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炭酸ランタンOD錠250mg「イセイ」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 慢性腎臓病患者における高リン血症の改善

用法・用量

  • 通常、成人にはランタンとして1日750mgを開始用量とし、1日3回に分割して食直後に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日2,250mgとする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

重度の肝機能障害のある患者[重度の肝機能障害を有する患者における使用経験がない。本剤は主に胆汁中に排泄されるため、胆汁排泄が著しく低下しているおそれのある重度の肝機能障害患者では、注意深く観察すること。]
活動性消化性潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管狭窄のある患者[本剤の主な副作用は消化器症状のため、これらの疾患に影響を及ぼすおそれがある。]
腸管憩室のある患者[腸管穿孔を起こした例が報告されている。]
腹膜炎又は腹部外科手術の既往歴のある患者[イレウスを起こした例が報告されている。]
消化管潰瘍又はその既往歴のある患者[症状が悪化又は再発した例が報告されている。]

重要な基本的注意

本剤は血中リンの排泄を促進する薬剤ではないので、食事療法等によるリン摂取制限を考慮すること。
本剤の投与にあたっては、定期的に血清リン、カルシウム及びPTH濃度を測定しながら慎重に投与すること。血清リン及びカルシウム濃度の管理目標値は学会のガイドライン等、最新の情報を参考にすること。低カルシウム血症及び二次性副甲状腺機能亢進症の発現あるいは発現のおそれがある場合には、ビタミンD製剤やカルシウム製剤の投与あるいは他の適切な治療法に切り替えることを考慮すること。
2週間で効果が認められない場合には、他の適切な治療法に切り替えること。

適用上の注意

服用時
本剤は舌の上で唾液を浸潤させた後、舌で軽くつぶし、崩壊後唾液のみで服用可能である。また、少量の水で服用することもできる。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

用法用量に関連する使用上の注意

本剤投与開始時又は用量変更時には、1週間後を目安に血清リン濃度の確認を行うことが望ましい。
増量を行う場合は増量幅をランタンとして1日あたりの用量で750mgまでとし、1週間以上の間隔をあけて行うこと。
本剤は口腔内で崩壊するが、口腔の粘膜から吸収されることはないため、唾液又は少量の水で飲み込ませること。(「適用上の注意」の項参照)

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[ヒトにおいてランタンの乳汁への移行が報告されている。]

小児等への投与

小児等には投与しないことが望ましい。[小児等に対する安全性は確立していない。]

薬物動態

炭酸ランタンOD錠500mg「イセイ」と標準製剤(顆粒剤、500mg)を、クロスオーバー法により健康成人男子[水なし服用10名、水で服用10名]に1日3回4日間毎食直後に反復投与(4日目のみ朝食直後に単回投与)し、最終投与後血漿中ランタン濃度を測定した。その結果、本剤を水なし又は水で服用した場合においても得られた両剤の薬物動態パラメータは類似したものだった。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質
テトラサイクリン、ドキシサイクリン等
ニューキノロン系抗菌剤
レボフロキサシン水和物、塩酸シプロフロキサシン等
左記薬剤の吸収が低下し、効果が減弱されるおそれがあるので、本剤服用後2時間以上あけて投与すること。ランタンと難溶性の複合体を形成し、左記薬剤の腸管からの吸収を妨げることが考えられる。
甲状腺ホルモン剤
レボチロキシンナトリウム水和物等
左記薬剤の吸収が低下するおそれがあるので、併用する場合には本剤との投与間隔をできる限りあけるなど慎重に投与すること。ランタンと難溶性の複合体を形成し、左記薬剤の腸管からの吸収を妨げることが考えられる。

重大な副作用 

(頻度不明)
腸管穿孔、イレウス
腸管穿孔、イレウスがあらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。これらの病態を疑わせる持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には、投与を中止し、腹部の診察やCT、腹部X線、超音波等を実施し、適切な処置を行うこと。
消化管出血、消化管潰瘍
吐血、下血及び胃、十二指腸、結腸等の潰瘍があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、腹部の診察や内視鏡、腹部X線、CT等を実施し、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。

頻度不明
消化器嘔吐、悪心、便秘、胃不快感、腹痛、下痢、逆流性食道炎、腹部膨満感、食欲不振、消化不良、腹部不快感、放屁増加、胃潰瘍、胃炎
過敏症発疹、そう痒
肝臓AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇
血液貧血、好酸球増多
内分泌副甲状腺機能亢進症
その他Al-P上昇、胸痛、背部痛、倦怠感、めまい、高カルシウム血症、低リン血症、低カルシウム血症
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