞栓症)、血栓性静脈炎、網膜血栓症があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、このような症状又は初期症状があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

以下のような症状があらわれた場合には、症状に応じて減量・休薬等の適切な処置を行うこと。

1~5%未満1%未満頻度不明注1)
皮膚発疹
循環器心電図異常、WPW症候群
消化器腹痛下痢、腹部膨満感、悪心・嘔吐
肝臓ALT(GPT)増加
代謝異常血中トリグリセリド減少
血液白血球数増加
精神神経系浮動性めまい頭痛、感覚鈍麻
生殖系不正子宮出血、卵巣過剰刺激症候群、外陰腟そう痒症、性器出血、生化学的妊娠子宮頸管ポリープ、腟感染、多胎妊娠紅斑、灼熱感、腟分泌物、外陰部炎、腟びらん

注1)自発報告又は海外でのみ認められている副作用を頻度不明とした。

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