製品名 ジルチアゼム塩酸塩静注用250mg「日医工」
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- 一般名
- Diltiazem Hydrochloride
- 薬効分類
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降圧薬>Ca拮抗薬(非ジヒドロピリジン系)
- 価格
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250mg1瓶:1126円/瓶
- 製薬会社
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- 販売元:日医工株式会社
製造販売元:日医工ファーマ株式会社
- 販売元:日医工株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 高血圧性緊急症
- 不安定狭心症
用法・用量
- 本剤(ジルチアゼム塩酸塩として250mg)は,5mL以上の生理食塩液又はブドウ糖注射液に用時溶解し,次のごとく投与する。
高血圧性緊急症
- 通常,成人には1分間に体重kg当たりジルチアゼム塩酸塩として5~15μgを点滴静注する。目標値まで血圧を下げ,以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。
不安定狭心症
- 通常,成人には1分間に体重kg当たりジルチアゼム塩酸塩として1~5μgを点滴静注する。投与量は低用量から開始し,患者の病態に応じて適宜増減するが,最高用量は1分間に体重kg当たり5μgまでとする。
- 禁忌
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【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 重篤な低血圧あるいは心原性ショックのある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 2度以上の房室ブロック,洞不全症候群(持続性の洞性徐脈(50拍/分未満),洞停止,洞房ブロック等)のある患者[本剤の心刺激生成抑制作用,心伝導抑制作用が過度にあらわれるおそれがある。]
- 重篤なうっ血性心不全の患者[心不全症状を悪化させるおそれがある。]
- 重篤な心筋症のある患者[心不全症状を悪化させるおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
- 副作用
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- (頻度不明)
- 完全房室ブロック,高度徐脈,心停止
- 完全房室ブロック,高度徐脈(初期症状:徐脈,めまい,ふらつき等)等があらわれることがあり,心停止に至る場合もあるので,これらに対処できる十分な準備を行い,投与する。また,このような異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,下記等の適切な処置を行うこと。
- 完全房室ブロック,高度徐脈
- アトロピン硫酸塩水和物,イソプレナリン等の投与や必要に応じて心臓ペーシング等の適切な処置を行うこと。
- 心停止
- 心マッサージ,アドレナリン等のカテコールアミンの投与等蘇生処置を行うこと。
- うっ血性心不全
- うっ血性心不全があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
- 注意
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次の患者には慎重に投与すること
- うっ血性心不全の患者[心不全症状を悪化させるおそれがある。]
- 心筋症のある患者[心不全症状を悪化させるおそれがある。]
- 急性心筋梗塞のある患者[心不全症状を悪化させるおそれがある。]
- 徐脈,1度の房室ブロックのある患者[本剤の心刺激生成抑制作用,心伝導抑制作用が過度にあらわれるおそれがある。]
- 低血圧のある患者[血圧を更に低下させるおそれがある。]
- WPW,LGL症候群を伴う心房細動,心房粗動のある患者[低血圧を伴う心拍数増加,心室細動を来すおそれがある。]
- β遮断剤の投与を受けている患者[徐脈,心伝導抑制作用が過度にあらわれるおそれがある。]
- 重篤な肝・腎機能障害のある患者[薬物の代謝,排泄が遅延し,作用が増強するおそれがある。]
- 心電図と血圧を連続的に監視すること。
- 本剤の投与により完全房室ブロック,高度徐脈,更に心停止に至る場合があるので,次の点に十分注意すること(「副作用」の項参照)。
- 治療上必要最小限の用量,また,点滴静注の場合は必要最小限の投与時間にとどめること。
- 投与中及び投与後は患者の状態の観察を十分に行い,これらの症状の早期発見に留意すること。
- 投与に際してはこれらの症状に対処できる十分な準備を行い,異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
- 他の抗不整脈薬(リン酸ジソピラミド)でテルフェナジンとの併用によりQT延長,心室性不整脈を起こしたとの報告がある。
- 狭心症発作が15分以上持続するなど重度の発作に対しては,必要に応じて他の治療法(PTCA,CABG等)も検討すること。
- 調製時
- 他剤との配合によりpHが8を超える場合には,ジルチアゼムが析出することがあるので注意すること。
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので,高齢者に使用する場合は,低用量から投与を開始するなど患者の状態を十分観察しながら慎重に投与すること。
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[動物実験で催奇形作用(マウス,ラット,ウサギ:骨格異常,外形異常)及び胎児毒性(マウス,ラット,ウサギ:致死)が報告されている。]
- 授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが,やむを得ず投与する場合は,授乳を避けさせること。[母乳中へ移行することが報告されている。]
- 小児等に対する安全性は確立していない。