製品名 グルファスト錠5mg
グルファスト錠10mg
グルファストOD錠5mg
グルファストOD錠10mg

一般名
Mitiglinide Calcium Hydrate
薬効分類
糖尿病治療薬
 >速効型インスリン分泌促進薬
価格
5mg1錠:22.7円/錠
10mg1錠:40.1円/錠
5mg1錠:22.7円/錠
10mg1錠:40.1円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 2型糖尿病

用法・用量

  • 通常,成人にはミチグリニドカルシウム水和物として1回10mgを1日3回毎食直前に経口投与する。なお,患者の状態に応じて適宜増減する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病の患者[輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。]
  • 重症感染症,手術前後,重篤な外傷のある患者[インスリンによる血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
副作用
心筋梗塞(0.1%)
心筋梗塞の発症が報告されているので,投与に際しては観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
低血糖(6.6%
低血糖症状(眩暈,空腹感,振戦,脱力感,冷汗,意識消失等)があらわれることがある。低血糖症状が認められた場合には,糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと(ただし,α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること)。また,1回5mgへの減量を検討するなど慎重に投与すること。
*低血糖症状として報告された発現割合である。
肝機能障害
AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
各副作用の頻度は承認時までの臨床試験より算出した。
注意

次の患者には慎重に投与すること

肝機能障害のある患者[肝臓は本剤の主代謝臓器の1つであるため,低血糖を起こすおそれがある。また,肝機能障害のある患者においては肝機能障害を悪化させるおそれがある。]
腎機能障害のある患者[慢性腎不全患者において,血漿中薬物未変化体濃度の消失半減期の延長が報告されていることから,低血糖を起こすおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
インスリン製剤を投与中の患者[低血糖のリスクが増加するおそれがある。(「重要な基本的注意(1)」の項,「相互作用」の項及び「副作用(1)重大な副作用 2)低血糖」の項参照)]
次に掲げる患者又は状態
虚血性心疾患のある患者[心筋梗塞を発症した患者が報告されている。(「副作用」の項参照)]
脳下垂体機能不全又は副腎機能不全のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]
下痢,嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こすおそれがある。]
栄養不良状態,飢餓状態,食事摂取量の不足又は衰弱状態[低血糖を起こすおそれがある。]
激しい筋肉運動[低血糖を起こすおそれがある。]
過度のアルコール摂取者[低血糖を起こすおそれがある。]
高齢者[一般に高齢者では生理機能が低下している。(「高齢者への投与」の項参照)]
本剤の使用にあたっては,患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。特に,インスリン製剤と併用する場合,低血糖のリスクが増加するおそれがある。併用時の低血糖のリスクを軽減するため,インスリン製剤の減量を検討すること。(「慎重投与(3)」の項,「相互作用」の項及び「副作用(1)重大な副作用 2)低血糖」の項参照)
本剤は,ときに低血糖症状を起こすことがあるので,高所作業,自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。(「相互作用」の項及び「副作用(1)重大な副作用 2)低血糖」の項参照)
本剤は,速やかなインスリン分泌促進作用を有する。その作用点はスルホニル尿素系製剤と同じであり,スルホニル尿素系製剤との相加・相乗の臨床効果及び安全性が確認されていないので,スルホニル尿素系製剤とは併用しないこと。(「薬効薬理」の項参照)
本剤の適用においては,あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること。
本剤を投与する際は,空腹時血糖が126mg/dL以上,又は食後血糖1又は2時間値が200mg/dL以上を示す場合に限る。
本剤投与中は,血糖を定期的に検査するとともに,経過を十分に観察し,本剤を2~3ヵ月投与しても効果が不十分な場合には,より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。
投与の継続中に,投与の必要がなくなる場合や,減量する必要がある場合があり,また患者の不養生,感染症の合併等により効果がなくなったり,不十分となる場合があるので,食事摂取量,血糖値,感染症の有無等に留意のうえ,常に投与継続の可否,投与量,薬剤の選択等に注意すること。
ピオグリタゾン塩酸塩1日45mgとの併用における安全性は確立されていない(使用経験はほとんどない)。
本剤とGLP-1受容体作動薬との併用における有効性及び安全性は検討されていない。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
OD錠に関する注意
本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため,水なしで服用可能である。また,水で服用することもできる。
本剤は寝たままの状態では,水なしで服用しないこと。
グルファスト錠5mg
本剤は,食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱する。効果的に食後の血糖上昇を抑制するため,本剤の投与は毎食直前(5分以内)とすること。また,本剤は投与後速やかに薬効を発現するため,食前30分投与では食前15分に血中インスリン値が上昇し食事開始時の血糖値が低下することが報告されており,食事開始前に低血糖を誘発する可能性がある。
グルファスト錠10mg
本剤は,食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱する。効果的に食後の血糖上昇を抑制するため,本剤の投与は毎食直前(5分以内)とすること。また,本剤は投与後速やかに薬効を発現するため,食前30分投与では食前15分に血中インスリン値が上昇し食事開始時の血糖値が低下することが報告されており,食事開始前に低血糖を誘発する可能性がある。
グルファストOD錠5mg
本剤は,食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱する。効果的に食後の血糖上昇を抑制するため,本剤の投与は毎食直前(5分以内)とすること。また,本剤は投与後速やかに薬効を発現するため,食前30分投与では食前15分に血中インスリン値が上昇し食事開始時の血糖値が低下することが報告されており,食事開始前に低血糖を誘発する可能性がある。
OD錠は口腔内で速やかに崩壊するが,口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する薬剤ではないため,唾液又は水で飲み込むこと。(「適用上の注意」の項参照)
グルファストOD錠10mg
本剤は,食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱する。効果的に食後の血糖上昇を抑制するため,本剤の投与は毎食直前(5分以内)とすること。また,本剤は投与後速やかに薬効を発現するため,食前30分投与では食前15分に血中インスリン値が上昇し食事開始時の血糖値が低下することが報告されており,食事開始前に低血糖を誘発する可能性がある。
OD錠は口腔内で速やかに崩壊するが,口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する薬剤ではないため,唾液又は水で飲み込むこと。(「適用上の注意」の項参照)
糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等,糖尿病類似の症状(腎性糖尿,甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので,状況に応じて低用量(1回量5mg)から投与を開始するなど,血糖値に留意して,経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[本剤は動物実験(ラット)で胎盤通過が認められている。また,動物実験(ラット)で周産期に薬理作用に基づく低血糖によると推定される母動物死亡が認められている。]
授乳中の婦人には授乳を避けさせること。[本剤は動物実験(ラット)で母乳への移行が認められている。]
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
血漿中濃度
健康成人男性にミチグリニドカルシウム水和物5,10及び20mg(錠)を食直前に単回経口投与したとき,投与後0.23~0.28時間で最高血漿中濃度(Cmax)に達し,半減期(t1/2)は約1.2時間であった。
健康成人男性における食直前投与の薬物動態パラメータ
投与量(mg)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
5(n=8)650.30.281.24
10(n=8)1390.70.231.19
20(n=7)2903.20.251.22
図 健康成人男性における食直前投与の用量別血漿中ミチグリニド濃度(平均値+標準偏差)
一方,健康成人男性にミチグリニドカルシウム水和物5mg(錠)を食後に経口投与すると,食直前に比し最高血漿中濃度(Cmax)の低下及び最高血漿中濃度到達時間(Tmax)の遅延が認められた。
健康成人男性における食直前及び食後投与時の薬物動態パラメータ
投与時期Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)AUC0-24hr(ng・hr/mL)
食直前(n=6)384.90.291.42472
食後(n=6)143.52.081.26444
健康成人男性にミチグリニドカルシウム水和物10mg(OD錠,水なし又は水で服用)又はミチグリニドカルシウム水和物10mg(錠,水で服用)を空腹時に単回経口投与したとき,両製剤は生物学的に同等であった。
健康成人男性における空腹時単回投与時の薬物動態パラメータ(OD錠を水なしで服用した場合)
薬剤名(用法)Cmax(ng/mL)AUC0-5hr(ng・hr/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
10mgOD錠(水なしで服用)(n=28)626.012090.501.28
10mg錠(水で服用)(n=28)692.011940.501.23
健康成人男性における空腹時単回投与時の薬物動態パラメータ(OD錠を水で服用した場合)
薬剤名(用法)Cmax(ng/mL)AUC0-5hr(ng・hr/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
10mgOD錠(水で服用)(n=28)679.511240.441.31
10mg錠(水で服用)(n=28)733.411070.501.25
代謝,排泄
健康成人男性にミチグリニドカルシウム水和物5,10及び20mg(錠)を食直前に単回経口投与したとき,24時間までに投与量の約54~74%が尿中に排泄され,そのほとんどがグルクロン酸抱合体代謝物であり,ミチグリニドは1%未満であった。
健康成人男性(外国人)に[14C]標識ミチグリニドカルシウム水和物11mg溶液を食直前に単回経口投与したとき,投与0.5及び4時間後の血漿中放射能は主にミチグリニド由来であり,ミチグリニドのグルクロン酸抱合体はミチグリニドの約1/3から1/6量が存在し,ヒドロキシ体代謝物はさらに少なかった。また,投与した放射能の約93%は尿中に,約6%は糞中に排泄された。
ミチグリニドカルシウム水和物は,ヒトにおいて肝臓及び腎臓で代謝され,グルクロン酸抱合体は主に薬物代謝酵素のUGT1A9及び1A3により,ヒドロキシ体は主にCYP2C9により生成されることがin vitro試験により確認されている。
腎機能障害者
成人腎機能正常者,腎機能低下者及び慢性腎不全患者(ミチグリニドカルシウム水和物投与前日の平均クレアチニンクリアランス値はそれぞれ113.75,37.01及び3.431mL/min)にミチグリニドカルシウム水和物10mg(錠)を食直前に単回経口投与したとき,クレアチニンクリアランスの低下に伴い半減期(t1/2)は延長したが,その他の主要パラメータ(Cmax,AUC0-inf及びCLtot/F)とクレアチニンクリアランスとの間に,有意な相関は認められなかった。
腎機能正常者,腎機能低下者及び慢性腎不全患者における薬物動態パラメータ
Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)AUC0-inf(ng・hr/mL)CLtot/F(mL/min/kg)Vdss/F(L/kg)
腎機能正常者(n=8)
Ccrが91mL/min以上
1275.30.691.4815171.640.16
腎機能低下者(n=7)
Ccrが31~50mL/min
1643.90.293.2221321.370.20
慢性腎不全患者(n=8)
Ccrが30mL/min以下で透析を実施中
764.70.4111.717411.700.86
図 腎機能正常者,腎機能低下者及び慢性腎不全患者における血漿中ミチグリニド濃度(平均値+標準偏差)
薬物相互作用
ミチグリニドカルシウム水和物の薬物動態に及ぼす影響
ボグリボース,ピオグリタゾン塩酸塩,メトホルミン塩酸塩及びシタグリプチンリン酸塩水和物の併用投与によるミチグリニドカルシウム水和物の薬物動態に変化はなかった。
併用薬の薬物動態に及ぼす影響
ピオグリタゾン塩酸塩,メトホルミン塩酸塩及びシタグリプチンリン酸塩水和物の薬物動態に対するミチグリニドカルシウム水和物の影響は認められなかった。