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ファセンラ皮下注30mgシリンジ

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)

用法・用量

  • 通常、成人にはベンラリズマブ(遺伝子組換え)として1回30mgを、初回、4週後、8週後に皮下に注射し、以降、8週間隔で皮下に注射する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤及び本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 寄生虫に感染している患者
本剤の投与開始前に寄生虫感染を治療すること。[8.4参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。本剤はモノクローナル抗体であり、動物実験(カニクイザル)において本剤は胎盤を通過することが報告されており、妊娠中のカニクイザルにおける曝露量が臨床投与量における曝露量の99.0倍であったときに、出生児で末梢血好酸球の減少が認められたが、出生後180日までに回復した。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤の乳汁中への移行は不明である。
9.7 小児等
小児等は臨床試験では除外されている。
9.8 高齢者
一般的に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の投与は、気管支喘息の治療に精通している医師のもとで行うこと。
8.2 本剤の投与開始後に喘息症状がコントロール不良であったり、悪化した場合には、医師の診療を受けるように患者に指導すること。
8.3 本剤の投与開始後にステロイド薬を急に中止しないこと。ステロイド薬の減量が必要な場合には、医師の管理下で徐々に行うこと。
8.4 本剤はヒトインターロイキン-5(IL-5)受容体αサブユニットと結合することにより、好酸球数を減少させる。好酸球は一部の寄生虫(蠕虫)感染に対する免疫応答に関与している可能性がある。患者が本剤投与中に感染し、抗寄生虫薬による治療が無効な場合には、本剤投与の一時中止を考慮すること。[9.1.1参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤投与前の注意
14.1.1 投与30分前に冷蔵庫から取り出し、本剤を外箱に入れたままの状態で室温に戻しておくことが望ましい。室温に戻した後14日間は室温保存が可能である。14日以内に使用しなかった場合は廃棄すること。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 皮膚に圧痛、挫傷、紅斑、硬化がある部位には使用しないこと。
14.2.2 投与部位は、上腕部、大腿部又は腹部とすること。同一箇所へ繰り返し注射することは避け、投与毎に注射部位を変えること。
14.2.3 本剤は、1回使用の製剤であり、再使用しないこと。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても、全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪をきたす患者に本剤を追加して投与すること。
5.2 投与前の血中好酸球数が多いほど本剤の気管支喘息増悪発現に対する抑制効果が大きい傾向が認められている。また、データは限られているが、投与前の血中好酸球数が少ない患者では、十分な気管支喘息増悪抑制効果が得られない可能性がある。本剤の作用機序及び臨床試験で認められた投与前の血中好酸球数と有効性の関係を十分に理解し、患者の血中好酸球数を考慮した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.1参照]
5.3 本剤は既に起きている気管支喘息の発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではないため、急性の発作に対しては使用しないこと。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
日本人健康成人に本剤25、100及び200mg注)を単回皮下投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは下記のとおりである。
図1 血清中濃度推移(平均値+標準偏差)
表1 単回皮下投与時の薬物動態パラメータ
投与量25mg(6例)100mg(6例)200mg(6例)
tmax(day)7.00(4.00,7.00)5.00(4.00,7.00)4.00(4.00,7.00)
Cmax(μg/mL)1.99±0.347.17±2.4115.0±5.4
AUC0-t(μg・day/mL)59.10±9.80203.46±68.78408.47±131.47
AUC0-∞(μg・day/mL)61.33±10.12211.92±76.02420.13±136.69
t1/2(day)15.6±3.017.4±3.015.6±2.6
CL/F(mL/day)417.68±73.55528.99±205.52523.79±180.38
Vz/F(mL)9,228.1±1,299.512,930.5±4,709.311,779.6±4,695.4
平均値±標準偏差(tmaxは中央値(最小値,最大値))
注)本剤の承認用量は1回30mgである。
16.1.2 反復投与
第III相国際共同試験(CALIMA試験)において、本剤の承認用法・用量で投与を受けた喘息患者(日本人患者を含む)の投与開始後16週及び48週の血清中トラフ濃度(平均値±標準偏差、以下同様)は、それぞれ412±330ng/mL(377例)及び326±267ng/mL(337例)であった。これらの患者のうち、日本人集団における投与開始後16週及び48週の血清中トラフ濃度は、それぞれ452±324ng/mL(26例)及び392±326ng/mL(26例)であった。
16.2 吸収
母集団薬物動態解析の結果、上腕部への皮下投与時の絶対的バイオアベイラビリティは58.9%と推定された。
16.4 代謝
ベンラリズマブはヒト化IgG1モノクローナル抗体であり、肝臓以外にも広く生体に存在するタンパク質分解機構により消失すると推定される。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重篤な過敏症(頻度不明)
アナフィラキシー(蕁麻疹、血管浮腫、喉頭浮腫、アナフィラキシー反応等)等の重篤な過敏症があらわれることがある。また、過敏症反応の発現が遅れて認められることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上10%未満0.1%以上1%未満頻度不明
精神神経系頭痛
感染症咽頭炎(咽頭炎、細菌性咽頭炎、ウイルス性咽頭炎、及びレンサ球菌性咽頭炎)
全身障害発熱
投与部位注射部位反応(疼痛、紅斑、そう痒感、丘疹等)
過敏症過敏症反応(蕁麻疹、丘疹状蕁麻疹、及び発疹)
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