製品名 レパーサ皮下注420mgオートミニドーザー

一般名
Evolocumab(Genetical Recombination)
薬効分類
脂質代謝異常治療薬
 >PCSK9阻害剤
価格
420mg3.5mL1キット:46511円/キット

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症
    ただし、心血管イベントの発現リスクが高く、HMG-CoA還元酵素阻害剤で効果不十分な場合に限る。

用法・用量

  • 家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体及び高コレステロール血症

    • 通常、成人にはエボロクマブ(遺伝子組換え)として420mgを4週間に1回皮下投与する。
  • 家族性高コレステロール血症ホモ接合体

    • 通常、成人にはエボロクマブ(遺伝子組換え)として420mgを4週間に1回皮下投与する。効果不十分な場合には420mgを2週間に1回皮下投与できる。なお、LDLアフェレーシスの補助として本剤を使用する場合は、開始用量として420mgを2週間に1回皮下投与することができる。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
副作用
注意

次の患者には慎重に投与すること

重度の肝機能障害患者[使用経験がない。(「薬物動態」の項参照)]
本剤投与にあたっては、あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法、禁煙、他の虚血性心疾患のリスクファクター(糖尿病、高血圧症等)の軽減等も十分考慮すること。
投与中は血中脂質値を定期的に検査し、本剤に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。
併用するHMG-CoA還元酵素阻害剤及び他の脂質異常症治療薬の添付文書【使用上の注意】の禁忌、慎重投与、重要な基本的注意、重大な副作用の記載を必ず確認すること。
自己投与の実施について
自己投与を実施するにあたっては、医師がその妥当性を慎重に検討した上で、患者に対して医師又は医療従事者が十分な自己投与に向けての教育・訓練を実施すること。その後、患者自ら確実に自己投与ができることを医師が確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。
自己投与の実施後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な場合には、速やかに医療施設に連絡するよう指導し、直ちに自己投与を中止させるなど適切な処置を行うこと。
本剤は1回使用の製剤である。使用後、再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法に関する指導を徹底すること。
投与経路
皮下にのみ投与すること。
投与前
投与前45分程度、遮光した状態で室温に戻してから投与すること。
激しく振とうしないこと。
内容物を目視により確認し、変色、にごり、浮遊物が認められる場合は使用しないこと。
投与時
注射部位は上腕部、腹部又は大腿部とし、同一部位への反復投与は行わないこと。皮膚が敏感なところ、挫傷、発赤又は硬結している部位への注射は避けること。
HMG-CoA還元酵素阻害剤と併用すること。[日本人における本剤単独投与での有効性及び安全性は確立していない。]
適用の前に十分な診察及び検査を実施し、家族性高コレステロール血症又は高コレステロール血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。
家族性高コレステロール血症以外の患者では、冠動脈疾患、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患、糖尿病、慢性腎臓病等の罹患又は既往歴等から、心血管イベントの発現リスクが高いことを確認し、本剤投与の要否を判断すること。(「臨床成績」の項参照)
一般に高齢者では生理機能が低下しているため、副作用の発現に注意すること。
本剤はHMG-CoA還元酵素阻害剤と併用するため、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には投与しないこと。[HMG-CoA還元酵素阻害剤において、動物実験で出生児数の減少、生存・発育に対する影響、胎児の生存率の低下と発育抑制及び胎児の骨格奇形が報告され、ヒトでは胎児の先天性奇形があらわれたとの報告がある。また、HMG-CoA還元酵素阻害剤においてラットで乳汁中への移行が確認されている。]
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体、高コレステロール血症:使用経験がない。家族性高コレステロール血症ホモ接合体:国内での使用経験はない。海外において12歳未満の小児等に対する使用経験はない。]
血清中濃度
単回投与
健康成人にエボロクマブ70mgから420mgを単回皮下投与注3)したときの血清中エボロクマブの濃度推移を図1に、薬物動態パラメータを表1にそれぞれ示す。健康成人に単回皮下投与したときのエボロクマブのCmax及びAUCは、210mgから420mgの間で用量にほぼ比例して増加した。
図1 健康成人にエボロクマブを単回皮下投与したときの血清中エボロクマブの濃度時間推移
表1 健康成人にエボロクマブを単回皮下投与したときの薬物動態パラメータ
用量NAUClast(day・μg/mL)Cmax(μg/mL)tmax(day)
70mg676.3(58.0)9.53(6.37)3.0(2.0-4.0)
210mg6501(218)31.9(11.1)6.5(4.0-9.0)
420mg61970(749)104(31.4)6.5(3.0-10)
AUClast及びCmax:平均値(標準偏差)tmax:中央値(最小値-最大値)
外国人健康成人にエボロクマブ420mgを単回静脈内投与注3)したとき、定常状態の分布容積[平均値(標準偏差)]は3.3(0.5)L、全身クリアランス[平均値(標準偏差)]は11.6(2.26)mL/hrであった。
反復投与
高コレステロール血症患者にエボロクマブを2週間に1回140mg、あるいは4週間に1回420mgを反復皮下投与注3)したとき、エボロクマブの薬物動態パラメータは表2のとおりであった。また、定常状態におけるエボロクマブの血清中トラフ濃度(Cmin)は初回投与時の約2~3倍であった。
表2 高コレステロール血症患者にエボロクマブを反復皮下投与したときの薬物動態パラメータ
用法用量NAUCweek8-12注4)(day・μg/mL)Cmax(μg/mL)Cmin(μg/mL)
2週間に1回140mg21490(277)26.3(12.6)12.3(9.84)
4週間に1回420mg201140(544)68.8(27.0)17.2(10.9)
平均値(標準偏差)注4)AUCweek8-12:投与8週から12週の血清中濃度-時間曲線下面積
吸収
エボロクマブの母集団薬物動態解析で得られた絶対バイオアベイラビリティは、約72%であった。
肝機能障害患者(外国人)
軽度肝機能障害患者、中等度肝機能障害患者、健康成人各8例にエボロクマブを140mg単回皮下投与注3)したとき、軽度あるいは中等度肝機能障害患者におけるエボロクマブのCmaxは、健康成人と比べてそれぞれ21%あるいは34%低下し、AUCはそれぞれ39%あるいは47%低下したが、LDL-コレステロールの低下効果に大きな違いはなかった。
腎機能障害患者(外国人)
エボロクマブの臨床試験で得られた血清中濃度を用いた母集団薬物動態解析により、軽度あるいは中等度腎機能障害患者におけるエボロクマブの薬物動態は、健康成人と比較して大きな違いはなかった。重度腎機能障害患者、透析患者、健康成人各6例にエボロクマブを140mg単回皮下投与注3)したとき、重度腎機能障害患者あるいは透析患者におけるエボロクマブのCmaxは、健康成人と比べてそれぞれ35%あるいは63%低下し、AUCはそれぞれ37%あるいは67%低下したが、LDL-コレステロールの低下効果に大きな違いはなかった。
生物学的同等性試験(外国人)
健康被験者を対象にエボロクマブを420mgオートミニドーザー製剤1個又は140mgペン製剤3本で皮下投与したときのCmax及びAUClastのいずれに関しても、ペン製剤に対するオートミニドーザー製剤の比の90%信頼区間が事前に規定した範囲内であったことから、オートミニドーザー製剤及びペン製剤は薬物動態学的に同等であることが示された。
注3)レパーサ皮下注420mgオートミニドーザーの承認用法・用量は以下のとおりである。
家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体及び高コレステロール血症
通常、成人にはエボロクマブ(遺伝子組換え)として420mgを4週間に1回皮下投与する。
家族性高コレステロール血症ホモ接合体
通常、成人にはエボロクマブ(遺伝子組換え)として420mgを4週間に1回皮下投与する。効果不十分な場合には420mgを2週間に1回皮下投与できる。なお、LDLアフェレーシスの補助として本剤を使用する場合は、開始用量として420mgを2週間に1回皮下投与することができる。