製品名 ペンタゾシン注30mg「KN」
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- 一般名
- Pentazocine
- 薬効分類
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鎮痛・解熱薬>弱オピオイド(非麻薬)
- 価格
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30mg1管:92円/管
- 製薬会社
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- 製造販売元:小林化工株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 麻酔前投薬および麻酔補助
用法・用量
- 通常、ペンタゾシンとして30~60mgを筋肉内・皮下または静脈内に注射するが、症例により適宜増減する。
- 禁忌
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【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 頭部傷害がある患者又は頭蓋内圧が上昇している患者[頭蓋内圧が上昇することがある。]
- 重篤な呼吸抑制状態にある患者及び全身状態が著しく悪化している患者[呼吸抑制を増強することがある。]
- ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中又は投与中止後1週間以内の患者[オピオイド離脱症状(又はその悪化)があらわれるおそれがある。](「相互作用(1)」の項参照)
- 副作用
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- (頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー
- ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、顔面蒼白、呼吸困難、チアノーゼ、血圧下降、頻脈、全身発赤、血管浮腫、蕁麻疹等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 呼吸抑制
- 呼吸抑制がみられることがある。このような場合には、酸素吸入(必要に応じて人工呼吸)か、又はドキサプラムの投与が有効であるが、麻薬拮抗剤(レバロルファン)は無効である。
- 依存性
- 連用により薬物依存を生ずることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。特に薬物依存の既往歴のある患者には注意すること。また、連用後、投与を急に中止すると、振戦、不安、興奮、悪心、動悸、冷感、不眠等の禁断症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量すること。
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)
- 中毒性表皮壊死融解症があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 無顆粒球症
- 無顆粒球症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 神経原性筋障害
- 大量連用により、神経原性の四肢の筋萎縮が起こり、脱力、歩行困難があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には投与を中止すること。
- 痙攣
- 強直性痙攣又は間代性痙攣があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 注意
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慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- 薬物依存の既往歴のある患者
- 麻薬依存患者[軽度の麻薬拮抗作用が認められているので、ときとして禁断症状を呈することがある。]
- 胆道疾患のある患者[大量投与した場合Oddi氏筋を収縮する。]
- 心筋梗塞の患者[特に静脈内投与の場合、急性心筋梗塞患者の動脈圧、血管抵抗を上昇させる。]
- 肝機能障害のある患者[本剤の作用が増強するおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重要な基本的注意
- 外来患者に投与した場合には、十分に安静にした後、安全を確認し帰宅させること。
- 眠気、めまい、ふらつき等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意すること。
- 連用により薬物依存を生ずることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。特に薬物依存の既往歴のある患者には注意すること。(「副作用」の項参照)
適用上の注意
- 皮下・筋肉内注射時
- 皮下・筋肉内への連続注射により、まれに注射部位に潰瘍等の障害があらわれることがある。
- 筋肉内注射時
- 筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に配慮すること。
- 神経走行部位を避けるよう注意して注射すること。
- 繰り返し注射する場合には、同一注射部位を避けること。なお、乳児・小児には投与しないことが望ましい。
- 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き部位をかえて注射すること。
- アンプルカット時
- 本剤はワンポイントカットアンプルであるが、異物混入を避けるため、アンプルカット部分をエタノール綿等で清拭したのちカットすることが望ましい。
高齢者への投与
- 低用量から投与を開始するとともに、投与間隔を延長するなど慎重に投与すること。[高齢者では高い血中濃度が持続する傾向等が認められている。]
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[胎児に対する安全性は確立されていない。]
- 分娩時の投与により新生児に呼吸抑制があらわれることがある。
- 分娩前に投与した場合、出産後新生児に禁断症状(神経過敏、振戦、嘔吐等)があらわれることがある。
小児等への投与
- 乳児・小児への投与に関する安全性は確立されていないので、投与しないことが望ましい。