製品名 エムラパッチ

一般名
Lidocaine
Propitocaine
薬効分類
局所麻酔薬
 >局所麻酔薬(配合薬)
価格
1枚:313円/枚

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和
  • 注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和

用法・用量

  • <成人>

    通常、成人には、レーザー照射予定部位又は注射針・静脈留置針穿刺予定部位に60分間貼付する。なお、1回あたりの貼付枚数は10枚までとし、貼付時間は120分を超えないこと。
  • <小児>

    通常、小児等には、レーザー照射予定部位又は注射針・静脈留置針穿刺予定部位に60分間貼付する。なお、1回あたりの貼付枚数は10枚までとし、貼付枚数及び貼付時間は下表を超えないこと。
    年齢(月齢)体重最大貼付枚数最大貼付時間
    0~2ヶ月1枚60分
    3~11ヶ月5kg以下1枚60分
    5kg超2枚60分
    1~14歳5kg以下1枚60分
    5kg超10kg以下2枚120分
    10kg超10枚120分
禁忌
【禁忌】

次の患者には使用しないこと

  • メトヘモグロビン血症のある患者[プロピトカインの代謝物であるo-トルイジンがメトヘモグロビンを産生し、症状が悪化するおそれがある]
  • 本剤の成分又はアミド型局所麻酔剤に対して過敏症の既往歴のある患者
副作用
ショック、アナフィラキシー(頻度不明注1)
ショック、アナフィラキシーをおこすことがあるので、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全身潮紅、呼吸困難、血管浮腫(顔面浮腫、喉頭浮腫等)、血圧低下、顔面蒼白、脈拍の異常、意識障害等の症状が認められた場合には本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。
意識障害、振戦、痙攣(頻度不明注1)
意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
メトヘモグロビン血症(頻度不明注2)
メトヘモグロビン血症があらわれることがあるので、チアノーゼ等の症状が認められた場合には本剤の投与を直ちに中止し、メチレンブルーを投与する等、適切な処置を行うこと。
注1)海外において認められた副作用のため頻度不明。
注2)自発報告又は海外において認められた副作用によるため頻度不明。
ショック、アナフィラキシー(頻度不明注1)
ショック、アナフィラキシーをおこすことがあるので、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、全身潮紅、呼吸困難、血管浮腫(顔面浮腫、喉頭浮腫等)、血圧低下、顔面蒼白、脈拍の異常、意識障害等の症状が認められた場合には本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。
意識障害、振戦、痙攣(頻度不明注1)
意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注1)海外において認められた副作用のため頻度不明。
注意

次の患者には慎重に使用すること

グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠乏患者[メトヘモグロビン血症が発現しやすい。]
心刺激伝導障害のある患者[症状を悪化させることがある。]
重篤な肝障害又は重篤な腎障害のある患者[中毒症状が発現しやすくなる。]
使用部位
損傷皮膚には使用しないこと。
性器皮膚及び粘膜に使用しないこと。(国内における使用経験がない。)
眼に入らないように注意すること。(ウサギ眼粘膜刺激試験において、結膜充血、眼瞼腫脹、角膜損傷等の重度かつ持続性のある刺激反応が認められている。)
注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和に使用する場合、本剤を皮膚から除去した後、穿刺部位を消毒すること。
本剤を除去する際は、皮膚の損傷を避けるため、ゆっくりと慎重に除去すること。
本剤を60分間(最大120分間。ただし、0~11ヶ月、又は1~14歳で体重5kg以下の場合は最大60分間)貼付後、本剤を除去し、直ちにレーザー照射又は注射針・静脈留置針穿刺を行う。
小児等における本剤の貼付枚数は、体重、患部の大きさを考慮し、必要最小限にとどめること。また、貼付時間を遵守すること(「小児等への投与」、「臨床成績」の項参照)。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させること。[リドカインはヒト母乳中へ移行することが報告されている。]
低出生体重児に対する安全性は確立していない。(国内における使用経験がない。)
海外において、特に低出生体重児、新生児又は乳児(1歳未満)では重篤なメトヘモグロビン血症が多く報告されている。
血漿中濃度(参考:エムラクリーム)
国内試験成績
健康成人男子にエムラクリームを顔面(頬部)に2.5g/25cm2(顔面低用量群)、5g/50cm2(顔面中用量群)、10g/100cm2(顔面高用量群)及び手背及び前腕部に各2.5g/25cm2(合計5g/50cm2)を2時間密封塗布し、リドカイン及びプロピトカインの薬物動態の検討を行った。顔面低用量群、顔面中用量群及び顔面高用量群の平均血漿中リドカイン及びプロピトカイン濃度は、3群ともおよそ塗布2時間後にピーク値が認められ、薬剤除去後、急速に低下した。
本剤を塗布したときのリドカイン及びプロピトカインの薬物動態パラメータ
測定対象投与群Cmax(ng/mL)AUC0-24h(ng・h/mL)tmax(h)t1/2(h)
リドカイン顔面低用量(2.5g/25cm242.3±27.5149.8±68.61.59±0.503.20±0.93
顔面中用量(5g/50cm262.3±15.9266.3±78.41.84±0.413.62±0.76
顔面高用量(10g/100cm298.9±21.8440.1±68.22.10±0.204.10±0.42
手背・前腕部(5g/50cm28.2±1.675.0±7.84.83±1.835.90±1.42
プロピトカイン顔面低用量(2.5g/25cm226.7±16.082.8±34.91.84±0.521.99±0.39
顔面中用量(5g/50cm235.1±8.9123.2±28.61.59±0.492.40±0.49
顔面高用量(10g/100cm260.1±8.4233.5±17.91.93±0.382.41±0.41
手背・前腕部(5g/50cm25.4±1.837.1±3.03.83±0.414.08±1.81
平均値±標準偏差、n=6
血漿中リドカイン濃度の経時的推移(平均値±標準偏差、n=6)
血漿中プロピトカイン濃度の経時的推移(平均値±標準偏差、n=6)
小児顔面血管腫患者7例(3~12歳)にエムラクリーム0.1~10g(1gあたり10cm2)を60分間密封塗布し、エムラクリーム除去直後の血漿中薬物濃度を測定した。平均血漿中リドカイン及びプロピトカイン濃度は、24.2±27.8ng/mL及び13.1±13.9ng/mLであり、その最大値は、年齢12歳、塗布量10g(1gあたり10cm2)の症例での血漿中リドカイン濃度79.5ng/mL、血漿中プロピトカイン濃度40.3ng/mLであった。
分布
リドカイン
ヒト血漿における蛋白結合率は、1~5μg/mLにおいて40.7%~58.1%であり、α-1酸性糖蛋白及びアルブミンに結合する。血液/血漿中濃度比は0.8である。妊婦にリドカイン塩酸塩を断続的に硬膜外投与したところ、リドカイン225~1200mgの用量において、出産時の母体血液中リドカイン濃度は0.0~6.7μg/mL、新生児の血液中リドカイン濃度は0.0~3.6μg/mLで、胎盤を通過する。
プロピトカイン
ヒト血漿における蛋白結合率は、0.5~16μg/mLにおいて約30%であり、ほぼ一定であった。α-1酸性糖蛋白及びアルブミンに結合する。血液/血漿中濃度比は1.1である。妊婦にプロピトカイン塩酸塩を断続的に硬膜外投与したところ、320~1260mgの用量において、出産時の母体血液中プロピトカイン濃度は0.0~5.0μg/mL、新生児の血液中プロピトカイン濃度は0.0~3.4μg/mLで、胎盤を通過する。
代謝
リドカイン
リドカインは主として肝臓でN-脱メチル体monoethylglycinexylidide(MEGX)に代謝された後、glycinexylidide(GX)、2,6-xylidineに代謝され、投与量の約70%が4-hydroxy-2,6-xylidineとして尿中に排泄される。
プロピトカイン
プロピトカインは肝臓でN-propylalanineとo-toluidineに加水分解された後、o-toluidineは6-hydroxy-o-toluidine及び4-hydroxy-o-toluidineに代謝される。
排泄(参考:ラット)
リドカイン
14C-リドカインを有色雄性ラットに5mg/kgの用量で単回静脈内投与したところ、投与後24時間までに投与放射能の68%~72%が尿中に、13%~18%が糞中に排泄された。
プロピトカイン
14C-プロピトカイン塩酸塩をラットに単回腹腔内投与したところ、投与後6時間までに約25%が尿中に排泄され、その大部分が代謝物であった。糞中には投与後24時間までにほとんど排泄されなかった。