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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 生殖補助医療における黄体補充

用法・用量

  • プロゲステロンとして1回400mgを1日2回、採卵日(又はホルモン補充周期下での凍結胚移植ではエストロゲン投与により子宮内膜が十分な厚さになった時点)から最長10週間(又は妊娠12週まで)腟内に投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 乳癌又は生殖器癌の既往歴又はその疑いのある患者[腫瘍の悪化又は顕性化を促すおそれがある。]
  • 2.3 診断の確定していない異常性器出血のある患者[病因を見のがすおそれがある。]
  • 2.4 動脈又は静脈の血栓塞栓症、重度の血栓性静脈炎又はその既往歴のある患者[血液凝固能が亢進され、これらの症状が悪化又は再発することがある。][11.1.1参照]
  • 2.5 稽留流産又は子宮外妊娠の患者[妊娠維持作用により死亡胎児の排出が困難になるおそれがある。]
  • 2.6 重度の肝機能障害のある患者[9.3.1参照]
  • 2.7 ポルフィリン症の患者[症状が悪化するおそれがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 てんかん又はその既往歴のある患者
副腎皮質ホルモン様作用により病態に影響を及ぼすおそれがある。
9.1.2 うつ病又はその既往歴のある患者
注意深く観察し、症状の悪化を認めた場合は、投与を中止するなど注意すること。副腎皮質ホルモン様作用により病態に影響を及ぼすおそれがある。
9.1.3 片頭痛、喘息又はその既往歴のある患者
病態に影響を及ぼすおそれがある。
9.1.4 心疾患又はその既往歴のある患者
ナトリウムや体液の貯留により、症状が増悪するおそれがある。
9.1.5 糖尿病の患者
糖尿病が悪化するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 腎疾患又はその既往歴のある患者
ナトリウムや体液の貯留により、症状が増悪するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重度の肝機能障害のある患者
投与しないこと。代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪するおそれがある。[2.6参照]
9.3.2 中等度以下の肝機能障害のある患者
症状が増悪するおそれがある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤の成分は、ヒト母乳中へ移行するとの報告がある。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の投与中止により、不安、気分変化、発作感受性の増大を引き起こす可能性があるので、投与中止の際には注意するよう患者に十分説明すること。
8.2 傾眠状態や浮動性めまいを引き起こすことがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分説明すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 本剤は腟内にのみ投与し、内服しないよう指導すること。
14.1.2 本剤の基剤として使用されている油脂性成分は、コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、これらとの接触を避けさせること。
14.1.3 本剤は一度溶けた場合に品質が劣化することがあるので、涼しい場所(25℃以下)で保管し、一度溶けた製剤は使用しないよう指導すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
閉経前の日本人健康成人女性に本剤400mgを単回経腟投与した時の薬物動態パラメータ及び血漿中プロゲステロン濃度推移(変化量:各採血ポイントの血漿中プロゲステロン濃度から投与前の生体内血漿中プロゲステロン濃度を差し引いた値)は以下のとおりであった。
投与量AUC0-72(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
400mg267.4±152.410.7±3.29.8±7.811.2±4.0
(mean±S.D.,n=6)
16.1.2 反復投与
閉経前の日本人健康成人女性に、本剤800mg(1回400mgを1日2回)を5日間反復経腟投与した結果、1日目と5日目の薬物動態パラメータ及び血漿中プロゲステロン濃度推移(変化量:各採血ポイントの血漿中プロゲステロン濃度から投与前の生体内血漿中プロゲステロン濃度を差し引いた値)は以下のとおりであった。
投与量時期AUC0-τ(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)
800mg/日(400mg×2回)1日目92.1±23.811.1±3.6
5日目146.8±43.915.6±4.4
(mean±S.D.,n=8)
16.3 分布
ヒト血清中のプロゲステロンはおよそ17%がコルチコステロイド結合グロブリン(CBG)に、80%がアルブミンに結合し、2.5%が非結合型で存在する(外国人データ)。
16.4 代謝
プロゲステロンはヒトにおいて速やかに代謝され、代謝クリアランスは60L/day/kgであった(外国人データ)。
プロゲステロンの代謝物としては、5α-pregnane-3α,20α-diol(allopregnanediol)、5α-pregnane-3β,20α-diol、3α-hydroxy-5β-pregnan-20-one(pregnanolone)などがある。
16.5 排泄
ヒトに[14C]プロゲステロンを静脈内投与したときの尿及び糞中への排泄率は、それぞれ46~59%及び8~17%であった。胆汁中への放射能の排泄率は約30%であった(外国人データ)。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
他の腟剤
抗真菌剤等
本剤の作用が増強又は減弱する可能性がある。プロゲステロンの放出及び吸収を変化させる可能性がある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 血栓症(頻度不明)
心筋梗塞、脳血管障害、動脈又は静脈の血栓塞栓症(静脈血栓塞栓症又は肺塞栓症)、血栓性静脈炎、網膜血栓症があらわれたとの報告がある。[2.4参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上5%未満頻度不明
生殖器不正子宮出血、外陰腟そう痒症絨毛膜下血腫、切迫流産、外陰部腟カンジダ症稽留流産、自然流産、骨盤痛、卵巣腫大
乳房乳房圧痛、乳房痛、乳房不快感
精神神経系傾眠、頭痛、浮動性めまい、味覚異常、気分動揺、気分変化
消化器下腹部痛、腹痛腹部不快感、腹部膨満、放屁、上腹部痛、便秘、下痢、嘔吐、胃拡張
皮膚発疹、そう痒症
その他適用部位そう痒感、不快感、疲労、冷感、体温変動感、寝汗、体重増加、関節痛、直腸新生物、失禁、頻尿、ほてり
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