製品名 パルモディア錠0.1mg

一般名
Pemafibrate
薬効分類
脂質代謝異常治療薬
 >フィブラート系薬
価格
0.1mg1錠:33.9円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 高脂血症(家族性を含む)

用法・用量

  • 通常、成人にはペマフィブラートとして1回0.1mgを1日2回朝夕に経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、最大用量は1回0.2mgを1日2回までとする。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 重篤な肝障害、Child-Pugh分類B又はCの肝硬変のある患者あるいは胆道閉塞のある患者〔肝障害を悪化させるおそれがある。また、本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)〕
  • 中等度以上の腎機能障害のある患者(目安として血清クレアチニン値が2.5mg/dL以上)〔横紋筋融解症があらわれることがある。〕
  • 胆石のある患者〔胆石形成が報告されている。〕
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • シクロスポリン、リファンピシンを投与中の患者(「相互作用」及び「薬物動態」の項参照)
副作用
横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注意

次の患者には慎重に投与すること

肝障害のある患者又は肝障害の既往歴のある患者〔肝機能検査値の異常変動があらわれるおそれがある。また、肝障害のある患者(Child-Pugh分類Aの肝硬変のある患者など)では本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)〕
軽度の腎機能障害のある患者(目安として血清クレアチニン値が1.5mg/dL以上2.5mg/dL未満)〔横紋筋融解症があらわれることがある。〕
胆石の既往歴のある患者〔胆石形成が報告されている。〕
HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、フルバスタチンナトリウム等)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
適用の前に十分な検査を実施し、高脂血症の診断が確立した患者に対してのみ本剤の適用を考慮すること。
あらかじめ高脂血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減も十分考慮すること。
投与中は血清脂質値を定期的に検査し、本剤の効果が認められない場合には漫然と投与せず、中止すること。
本剤は肝機能及び肝機能検査値に影響を及ぼすことがあるので、投与中は定期的に肝機能検査を行うこと。
腎機能障害を有する患者において急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症(「副作用(1)重大な副作用」の項参照)があらわれることがあるので、投与にあたっては患者の腎機能を検査し、血清クレアチニン値が2.5mg/dL以上の場合には投与を中止し、1.5mg/dL以上2.5mg/dL未満の場合は減量又は投与間隔の延長等を行うこと。
腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、本剤を少量から投与開始するとともに、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。
本剤投与中にLDL-コレステロール値上昇の可能性があるため、投与中はLDL-コレステロール値を定期的に検査すること。(「臨床成績」の項参照)
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
肝障害のある患者(Child-Pugh分類Aの肝硬変のある患者など)又は肝障害の既往歴のある患者に投与する場合には、必要に応じて本剤の減量を考慮すること。(「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照)
急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症(「副作用(1)重大な副作用」の項参照)があらわれることがあるので、投与にあたっては患者の腎機能を検査し、血清クレアチニン値が2.5mg/dL以上の場合には投与を中止し、1.5mg/dL以上2.5mg/dL未満の場合は低用量から投与を開始するか、投与間隔を延長して使用すること。
LDL-コレステロールのみが高い高脂血症に対し、第一選択薬とはしないこと。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、副作用発現に留意し、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕
授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。〔動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。〕
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
血漿中濃度
単回投与
健康成人男性(16例)に本剤0.1mgを空腹時単回経口投与したときの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータを示す。
図 健康成人男性における空腹時単回経口投与時の血漿中濃度推移
表 健康成人男性における空腹時単回経口投与時の薬物動態パラメータ
Cmax(ng/mL)AUC0-inf(ng・h/mL)tmax(h)t1/2(h)
1.82±0.545.75±1.501.50(1.00,2.00)1.88±0.31
Cmax、AUC0-inf、t1/2:平均値±標準偏差tmax:中央値(最小値,最大値)n=16
反復投与
健康成人男性(8例)に本剤0.2mg/日又は0.4mg/日を1日2回に分けて朝夕食後7日間反復経口投与したときの投与1及び7日目の薬物動態パラメータを示す。血漿中濃度は2日目で定常状態に達した。AUC0-τに関する累積係数(反復投与時/初回投与時、平均値±標準偏差)は、それぞれ1.0997±0.0688及び1.1169±0.1814であった。
表 健康成人男性における反復経口投与時の薬物動態パラメータ
本剤投与量測定時期Cmax(ng/mL)AUC0-τ(ng・h/mL)tmax(h)t1/2(h)
0.2mg/日
1日2回
1日目1.401±0.2494.884±1.2012.000(1.00,3.00)
7日目1.593±0.3665.404±1.5152.000(1.00,3.00)1.528±0.402
0.4mg/日
1日2回
1日目2.968±0.90510.975±2.3352.000(1.00,3.00)
7日目3.572±1.02112.207±2.9002.000(1.00,3.00)1.708±0.158
Cmax、AUC0-τ、t1/2:平均値±標準偏差、-:算出せずtmax:中央値(最小値,最大値)n=8
食事の影響
健康成人男性(16例)に本剤0.1mgを単回経口投与したとき、空腹時投与に対する食後投与のCmax及びAUC0-tの幾何平均値の比[90%信頼区間]は、0.873[0.803,0.950]及び0.911[0.863,0.961]であった。
吸収
本剤の絶対バイオアベイラビリティは61.5%であった。(外国人データ)
血漿蛋白結合率
本剤のヒト血漿蛋白結合率は99%以上であった。
代謝
健康成人に14C-ペマフィブラートを単回経口投与したとき、主な血漿中代謝物はベンジル位酸化体及びジカルボン酸体のグルクロン酸抱合体とN-脱アルキル体の混合物であった。(外国人データ)
ペマフィブラートは、CYP2C8、CYP2C9、CYP3A4、CYP3A7、UGT1A1、UGT1A3及びUGT1A8の基質である(in vitro)。
排泄
健康成人に14C-ペマフィブラートを単回経口投与したとき、投与216時間後までの尿及び糞中へ投与放射能の14.53%及び73.29%が排泄された。(外国人データ)
ペマフィブラートは、P-gp、BCRP、OATP1A2、OATP1B1、OATP1B3、OCT2及びNTCPの基質である(in vitro)。
薬物相互作用
シクロスポリン、リファンピシン、クロピドグレル、クラリスロマイシン、フルコナゾール、ジゴキシン、ワルファリンとの併用
健康成人(外国人)に本剤と各種薬剤を併用投与したとき、薬物動態パラメータ等への影響は次表のとおりであった。
表 本剤と各薬剤を併用投与したときの薬物動態パラメータ等への影響(外国人データ)
併用薬併用薬投与量本剤投与量測定対象幾何平均値の比[90%信頼区間](併用投与時/単独投与時)
CmaxAUC0-inf
シクロスポリン600mg
単回
0.4mg
単回
本剤8.9644[7.5151,10.6931]
n=14
13.9947[12.6175,15.5223]
n=12
リファンピシン600mg
単回
0.4mg
単回
本剤9.4336[8.3626,10.6419]
n=20
10.9009[9.9154,11.9844]
n=17
600mg/日
1日1回
10日間
単独投与
0.4mg
単回
単独投与
本剤0.3792a)[0.3378,0.4257]
n=20
0.2221a)[0.2065,0.2389]
n=16
クロピドグレル300mg
単回
4日目
0.4mg
単回
4日目
本剤1.4855[1.3915,1.5858]
n=20
2.3728[2.2473,2.5052]
n=20
75mg/日
1日1回
5日間
5~9日目
0.4mg
単回
7日目
本剤1.3415[1.2583,1.4302]
n=20
2.0876[1.9811,2.1998]
n=20
クラリスロマイシン1,000mg/日
1日2回
8日間
0.4mg
単回
本剤2.4246[2.1632,2.7174]
n=18
2.0975[1.9158,2.2964]
n=17
フルコナゾール400mg/日
1日1回
11日間
0.4mg
単回
本剤1.4409[1.2899,1.6096]
n=19
1.7891[1.6638,1.9239]
n=17
ジゴキシン0.5mg/日
1日2回(1日目)、
0.25mg/日
1日1回
16日間
0.8mg/日
1日2回
6日間
11~16日目
ジゴキシン1.0325[0.9511,1.1210]
n=19
0.9463b)[0.9090,0.9850]
n=19
ワルファリン5mg/日
1日1回(1、2日目)、
維持用量c)
1日1回
21日間
0.4mg/日
1日2回
8日間
14~21日目
R-ワルファリン1.004[0.972,1.037]
n=19
1.029b)[1.004,1.055]
n=19
S-ワルファリン0.929[0.889,0.970]
n=19
0.951b)[0.926,0.976]
n=19
a)リファンピシン反復投与前の本剤単独投与時に対するリファンピシン反復投与後の本剤単独投与時のCmax及びAUC0-infの幾何平均値の比[90%信頼区間]b)AUC0-τc)3~9日目はPT-INR(プロトロンビン時間の国際標準比)が1.2~2.2になるよう投与量を調整し、10日目以降はPT-INRが1.2~2.2になる維持用量を投与した。※PT-INR及びPTのワルファリン単独反復投与時に対する本剤併用反復投与時の最小二乗平均値の比[90%信頼区間]は、1.0196[0.9878,1.0514](n=19)及び1.0191[0.9869,1.0512](n=19)であった。
注)本剤の承認された用法・用量は、1回0.1mgを1日2回経口投与、最大1回0.2mgを1日2回である。(「用法・用量」の項参照)
HMG-CoA還元酵素阻害薬との併用
健康成人男性(外国人を含む)に本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用投与したとき、薬物動態パラメータへの影響は次表のとおりであった。
表 本剤と各薬剤を併用投与したときの薬物動態パラメータへの影響(外国人データを含む)
併用薬併用薬投与量本剤投与量測定対象幾何平均値の比[90%信頼区間](併用投与時/単独投与時)
CmaxAUC0-τ
アトルバスタチン20mg/日
1日1回
7日間
0.4mg/日
1日2回
7日間
本剤(n=18)1.166[1.069,1.272]1.098[1.016,1.187]
アトルバスタチン(n=18)1.032[0.960,1.109]0.934[0.851,1.024]
o-ヒドロキシアトルバスタチン(n=18)0.875[0.826,0.927]0.784[0.736,0.836]
シンバスタチン20mg/日
1日1回
7日間
0.4mg/日
1日2回
7日間
本剤(n=18)1.230[1.090,1.388]1.125[0.997,1.270]
シンバスタチン(n=19)0.858[0.660,1.114]0.846[0.722,0.992]
シンバスタチンオープンアシド体(n=19)0.626[0.541,0.725]0.405[0.345,0.475]
ピタバスタチン4mg/日
1日1回
7日間
0.4mg/日
1日2回
7日間
本剤(n=18)1.061[0.970,1.160]1.122[1.041,1.209]
ピタバスタチン(n=18)1.011[0.973,1.050]1.036[1.007,1.066]
プラバスタチン20mg/日
1日1回
7日間
0.4mg/日
1日2回
7日間
本剤(n=18)1.058[0.964,1.162]1.057[1.013,1.102]
プラバスタチン(n=18)1.107[0.908,1.351]1.065[0.922,1.231]
フルバスタチン60mg/日
1日1回
7日間
0.4mg/日
1日2回
7日間
本剤(n=18)1.181[1.080,1.290]1.207[1.144,1.274]
フルバスタチン(n=18)0.989[0.790,1.239]1.151[1.057,1.253]
ロスバスタチン20mg/日
1日1回
7日間
0.4mg/日
1日2回
7日間
本剤(外国人、n=24)1.106[1.048,1.167]1.110[1.046,1.177]
ロスバスタチン(外国人、n=24)1.092[1.016,1.174]1.025[0.964,1.091]
脂肪肝患者及び肝硬変患者での薬物動態
脂肪肝患者及び肝硬変患者に、本剤0.2mgを単回経口投与したときの肝機能正常者に対する薬物動態パラメータの比は次表のとおりであり、肝機能正常者群と比較して、脂肪肝患者群及び肝硬変患者群では曝露の増加が認められた。
表 肝機能正常者群(n=8)に対する脂肪肝患者及び肝硬変患者群のCmax及びAUC0-tの幾何平均値の比[90%信頼区間]
CmaxAUC0-t
脂肪肝患者群
(n=10)
1.198[0.819,1.750]1.194[0.836,1.707]
軽度の肝硬変患者群
Child-Pugh分類A(n=8)
2.329[1.561,3.475]2.076[1.425,3.026]
中等度の肝硬変患者群
Child-Pugh分類B(n=6)
3.882[2.520,5.980]4.191[2.790,6.294]
腎機能障害者での薬物動態
腎機能障害者(軽度、中等度、高度又は末期腎不全)に、本剤0.2mgを単回経口投与したときの腎機能正常者に対する薬物動態パラメータの比は次表のとおりであり、腎機能正常者群と比較して、腎機能障害者群では曝露の増加が認められたが、腎機能障害の程度に依存した曝露の増加は認められなかった。
表 腎機能正常者群(n=8)に対する各腎機能障害者群のCmax及びAUC0-tの幾何平均値の比[90%信頼区間]
CmaxAUC0-t
軽度腎機能障害者群
[50≦Ccr<80mL/min](n=8)
1.644[1.155,2.342]1.629[1.161,2.287]
中等度腎機能障害者群
[30≦Ccr<50mL/min](n=8)
1.093[0.767,1.556]1.154[0.822,1.620]
高度腎機能障害者群
[Ccr<30mL/min](n=7)
1.545[1.072,2.228]1.296[0.913,1.841]
末期腎不全者群
[血液透析で治療中](n=7)
1.258[0.872,1.813]1.607[1.131,2.282]