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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 自家末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員促進

用法・用量

  • G-CSF製剤との併用において、通常、成人にはプレリキサホルとして0.24mg/kgを1日1回、末梢血幹細胞採取終了時まで連日皮下投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者
9.2.1 中等度以上の腎機能障害のある患者
中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス(CLcr)50mL/分以下)のある患者では、本剤の血中濃度が上昇するとの報告があるため、減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。[16.6.1参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後1週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット及びウサギ)において、催奇形性が認められている。[2.2、9.4参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤の乳汁中への移行は検討されていない。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤は、造血幹細胞移植について十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者についてのみ使用すること。
8.2 本剤投与中は定期的に白血球数をモニタリングし、白血球数が50,000/mm3を超えた場合には本剤投与の可否を慎重に判断するとともに、適切な処置を行うこと。
8.3 血小板減少症があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に血小板数をモニタリングし、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
8.4 ショック、アナフィラキシーを含むアレルギー反応及び過敏症があらわれることがあり、特に本剤の初回投与時に多く認められている。[11.1.1参照]
8.5 脾腫、脾破裂があらわれることがあるので、血液学的検査値の推移に留意するとともに、腹部超音波検査等により観察を十分に行うこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製前の注意
バイアル内に微粒子や変色がないか目視で確認し、異常が認められた場合はそのバイアルは使用しないこと。
14.2 薬剤調製時の注意
本剤のバイアルは1回使い切りである。バイアル中の未使用残液は適切に廃棄すること。(本剤は保存剤を含有していない。)
14.3 薬剤投与時の注意
皮下注射にのみ使用すること。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤の投与は、G-CSF製剤を4日間連日投与した後、各末梢血幹細胞採取実施9~12時間前に行う。
7.2 本剤の投与期間は4日間までを目安とすること。

5.効能又は効果に関連する注意

「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
日本人健康成人18例(各用量6例)にプレリキサホル0.16、0.24及び0.4mg/kg注1)を単回皮下投与したときのプレリキサホルの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。曝露量(Cmax及びAUC)は、0.16~0.4mg/kgでほぼ用量に比例して増加した。
注1)本剤の承認された通常1回用量は0.24mg/kgである。[6.参照]
プレリキサホルを単回皮下投与したときの血漿中濃度推移
プレリキサホルを単回皮下投与したときの薬物動態パラメータ
投与量(mg/kg)Cmax(ng/mL)Tmax注2)(hr)AUC0-24hr(ng・hr/mL)t1/2z(hr)
0.16401±46.90.50(0.50-0.50)1740±2765.56±1.30
0.24685±1320.50(0.50-0.50)2690±3195.94±0.777
0.41020±92.10.50(0.25-1.00)4600±4135.49±0.522
N=6,Mean±S.D.注2)中央値(最小値-最大値)
16.1.2 反復投与
外国人多発性骨髄腫患者2例、非ホジキンリンパ腫患者13例及び非ホジキンリンパ腫患者4例の計19例にG-CSF併用下で本剤0.24mg/kgを最大7日間注3)投与したとき、プレリキサホルの有意な蓄積は認められなかった。
注3)本剤の投与期間は4日間までを目安とすること。[7.2参照]
16.3 分布
16.3.1 分布容積
日本人健康成人18例(各用量6例)においてプレリキサホル0.16、0.24及び0.4mg/kg注4)を単回皮下投与したときの平均分布容積(Vz/F)は、38.0~40.3Lであった。
16.3.2 蛋白結合率
in vitro試験の結果、プレリキサホル(1~10μg/mL)のヒト血漿タンパク結合率は37.0~58.0%であった。
注4)本剤の承認された通常1回用量は0.24mg/kgである。[6.参照]
16.4 代謝
ヒト肝ミクロソーム又はヒト肝細胞を用いた試験において、プレリキサホルの代謝は認められなかった。
16.5 排泄
本剤は主に尿中に排泄される。
腎機能が正常な健康成人にプレリキサホル0.24mg/kgを単回皮下投与したとき、投与24時間後までに投与量の約70%が未変化体として尿中に排泄された(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
外国人腎機能障害患者(軽度[CLcr:51~80mL/分]、中等度[CLcr:31~50mL/分]、重度[CLcr:<31mL/分])にプレリキサホル0.24mg/kgを単回皮下投与したときのプレリキサホルの薬物動態パラメータは以下のとおりであった。プレリキサホルのCLは腎機能障害の程度に伴い低下し、CLとCLcrとの間に正の相関関係が認められた。
軽度、中等度及び重度腎機能障害患者における、投与量で補正していないAUC0-24hrの健康被験者に対する最小二乗平均の比はそれぞれ106.6%、132.3%及び138.8%であった。[9.2.1参照]
腎機能障害患者にプレリキサホル0.24mg/kgを単回皮下投与したときの薬物動態パラメータ
Cmax(ng/mL)Tmax注5)(hr)AUC0-24hr(ng・hr/mL)t1/2(hr)CL/F(mL/hr)
対照(健康被験者6例)980±1960.559(0.50-1.02)5070±9794.87±0.5624380±821
軽度(5例)739±76.10.500(0.50-1.00)5410±10707.80±2.153500±1690
中等度(6例)936±2800.500(0.25-1.00)6780±166012.1±2.062420±1110
重度(6例)861±1930.750(0.50-1.00)6990±101015.8±5.791820±380
Mean±S.D.注5)中央値(最小値-最大値)

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)[8.4参照]
11.1.2 脾腫(頻度不明)、脾破裂(頻度不明)
脾臓の急激な腫大が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
「重大な副作用」及び「その他の副作用」の発現頻度は多発性骨髄腫及び非ホジキンリンパ腫を対象とした海外第3相臨床試験における副作用(全Grade)の集計に基づく。なお、これら以外の試験あるいは海外市販後に認められた副作用は「頻度不明」とした。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上1~5%未満1%未満頻度不明
精神神経系錯感覚、頭痛不眠症、浮動性めまい悪夢異常な夢、血管迷走神経性反応(起立性低血圧、失神)
消化器下痢、悪心鼓腸、腹痛、嘔吐、腹部膨満、腹部不快感、便秘、消化不良、口内乾燥、口の感覚鈍麻
皮膚多汗症、紅斑
血液白血球増加症
その他注射部位反応、疲労関節痛、筋骨格痛、倦怠感

「重大な副作用」及び「その他の副作用」の発現頻度は多発性骨髄腫及び非ホジキンリンパ腫を対象とした海外第3相臨床試験における副作用(全Grade)の集計に基づく。なお、これら以外の試験あるいは海外市販後に認められた副作用は「頻度不明」とした。

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