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ヘパリンNaロック用10単位/mLシリンジ「SN」5mL、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 静脈内留置ルート内の血液凝固の防止

用法・用量

  • 静脈内留置ルート内を充填するのに十分な量を注入する。

禁忌 

原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること

  • 出血している患者

    血小板減少性紫斑病、血管障害による出血傾向、血友病その他の血液凝固障害(汎発性血管内血液凝固症候群(DIC)を除く)、月経期間中、手術時、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産褥婦、頭蓋内出血の疑いのある患者等[出血を助長することがあり、ときには致命的になるおそれがある。]
  • 出血する可能性のある患者

    内臓腫瘍、消化管の憩室炎、大腸炎、亜急性細菌性心内膜炎、重症高血圧症、重症糖尿病の患者等[血管や内臓の障害箇所に出血が起こるおそれがある。]
  • 重篤な肝障害のある患者[凝固因子やアンチトロンビンIIIの産生が低下していることがあるので、本剤の作用が変動(増強又は減弱)するおそれがある。]
  • 重篤な腎障害のある患者[排泄が障害され、本剤の作用が持続するおそれがある。]
  • 中枢神経系の手術又は外傷後日の浅い患者[出血を助長することがあり、ときには致命的になることもある。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • ヘパリン起因性血小板減少症(HIT:heparin-induced thrombocytopenia)の既往歴のある患者[HITがより発現しやすいと考えられる。](「1.重要な基本的注意」の項(4)、「8.その他の注意」の項参照)

注意 

本剤は静脈内留置ルート内の血液凝固防止(ヘパリンロック)の目的に使用する濃度の製剤であり、汎発性血管内血液凝固症候群の治療、血栓塞栓症の治療及び予防、血液透析・人工心肺その他の体外循環装置使用時の血液凝固の防止並びに輸血及び血液検査の際の血液凝固の防止の目的で投与しないこと。
血液凝固能検査等出血管理を十分行いつつ使用すること。
ヘパリンによる抗凝固作用を急速に中和する必要がある場合には、プロタミン硫酸塩を投与するなど適切な処置を行うこと。
本剤投与後にヘパリン起因性血小板減少症(HIT:heparin-induced thrombocytopenia)があらわれることがある。HITはヘパリン-血小板第4因子複合体に対する自己抗体(HIT抗体)の出現による免疫学的機序を介した病態であり、血小板減少と重篤な血栓症(脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等)を伴うことが知られている。本剤投与後は血小板数を測定し、血小板数の著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、投与終了数週間後に、HITが遅延して発現したとの報告もある。(「3.副作用(1)重大な副作用」の項2)参照)
抗ヒスタミン剤は本剤と試験管内で混合すると反応し沈殿を生じることがあるので、本剤使用前後の抗ヒスタミン剤の投与は避けること。
治療薬剤とヘパリンが配合不適の場合があるので、静脈内留置ルート内を生理食塩液で十分フラッシングした後、本剤を注入しロックすること。
ヘパリンは血液検査結果に影響を及ぼす可能性があるので、留置している同一ルート又は近傍からの採血を避けること。
使用後の残液は、同一患者であっても決して使用しないこと。
10単位/mL製剤は通常6時間までの、100単位/mL製剤は12時間までを標準とし最長24時間までの静脈内留置ルート内の血液凝固防止(ヘパリンロック)に用いる。
静脈内留置ルート内の血液凝固防止(ヘパリンロック)の目的以外に使用しないこと。(「1.重要な基本的注意」の項参照)
高齢者では出血の危険性が高まるおそれがあるので、慎重に投与すること。
妊娠中の投与に関する安全性は確立していない(使用経験がない)。
低出生体重児、新生児では安全性が確立していない(使用経験が少ない)。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗凝血剤本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝血作用と血液凝固因子の生合成阻害作用により相加的に出血傾向が増強される。
血栓溶解剤
(ウロキナーゼ、t-PA製剤等)
本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝血作用とフィブリン溶解作用により相加的に出血傾向が増強される。
血小板凝集抑制作用を有する薬剤
(アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン塩酸塩等)
本剤の作用が出血傾向を増強するおそれがある。本剤の抗凝血作用と血小板凝集抑制作用により相加的に出血傾向が増強される。
テトラサイクリン系抗生物質
強心配糖体
(ジギタリス製剤)
ニトログリセリン製剤
本剤の作用が減弱するおそれがある。機序不明
筋弛緩回復剤
(スガマデクスナトリウム)
本剤の抗凝固作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を観察するとともに血液凝固に関する検査値に注意すること。作用機序は不明であるが、スガマデクスナトリウム4mg/kgと抗凝固剤の併用中に活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)又はプロトロンビン時間(PT)の軽度で一過性の延長が認められている。

重大な副作用 

(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー
ショック、アナフィラキシーが起こることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識低下、呼吸困難、チアノーゼ、蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血小板減少、HIT等に伴う血小板減少・血栓症
本剤投与後に著明な血小板減少があらわれることがある。ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の場合は、著明な血小板減少と脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓症やシャント閉塞、回路内閉塞等を伴う。本剤投与後は血小板数を測定し、血小板数の著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
出血
抗血液凝固療法で1,000単位/mLのヘパリンナトリウム注射液を投与した場合では、脳出血、消化管出血、肺出血、硬膜外血腫、後腹膜血腫、腹腔内出血、術後出血、刺入部出血等重篤な出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤を減量又は中止し、適切な処置を行うこと。なお、血液凝固能が著しく低下し、抗凝血作用を急速に中和する必要がある場合には、プロタミン硫酸塩を投与する。

その他の副作用 

本剤の投与により、以下のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発現した場合には、適切な処置を行うこと。

頻度不明
注射部位血管痛
肝臓ALT(GPT)上昇、総ビリルビン上昇
その他PT低下・延長、APTT延長、フィブリノーゲン上昇

抗血液凝固療法で1,000単位/mLのヘパリンナトリウム注射液を投与した場合では、以下のような副作用が知られている。

頻度不明
過敏症注)そう痒感、蕁麻疹、悪寒、発熱、鼻炎、気管支喘息、流涙等
皮膚脱毛、白斑、出血性壊死等
肝臓AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等
長期投与骨粗鬆症、低アルドステロン症

注)このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

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