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リンゼス錠0.25mg

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○便秘型過敏性腸症候群
  • ○慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)

用法・用量

  • 通常、成人にはリナクロチドとして0.5mgを1日1回、食前に経口投与する。
    なお、症状により0.25mgに減量する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 機械的消化管閉塞又はその疑いがある患者
  • 2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス)で胎児毒性(胎児体重の低値及び胎児の形態異常)が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。2歳以下の乳幼児では成人に比べグアニル酸シクラーゼC受容体発現量が多いという報告があり、本剤の薬理作用の過剰発現によって重度な下痢のリスクが高まるおそれがある。動物実験(幼若マウス)で、重度の脱水による死亡例が報告されている。
9.8 高齢者
副作用の発現に注意すること。一般に高齢者は生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

重度の下痢があらわれるおそれがあるので、症状の経過を十分に観察し、本剤を漫然と投与しないよう、定期的に本剤の投与継続の必要性を検討すること。[11.1.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

5.効能又は効果に関連する注意

<効能共通>
5.1 治療の基本である食事指導及び生活指導を行った上で、症状の改善が得られない患者に対して、本剤の適用を考慮すること。
<慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)>
5.2 薬剤性及び症候性の慢性便秘症患者を対象に本剤の有効性及び安全性を評価する臨床試験は実施していない。

16.薬物動態

16.2 吸収
健康成人24例に本剤0.109~3.27mg注)を単回経口投与及び健康成人36例に本剤0.25~1mg注)を1日1回7日間反復経口投与した結果、本剤及び活性代謝物である脱チロシン体の血漿中濃度は、すべての時点で定量下限未満であった。更に、便秘型過敏性腸症候群患者446例に本剤0.0625~0.5mg注)を1日1回4週間または8週間投与したときの本剤及び脱チロシン体血漿中濃度は、すべての時点で定量下限未満であった。この結果より、本剤の吸収性は非常に低いと推察された。
注)本剤の承認された1日通常用量は0.5mgである。
16.4 代謝
本剤は腸液において、タンパク質分解酵素により、活性代謝物である脱チロシン体に代謝され、更に小ペプチドや天然型アミノ酸に代謝された(in vitro試験)。
16.7 薬物相互作用
本剤はCYPの基質にはならず、また、本剤並びに活性代謝物である脱チロシン体はCYP分子種(CYP1A2、2B6、2C8、2C9、2C19、2D6、2E1及び3A4/5)に対する阻害作用は弱く、CYP1A2、2B6及び3A4/5に対する誘導作用も示さなかった(in vitro試験)。
本剤はP-gpの基質にはならず、排出又は取り込みトランスポーターのうち、OATP2B1に対して阻害作用(10μmol/Lにて55%の阻害)を示したが、P-gp、BCRP、MRP2、MRP3、MRP4、OATP1B1、OATP1B3、PEPT1及びOCTN1に対しては阻害作用を示さなかった(IC50値>10μmol/L)。また、脱チロシン体は排出又は取り込みトランスポーターに対して阻害作用を示さなかった(IC50値>10μmol/L)(in vitro試験)。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 重度の下痢(頻度不明)[8.参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上1~5%未満1%未満
血液及びリンパ系障害貧血
胃腸障害下痢(11.6%)腹痛腹部不快感、腹部膨満、上腹部痛、便意切迫、放屁、便秘型過敏性腸症候群の悪化、悪心、軟便
一般・全身障害及び投与部位の状態発熱、口渇
肝胆道系障害肝機能異常
臨床検査ALT上昇、AST上昇、血中ビリルビン上昇、血中カリウム上昇、血中トリグリセリド上昇、γ-GTP上昇、白血球数減少、血中リン上昇、血小板数増加、尿中蛋白陽性
神経系障害頭痛
腎及び尿路障害尿閉
皮膚及び皮下組織障害発疹、蕁麻疹
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