製品名 プラミペキソール塩酸塩LA錠0.375mgMI「JG」
プラミペキソール塩酸塩LA錠1.5mgMI「JG」
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- 一般名
- Pramipexole Hydrochloride Hydrate
- 薬効分類
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パーキンソン病・認知症治療薬>ドパミンアゴニスト:非麦角系
- 価格
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0.375mg1錠:37.9円/錠
1.5mg1錠:131円/錠
- 製薬会社
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- 製造販売元:日本ジェネリック株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- パーキンソン病
用法・用量
- 通常、成人にはプラミペキソール塩酸塩水和物として1日量0.375mg1日1回食後経口投与からはじめ、2週目に1日量を0.75mgとし、以後経過を観察しながら、1週間毎に1日量として0.75mgずつ増量し、維持量(標準1日量1.5~4.5mg1日1回食後経口投与)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減ができるが、1日量は4.5mgを超えないこと。
- 禁忌
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【警告】
- 前兆のない突発的睡眠及び傾眠等がみられることがあり、また突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されているので、患者に本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、本剤服用中には、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること。(「2.重要な基本的注意」、「4.副作用」の項参照)
【禁忌】次の患者には投与しないこと
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[動物(ラット)を用いた生殖発生毒性試験で、妊娠率の低下、生存胎児数の減少及び出生児体重の低下が認められている(「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)]
- 透析患者を含む高度な腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者[副作用が発現しやすくなるおそれがある(「用法・用量に関連する使用上の注意」、「1.慎重投与」の項参照)]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 副作用
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- (以下、全て頻度不明)
- 突発的睡眠
- 前兆のない突発的睡眠があらわれることがあるので、このような場合には、減量、休薬又は投与中止等の適切な処置を行うこと。
- 幻覚、妄想、せん妄、錯乱、激越
- 幻覚(主に幻視)、妄想、せん妄、錯乱、激越があらわれることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するとともに、必要に応じて抗精神病薬を使用するなどの適切な処置を行うこと。
- 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
- 低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。
- 悪性症候群
- 本剤の急激な減量又は中止により、悪性症候群があらわれることがある。観察を十分に行い、発熱、意識障害、無動無言、高度の筋硬直、不随意運動、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗、血清CK(CPK)の上昇等があらわれた場合には悪性症候群の症状である可能性があるため、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと。
- 横紋筋融解症
- 筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
- 肝機能障害
- AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH、γ-GTP、総ビリルビン上昇等の肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 注意
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慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- 幻覚、妄想等の精神症状又はそれらの既往歴のある患者[症状が増悪又は発現しやすくなることがある(「2.重要な基本的注意」、「4.副作用」の項参照)]
- 腎機能障害のある患者[副作用が発現しやすくなるおそれがあり、また、本剤は主に尿中に未変化体として排泄される(「禁忌」、「用法・用量に関連する使用上の注意」、「4.副作用」の項参照)]
- 重篤な心疾患又はそれらの既往歴のある患者[副作用が発現しやすくなるおそれがある(「2.重要な基本的注意」、「4.副作用」の項参照)]
- 低血圧症の患者[症状が悪化することがある(「2.重要な基本的注意」、「4.副作用」の項参照)]
- 高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
重要な基本的注意
- 突発的睡眠等により自動車事故を起こした例が報告されている。突発的睡眠を起こした症例の中には、傾眠や過度の眠気のような前兆を認めなかった例あるいは投与開始後1年以上経過した後に初めて発現した例も報告されている。患者には本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること。(「警告」、「4.副作用」の項参照)
- 特に投与初期には、めまい、立ちくらみ、ふらつき等の起立性低血圧に基づく症状が見られることがあるので、本剤の投与は少量から開始し、血圧等の観察を十分に行うこと。また、これらの症状が発現した場合には、症状の程度に応じて、減量又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。(「4.副作用」の項参照)
- 本剤を他の抗パーキンソン剤(レボドパ、抗コリン剤、アマンタジン塩酸塩、ドロキシドパ、エンタカポン、セレギリン塩酸塩、ゾニサミド)と併用した場合、ジスキネジア、幻覚、錯乱等の副作用が増強することがある。これらの副作用があらわれた場合には、他の抗パーキンソン剤又は本剤を減量又は投与を中止するとともに、精神症状が見られた場合には、抗精神病薬の投与を考慮すること。(「3.相互作用」、「4.副作用」の項参照)
- 本剤の減量、中止が必要な場合は、漸減すること。急激な減量又は中止により、悪性症候群を誘発することがある。また、ドパミン受容体作動薬の急激な減量又は中止により、薬剤離脱症候群(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛等の症状を特徴とする)があらわれることがある。(「4.副作用」の項参照)
- レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されているので、このような症状が発現した場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。また、患者及び家族等にこのような衝動制御障害の症状について説明すること。
- 本剤の有効成分は、速放錠である「プラミペキソール塩酸塩錠0.125mg、同0.5mg」と同一であるが、用法・用量が異なることに注意すること。また、速放錠である「プラミペキソール塩酸塩錠0.125mg、同0.5mg」から本剤へ切り替える場合には、翌日から切り替え可能であるが、十分に患者の状態を観察すること。
適用上の注意
- 薬剤交付時
- 本剤は徐放性製剤であるため、割ったり、砕いたりしないで、そのまま噛まずに服用するよう指導すること。(本剤の徐放性が失われ、過量投与となるおそれがある)
- PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
- 本剤は湿度の影響を受けやすいため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。
用法用量に関連する使用上の注意
- 本剤の投与は、少量から開始し、幻覚等の精神症状、消化器症状、血圧等の観察を十分に行い、慎重に維持量(標準1日量1.5~4.5mg)まで増量すること。(「1.慎重投与」、「2.重要な基本的注意」、「4.副作用」の項参照)
- 腎機能障害患者に対する投与法
- 腎機能障害患者(クレアチニンクリアランスが30-50mL/min)には、治療開始1週間は本剤0.375mgを隔日投与し、増量が必要な場合には患者の状態(精神症状、消化器症状、血圧等)や腎機能に注意しながら慎重に1週間毎に0.375mgずつ漸増すること。なお、最大1日量は2.25mgとする。また、透析患者を含む高度な腎機能障害患者(クレアチニンクリアランスが30mL/min未満)に対しては状態を観察しながら速放錠である「プラミペキソール塩酸塩錠0.125mg、同0.5mg」を慎重に投与すること。(「禁忌」、「1.慎重投与」、「5.高齢者への投与」の項参照)
クレアチニンクリアランス(mL/min) 投与法 初回投与量 最大1日量 クレアチニンクリアランス≧50 1日1回投与 0.375mg×1回/日 4.5mg(4.5mg×1回) 50>クレアチニンクリアランス≧30 治療開始1週間は隔日投与、その後は1日1回投与 0.375mg×1回を隔日投与 2.25mg(2.25mg×1回)
- 腎機能障害患者(クレアチニンクリアランスが30-50mL/min)には、治療開始1週間は本剤0.375mgを隔日投与し、増量が必要な場合には患者の状態(精神症状、消化器症状、血圧等)や腎機能に注意しながら慎重に1週間毎に0.375mgずつ漸増すること。なお、最大1日量は2.25mgとする。また、透析患者を含む高度な腎機能障害患者(クレアチニンクリアランスが30mL/min未満)に対しては状態を観察しながら速放錠である「プラミペキソール塩酸塩錠0.125mg、同0.5mg」を慎重に投与すること。(「禁忌」、「1.慎重投与」、「5.高齢者への投与」の項参照)
- 本剤の1日1回食後投与は、できるだけ同じ時間帯に服用すること。
高齢者への投与
- 65歳以上の高齢者で非高齢者に比し、幻覚等の精神症状の発現率が高くなることがあるので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。幻覚等の精神症状があらわれた場合には、減量又は投与を中止するとともに、必要に応じて抗精神病薬を使用するなどの適切な処置を行うこと。
- 本剤は主に尿中に未変化体のまま排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないこと。[妊娠中の婦人に対する使用経験がなく、安全性は確立していない。なお、他社が実施した動物(ラット)を用いた生殖発生毒性試験で、次のことが認められている]
- 受胎能及び一般生殖能試験(Seg.I)(2.5mg/kg)で、血清プロラクチン濃度の低下に基づく妊娠率の低下が認められている。
- 器官形成期投与試験(Seg.II)(1.5mg/kg)で、血清プロラクチン濃度の低下に基づく生存胎児数の減少が認められている。
- 周産期及び授乳期投与試験(Seg.III)(0.5mg/kg以上)で、血清プロラクチン濃度の低下に基づく出生児体重の低下が認められている。
- 授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[ヒトにおいてプロラクチン分泌を抑制することが報告されており、乳汁分泌を抑制する可能性がある。なお、他社が実施した動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている]
小児等への投与
- 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
薬物動態
- 生物学的同等性試験
- プラミペキソール塩酸塩LA錠0.375mgMI「JG」
- 絶食投与
- プラミペキソール塩酸塩LA錠0.375mgMI「JG」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(プラミペキソール塩酸塩水和物として0.375mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、それぞれlog(0.8038)~log(1.0315)及びlog(0.8714)~log(1.0547)と、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
- 薬物動態パラメータ
判定パラメータ 参考パラメータ AUC0-72(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) Tmax(hr) T1/2(hr) プラミペキソール塩酸塩LA錠0.375mgMI「JG」 5.719±1.385 0.284±0.065 4.9±1.4 11.6±2.6 標準製剤(錠剤、0.375mg) 6.295±1.449 0.293±0.058 5.2±2.0 12.2±3.3 (Mean±S.D.,n=23) - 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
- 食後投与
- プラミペキソール塩酸塩LA錠0.375mgMI「JG」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(プラミペキソール塩酸塩水和物として0.375mg)健康成人男子に食後単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、それぞれlog(0.9128)~log(1.0248)及びlog(0.8724)~log(1.0006)と、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
- 薬物動態パラメータ
判定パラメータ 参考パラメータ AUC0-72(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) Tmax(hr) T1/2(hr) プラミペキソール塩酸塩LA錠0.375mgMI「JG」 6.098±1.354 0.302±0.075 6.5±3.3 12.2±6.8 標準製剤(錠剤、0.375mg) 6.324±1.381 0.321±0.075 5.8±2.8 10.6±2.9 (Mean±S.D.,n=35) - 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
- プラミペキソール塩酸塩LA錠1.5mgMI「JG」
- プラミペキソール塩酸塩LA錠1.5mgMI「JG」は、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成24年2月29日 薬食審査発0229第10号 別紙2)」に基づき、プラミペキソール塩酸塩LA錠0.375mgMI「JG」を標準製剤とした溶出試験の結果、溶出挙動は同等と判定され、生物学的に同等とみなされた。