製品名 ロスバスタチン錠2.5mg「タカタ」
ロスバスタチン錠5mg「タカタ」
ロスバスタチン錠10mg「タカタ」
ロスバスタチンOD錠2.5mg「タカタ」
ロスバスタチンOD錠5mg「タカタ」
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- 一般名
- Rosuvastatin Calcium
- 薬効分類
-
脂質代謝異常治療薬>スタチン
- 価格
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2.5mg1錠:18.8円/錠
5mg1錠:35.5円/錠
10mg1錠:38.3円/錠
2.5mg1錠:18.8円/錠
5mg1錠:35.5円/錠
- 製薬会社
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- 製造販売:高田製薬株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症
用法・用量
- 通常、成人にはロスバスタチンとして1日1回2.5mgより投与を開始するが、早期にLDL-コレステロール値を低下させる必要がある場合には5mgより投与を開始してもよい。なお、年齢・症状により適宜増減し、投与開始後あるいは増量後、4週以降にLDL-コレステロール値の低下が不十分な場合には、漸次10mgまで増量できる。10mgを投与してもLDL-コレステロール値の低下が十分でない、家族性高コレステロール血症患者などの重症患者に限り、さらに増量できるが、1日最大20mgまでとする。
- 禁忌
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【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
肝機能が低下していると考えられる以下のような患者
- 急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸[これらの患者では、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。また、本剤は主に肝臓に分布して作用するので、肝障害を悪化させるおそれがある。]
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦(「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- シクロスポリンを投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)
- 副作用
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- (頻度不明)
- 横紋筋融解症
- 筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止すること。
- ミオパチー
- ミオパチーがあらわれることがあるので、広範な筋肉痛、高度な脱力感や著明なCK(CPK)の上昇があらわれた場合には投与を中止すること。
- 免疫介在性壊死性ミオパチー
- 免疫介在性壊死性ミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 肝炎、肝機能障害、黄疸
- 肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 血小板減少
- 血小板減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 過敏症状
- 血管浮腫を含む過敏症状があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 間質性肺炎
- 間質性肺炎があらわれることがあるので、長期投与であっても、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
- 末梢神経障害
- 四肢の感覚鈍麻、しびれ感等の感覚障害、疼痛、あるいは筋力低下等の末梢神経障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 多形紅斑
- 多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 注意
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次の患者には慎重に投与すること
- 腎障害又はその既往歴のある患者[重度の腎障害のある患者では、本剤の血中濃度が高くなるおそれがある。一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤投与時にみられる横紋筋融解症の多くが腎機能障害を有する患者であり、また、横紋筋融解症に伴って急激な腎機能悪化があらわれることがある。](<用法・用量に関連する使用上の注意>の項参照)
- アルコール中毒患者、肝障害又はその既往歴のある患者[本剤は主に肝臓に分布して作用するので、肝障害を悪化させるおそれがある。また、アルコール中毒患者では、横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。](【禁忌】の項参照)
- フィブラート系薬剤(ベザフィブラート等)、ニコチン酸、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール等)、マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン等)を投与中の患者[一般にHMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で横紋筋融解症があらわれやすい。](「3.相互作用」の項参照)
- 甲状腺機能低下症の患者、遺伝性の筋疾患(筋ジストロフィー等)又はその家族歴のある患者、薬剤性の筋障害の既往歴のある患者[横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。]
- 高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
- あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法や高血圧、喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分考慮すること。
- 腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とフィブラート系薬剤を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。
- 投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。
- 近位筋脱力、CK(CPK)高値、炎症を伴わない筋線維の壊死、抗HMG-CoA還元酵素(HMGCR)抗体陽性等を特徴とする免疫介在性壊死性ミオパチーがあらわれ、投与中止後も持続する例が報告されているので、患者の状態を十分に観察すること。なお、免疫抑制剤投与により改善がみられたとの報告例がある。(「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)
- 投与開始又は増量後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に肝機能検査を行うこと。
- 薬剤交付時
- PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
- 服用時(OD錠のみ)
- OD錠は舌の上に乗せ、唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である。また、水で服用することもできる。
- ロスバスタチン錠2.5mg「タカタ」
- クレアチニンクリアランスが30mL/min/1.73m2未満の患者に投与する場合には、2.5mgより投与を開始し、1日最大投与量は5mgとする。(「1.慎重投与」の項参照)
- 特に20mg投与時においては腎機能に影響があらわれるおそれがある。20mg投与開始後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に腎機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。
- ロスバスタチン錠5mg「タカタ」
- クレアチニンクリアランスが30mL/min/1.73m2未満の患者に投与する場合には、2.5mgより投与を開始し、1日最大投与量は5mgとする。(「1.慎重投与」の項参照)
- 特に20mg投与時においては腎機能に影響があらわれるおそれがある。20mg投与開始後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に腎機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。
- ロスバスタチン錠10mg「タカタ」
- クレアチニンクリアランスが30mL/min/1.73m2未満の患者に投与する場合には、2.5mgより投与を開始し、1日最大投与量は5mgとする。(「1.慎重投与」の項参照)
- 特に20mg投与時においては腎機能に影響があらわれるおそれがある。20mg投与開始後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に腎機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。
- ロスバスタチンOD錠2.5mg「タカタ」
- クレアチニンクリアランスが30mL/min/1.73m2未満の患者に投与する場合には、2.5mgより投与を開始し、1日最大投与量は5mgとする。(「1.慎重投与」の項参照)
- 特に20mg投与時においては腎機能に影響があらわれるおそれがある。20mg投与開始後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に腎機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。
- (OD錠のみ)
- OD錠は口腔内で崩壊するが、口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する製剤ではないため、崩壊後は唾液又は水で飲み込むこと。(「8.適用上の注意」の項参照)
- ロスバスタチンOD錠5mg「タカタ」
- クレアチニンクリアランスが30mL/min/1.73m2未満の患者に投与する場合には、2.5mgより投与を開始し、1日最大投与量は5mgとする。(「1.慎重投与」の項参照)
- 特に20mg投与時においては腎機能に影響があらわれるおそれがある。20mg投与開始後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に腎機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。
- (OD錠のみ)
- OD錠は口腔内で崩壊するが、口腔粘膜からの吸収により効果発現を期待する製剤ではないため、崩壊後は唾液又は水で飲み込むこと。(「8.適用上の注意」の項参照)
- 適用の前に十分な検査を実施し、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。
- 家族性高コレステロール血症ホモ接合体については、LDL-アフェレーシス等の非薬物療法の補助として、あるいはそれらの治療法が実施不能な場合に本剤の適用を考慮すること。
- 一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、患者の状態を観察しながら投与すること。また、横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。
なお、他社が実施した臨床試験では高齢者と非高齢者においてロスバスタチンの血漿中濃度に明らかな差は認められていない。
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していないが、ラットに他のHMG-CoA還元酵素阻害剤を大量投与した場合に胎児の骨格奇形が報告されている。更にヒトでは、他のHMG-CoA還元酵素阻害剤で、妊娠3ヵ月までの間に服用したとき、胎児に先天性奇形があらわれたとの報告がある。]
- 授乳中の婦人には投与しないこと。[ラットで乳汁中への移行が報告されている。]
- 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない。)
- 生物学的同等性試験
- ロスバスタチン錠2.5mg「タカタ」
- 本剤はロスバスタチン錠5mg「タカタ」と含量が異なる製剤として開発されたことから、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン」に基づき、ロスバスタチン錠5mg「タカタ」と溶出挙動を比較したところ同等と判断され、両剤は生物学的に同等とみなされた。
- ロスバスタチン錠5mg「タカタ」
- 本剤と標準製剤(錠剤、5mg)をクロスオーバー法により、健康成人男子24名にそれぞれ1錠(ロスバスタチンとして5mg)を空腹時に単回経口投与し、投与前、投与後0.5、1、2、3、4、5、6、8、12、24、36、48及び72時間に前腕静脈から採血した。LC/MS/MSにより測定したロスバスタチンの平均血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり、統計解析にて90%信頼区間を求めた結果、評価パラメータの対数値の平均値の差はlog(0.80)~log(1.25)の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確認された。
評価パラメータ 参考パラメータ AUCt(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) tmax(hr) t1/2(hr) ロスバスタチン錠5mg「タカタ」 77.535±26.593 7.822±3.065 4.04±0.91 21.26±9.81 標準製剤(錠剤、5mg) 77.799±26.212 7.893±2.980 4.13±0.90 40.35±83.67 (mean±S.D.)
- 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
- ロスバスタチン錠10mg「タカタ」
- 本剤はロスバスタチン錠5mg「タカタ」と含量が異なる製剤として開発されたことから、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン」に基づき、ロスバスタチン錠5mg「タカタ」と溶出挙動を比較したところ同等と判断され、両剤は生物学的に同等とみなされた。
- ロスバスタチンOD錠2.5mg「タカタ」
- 本剤はロスバスタチンOD錠5mg「タカタ」と含量が異なる製剤として開発されたことから、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン」に基づき、ロスバスタチンOD錠5mg「タカタ」と溶出挙動を比較したところ同等と判断され、両剤は生物学的に同等とみなされた。
- ロスバスタチンOD錠5mg「タカタ」
- 水なしで服用
- 本剤と標準製剤(錠剤、5mg)をクロスオーバー法により、健康成人男子23名にそれぞれ1錠(ロスバスタチンとして5mg)を空腹時に本剤は水なしで、標準製剤は水で単回経口投与し、投与前、投与後0.5、1、2、3、4、5、6、8、12、24、36、48及び72時間に前腕静脈から採血した。LC/MS/MSにより測定したロスバスタチンの平均血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり、統計解析にて90%信頼区間を求めた結果、評価パラメータの対数値の平均値の差はlog(0.80)~log(1.25)の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確認された。
評価パラメータ 参考パラメータ AUCt(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) tmax(hr) t1/2(hr) ロスバスタチンOD錠5mg「タカタ」 73.458±22.821 7.651±2.603 4.00±1.04 22.53±13.62 標準製剤(錠剤、5mg) 69.982±21.756 6.928±2.405 4.09±1.04 21.47±11.71 (mean±S.D.)
- 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
- 水で服用
- 本剤と標準製剤(錠剤、5mg)をクロスオーバー法により、健康成人男子23名にそれぞれ1錠(ロスバスタチンとして5mg)を空腹時に水で単回経口投与し、投与前、投与後0.5、1、2、3、4、5、6、8、12、24、36、48及び72時間に前腕静脈から採血した。LC/MS/MSにより測定したロスバスタチンの平均血漿中濃度の推移及びパラメータは次のとおりであり、統計解析にて90%信頼区間を求めた結果、評価パラメータの対数値の平均値の差はlog(0.80)~log(1.25)の範囲にあり、両剤の生物学的同等性が確認された。
評価パラメータ 参考パラメータ AUCt(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) tmax(hr) t1/2(hr) ロスバスタチンOD錠5mg「タカタ」 81.815±35.994 8.692±5.362 3.96±1.02 18.06±7.35* 標準製剤(錠剤、5mg) 76.631±31.990 7.809±3.623 3.70±0.97 21.58±13.91 (*;n=22,mean±S.D.)
- 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。