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タモキシフェン錠10mg「DSEP」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 乳癌

用法・用量

  • <タモキシフェン錠10mg「DSEP」の場合>

    • 通常、成人にはタモキシフェンとして1日20mgを1~2回に分割経口投与する。
      なお、症状により適宜増量できるが、1日最高量はタモキシフェンとして40mgまでとする。
  • <タモキシフェン錠20mg「DSEP」の場合>

    • 通常、成人には1錠(タモキシフェンとして20mg)を1日1回経口投与する。
      なお、症状により適宜増量できるが、1日最高量は2錠(タモキシフェンとして40mg)までとする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
  • 2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 白血球減少あるいは血小板減少のある患者
白血球減少、血小板減少を悪化させるおそれがある。[11.1.1参照]
9.1.2 遺伝性血管浮腫のある患者
遺伝性血管浮腫の症状を誘発又は悪化させるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
9.4.1 治療に際して妊娠していないことを確認すること。[9.5、15.2.2、15.2.3参照]
9.4.2 妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後9カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。また、ホルモン剤以外の避妊法を用いること。[9.5、15.2.2、15.2.3参照]
9.4.3 男性には、本剤投与中及び最終投与後6カ月間においてバリア法(コンドーム)を用いて避妊する必要性について説明すること。[15.2.2参照]
9.5 妊婦
妊婦及び妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。外国において、本剤を投与された患者で自然流産、先天性欠損、胎児死亡が報告されており、また、本剤は、動物実験で妊娠及び分娩への影響並びに胎仔への移行が認められている。[2.1、9.4.1、9.4.2、15.2.2、15.2.3参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤は内分泌療法剤であり、がんに対する薬物療法について十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤による治療が適切と判断される患者についてのみ使用すること。
8.2 本剤の投与により子宮体癌、子宮肉腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、子宮内膜症がみられることがあるので、本剤投与中及び投与終了後の患者は定期的に検査を行うことが望ましい。[11.1.6参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
乳癌患者にタモキシフェン20mgを単回経口投与した場合、速やかに吸収され、6~7.5時間後に最高血中濃度(22.2~26.3ng/mL)に達し、血中半減期は20.6~33.8時間であった。また、連続経口投与(1回10mg1日2回投与)による血中濃度の推移は、投与後6週間目まで上昇し、その後ほぼ一定であった。
16.4 代謝
健常者、乳癌患者における主要代謝物はN-デスメチルタモキシフェンであり、未変化体と同様の薬理作用を示す(外国人のデータ)。タモキシフェンを乳癌患者に連日投与した場合、この代謝物の血中濃度は、8週間目で未変化体の約1.4倍であった。
未変化体からN-デスメチルタモキシフェンへの脱メチル化には主にCYP3A4が関与し、それに続く活性代謝物エンドキシフェン(4-OH-N-デスメチルタモキシフェン)への水酸化には主にCYP2D6が関与すると考えられている。[10.参照]
16.5 排泄
14C-タモキシフェン20mgを患者に単回経口投与した場合、13日間で投与量の約65%が糞尿中に排泄され、このうち約1/5は尿中より、約4/5は糞中より回収された。なお、タモキシフェンの極めて緩徐な排泄は、腸肝循環によるものと推測された(外国人のデータ)。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
クマリン系抗凝血剤
ワルファリン等
抗凝血作用が増強することがあるので、抗凝血剤を減量するなど、慎重に投与すること。タモキシフェンがワルファリンの肝臓での代謝を阻害する可能性が考えられている。
リトナビル本剤のAUCが上昇することが予想される。リトナビルのチトクロームP-450に対する競合的阻害作用により、本剤のAUCが上昇することが予想される。
リファンピシン本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。リファンピシンにより、CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される可能性がある。
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
パロキセチン等
本剤の作用が減弱するおそれがある。併用により乳癌による死亡リスクが増加したとの報告がある。CYP2D6阻害作用により本剤の活性代謝物の血漿中濃度が低下したとの報告がある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 無顆粒球症、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少(いずれも頻度不明)[9.1.1参照]
11.1.2 視力異常(0.4%)、視覚障害(頻度不明)
視力異常、また、角膜の変化、白内障、網膜症、網膜萎縮、視神経症、視神経炎、視神経萎縮等の視覚障害があらわれることがあるので、視力低下、かすみ目等があらわれた場合には眼科的検査を行い、異常があれば投与を中止すること。
11.1.3 血栓塞栓症、静脈炎(いずれも頻度不明)
本剤の投与により、肺塞栓症、下肢静脈血栓症、脳血栓症、下肢血栓性静脈炎等の血栓塞栓症、静脈炎があらわれることがある。なお、細胞毒性を有する抗癌剤との併用で血栓塞栓症の危険性を増大させるおそれがあるので、投与にあたっては十分に観察すること。
11.1.4 劇症肝炎、肝炎、胆汁うっ滞、肝不全(いずれも頻度不明)
劇症肝炎、肝炎、胆汁うっ滞等の重篤な肝障害があらわれることがある。また、肝不全に至ることがある。
11.1.5 高カルシウム血症(頻度不明)
骨転移のある患者で投与開始初期に、高カルシウム血症があらわれることがある。
11.1.6 子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、子宮内膜症(いずれも頻度不明)
不正出血等の異常な婦人科学的症状がみられた場合には直ちに検査を行うなど適切な処置を行うこと。[8.2参照]
11.1.7 間質性肺炎(頻度不明)
11.1.8 アナフィラキシー、血管浮腫(いずれも頻度不明)
アナフィラキシー、血管浮腫等の過敏症状があらわれることがある。
11.1.9 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
11.1.10 水疱性類天疱瘡(頻度不明)
11.1.11 膵炎(頻度不明)
血清トリグリセライド上昇によると考えられる膵炎があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上0.1~5%未満頻度不明
肝臓肝機能異常、脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝炎を含む)
生殖器無月経、性器出血月経異常、腟分泌物、卵巣嚢腫、卵巣嚢胞、陰部そう痒、子宮頸管ポリープ、腟ポリープ
消化器悪心・嘔吐食欲不振、下痢腹痛
精神神経系頭痛、眩暈・めまい、不眠、抑うつ状態、感覚異常(錯感覚、味覚異常を含む)
皮膚発疹、発汗、脱毛皮膚血管炎、皮膚エリテマトーデス、晩発性皮膚ポルフィリン症、放射線照射リコール反応
筋・骨格系筋肉痛
その他ほてり・潮紅体重増加、浮腫、骨痛、腫瘍部の疼痛・発赤、倦怠感、疲労、頻尿、高トリグリセライド血症、下肢痙攣
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