製品名 ハルロピテープ8mg
ハルロピテープ16mg
ハルロピテープ24mg
ハルロピテープ32mg
ハルロピテープ40mg
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- 一般名
- Ropinirole Hydrochloride
- 薬効分類
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パーキンソン病・認知症治療薬>ドパミンアゴニスト:非麦角系
- 価格
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8mg1枚:400.2円/枚
16mg1枚:615.8円/枚
24mg1枚:792.2円/枚
32mg1枚:947.2円/枚
40mg1枚:1088.2円/枚
- 製薬会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- パーキンソン病
用法・用量
- 通常、成人にはロピニロール塩酸塩として1日1回8mgから始め、以後経過を観察しながら、必要に応じて1週間以上の間隔で、1日量として8mgずつ増量する。いずれの投与量の場合も1日1回、胸部、腹部、側腹部、大腿部又は上腕部のいずれかの皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替える。なお、年齢、症状により適宜増減するが、ロピニロール塩酸塩として1日量64mgを超えないこととする。
- 禁忌
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【警告】
- 前兆のない突発的睡眠及び傾眠等がみられることがあり、またドパミン受容体作動薬の投与において、突発的睡眠により自動車事故を起こした例が報告されているので、患者に本剤の突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、本剤使用中には、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること。(「重要な基本的注意」及び「副作用」の項参照)
【禁忌】次の患者には使用しないこと
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- 副作用
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- 突発的睡眠、極度の傾眠
- 前兆のない突発的睡眠(0.7%)、極度の傾眠(頻度不明)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、減量、休薬又は使用中止等の適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
- 幻覚、妄想、興奮、錯乱、譫妄
- 幻覚(3.6%)、妄想(0.4%)、興奮(0.1%)、錯乱(頻度不明)、譫妄(0.7%)等の精神症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、減量、休薬又は使用中止等の適切な処置を行うこと。
- 悪性症候群(頻度不明)
- 本剤の使用後、減量後又は中止後に、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、ショック症状等があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には、使用開始初期の場合は中止し、また、継続使用中の用量変更・中止時の場合は一旦もとの使用量に戻した後、慎重に漸減し、体冷却、水分補給等の適切な処置を行うこと。なお、使用継続中にも同様の症状があらわれることがある。
- 注意
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慎重投与
次の患者には慎重に使用すること
- 幻覚、妄想等の精神症状又はそれらの既往のある患者[症状が増悪又は発現しやすくなることがある。]
- 重篤な心疾患又はその既往歴のある患者[本剤は薬理作用から心拍数低下を起こす可能性がある。]
- 低血圧症の患者[症状が悪化することがある。]
- 重度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/分未満)のある患者[本剤は主として腎臓で排泄される。また、これらの患者での使用経験はなく安全性は確立されていない。なお、血液透析を受けている患者に対して、透析による用量調節の必要性はない。]
- 肝障害のある患者[本剤は主として肝臓で代謝される。また、これらの患者での使用経験はなく安全性は確立されていない。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重要な基本的注意
- ドパミン受容体作動薬の投与において、突発的睡眠により自動車事故を起こした例が報告されている。患者には突発的睡眠及び傾眠等についてよく説明し、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないよう注意すること。なお、海外において突発的睡眠を起こした症例の中には、傾眠や過度の眠気のような前兆を認めなかった例あるいは投与開始後1年以上経過した後に初めて発現した例も報告されている。(「副作用」の項参照)
- 起立性低血圧がみられることがあるので、本剤の使用は少量から始め、めまい、立ちくらみ、ふらつき等の起立性低血圧の徴候や症状が認められた場合には、減量、休薬又は使用中止等の適切な処置を行うこと。
- 本剤を他の抗パーキンソン剤と併用した場合、ジスキネジア、幻覚、錯乱等の副作用が発現しやすくなる可能性があるため、これらの副作用があらわれた場合には減量、休薬又は使用中止等の適切な処置を行うこと。(「副作用」の項参照)
- 本剤の減量、中止が必要な場合は、漸減すること。急激な減量又は中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、ショック症状等の悪性症候群があらわれることがある。また、ドパミン受容体作動薬の急激な減量又は中止により、薬剤離脱症候群(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛等の症状を特徴とする)があらわれることがある。(「副作用」の項参照)
- レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により、病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害が報告されているので、このような症状が発現した場合には、減量又は使用を中止するなど適切な処置を行うこと。また、患者及び家族等にこのような衝動制御障害の症状について説明すること。
- 本剤の貼付により皮膚症状を起こすことがあるので、貼付箇所を毎回変更すること。皮膚症状があらわれた場合には、ステロイド軟膏等を投与する、本剤を投与中止するなど適切な処置を行うこと。
- 貼付してある製剤を除去せずに新たな製剤を貼付した場合、本剤の血中濃度が上昇するため、貼り替えの際は先に貼付した製剤を除去したことを十分に確認するよう患者及び介護者等に指導すること。
適用上の注意
- 貼付部位
- 創傷面又は湿疹・皮膚炎等がみられる部位は避けて貼付すること。
- 貼付部位の皮膚を拭い、清潔にしてから本剤を貼付すること。また、貼付部位の水分は十分に取り除くこと。
- 本剤の貼付による皮膚刺激を避けるため、貼付箇所を毎回変更すること。
- 貼付時
- 本剤を使用するまでは包装袋を開封せず、開封後は速やかに貼付すること。
- 本剤を使用する際には、ライナーを剥がして使用すること。
- 本剤は1日毎に貼り替えるため、貼付開始時刻の設定にあたっては入浴等の時間を考慮することが望ましい。
- 貼付期間中
- 本剤が途中で剥がれ落ちた場合は、直ちに新たな本剤を貼付すること。また、次の貼り替え予定時間には新たな本剤に貼り替えること。
- 貼付部位を外部熱(過度の直射日光、あんか、サウナなどのその他の熱源)に曝露させないこと。[貼付部位の温度が上昇すると本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。]
- 保管・廃棄
- 本剤を小児の手の届かない場所に保管すること。
- 貼付24時間後も本剤の成分が残っているので、使用済みの製剤は接着面を内側にして折りたたみ、小児の手及び目の届かない所に安全に廃棄すること。
用法用量に関連する使用上の注意
- 本剤の投与は【用法・用量】に従い少量から始め、消化器症状(悪心、嘔吐等)、血圧等の観察を十分に行いながら慎重に増量し、患者毎に適切な維持量を定めること。
高齢者への投与
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので慎重に使用すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないこと。[動物実験(ラット)で胎児毒性(体重減少、死亡数増加及び指の奇形)が報告されている。]
- 授乳中の女性には使用しないことが望ましいが、やむを得ず使用する場合は授乳を避けさせること。[ヒトにおいて血漿中プロラクチン濃度の低下が認められることが報告されており、乳汁分泌が抑制されるおそれがある。また、動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。]
小児等への投与
- 小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
薬物動態
- 血中濃度
- 単回投与(健康成人)
- 健康成人男性12例を対象に本剤(ロピニロール塩酸塩として1.2及び4.8mg)を胸部に24時間単回投与した際、血漿中ロピニロールの薬物動態パラメータ(Cmax、AUC0-t及びAUC0-∞)の1.2~4.8mg間における線形性が確認された。
- 注)本剤の承認された1日量は8~64mgである。
- 血漿中ロピニロール濃度推移(平均値+標準偏差、11~12例)
- 薬物動態パラメータ
投与量
(例数)Cmax(ng/mL) AUC0-t(ng・hr/mL) AUC0-∞(ng・hr/mL) tmaxa)(hr) t1/2(hr) 1.2mg
(12)0.254±0.0855 6.66±2.48 6.86±2.47 20.0,24.0 8.44±2.07 4.8mg
(11)1.02±0.279 27.8±8.33 28.1±8.28 20.0 16.0±8.34 平均値±標準偏差a)最頻値
- 単回投与(健康成人)
- 健康成人男性15例を対象に本剤(ロピニロール塩酸塩として4.8mg)を胸部、腹部、側腹部、大腿部及び上腕部にそれぞれ24時間単回投与した際、各投与部位間における幾何平均値の比(推定値)は、AUC0-tで0.738~1.308、Cmaxで0.763~1.295であり、各投与部位間の血漿中ロピニロール濃度に大きな差はないと考えられた。また、tmax(最頻値)は各投与部位において20.0~24.0hr、t1/2(平均値)は10.5~11.5hrであり、いずれの投与部位においても同様の値を示した。
- 注)本剤の承認された1日量は8~64mgである。
- 反復投与(パーキンソン病患者)
- パーキンソン病患者24例を対象に本剤(ロピニロール塩酸塩として6.8、13.5又は20.3mg)を胸部に1日1回7日間反復投与した際、血漿中ロピニロールの薬物動態パラメータ(Cmax及びAUC0-24)は、6.8~20.3mg間でほぼ投与量に比例して増加することが確認された。また、血漿中ロピニロール濃度はおおむね投与開始後48~72時間で定常状態に達した。
- 注)本剤の承認された1日量は8~64mgである。
- 投与1及び7回目の薬物動態パラメータ
投与量
(例数)Cmax(ng/mL) AUC0-24(ng・hr/mL) tmaxa)(hr) t1/2(hr) 1日目 6.8mg
(8)2.17±1.03 27.9±14.9 24.0 - 13.5mg
(8)2.89±0.567 33.1±6.13 24.0 - 20.3mg
(8)5.91±1.31 89.4±30.0 16.0,20.0 - 7日目 6.8mg
(8)1.88±0.966 38.5±20.6 20.0 20.3±4.84 13.5mg
(7)4.21±3.31 84.8±69.5 24.0 20.8±4.03 20.3mg
(7)7.16±4.40 154±104 16.0 19.0±4.30 平均値±標準偏差a)最頻値
- 用量と血漿中濃度との関係(パーキンソン病患者)
- パーキンソン病患者199例を対象に本剤(ロピニロール塩酸塩として8~64mg)を任意漸増法にて1日1回長期投与した際、投与2、4、8、12、24及び52週の血漿中ロピニロール濃度の8~64mg間における線形性が確認された。(パワーモデル:log(y)=-0.721+1.075・log(x))
- 分布
- 血漿蛋白結合(参考:in vitro)
- [14C]ロピニロール塩酸塩のヒト血漿蛋白結合率は35~42%であることが報告されている。
- 胎児・乳汁移行(参考:ラット)
- [14C]ロピニロール塩酸塩を妊娠ラットに反復経口投与したとき、胎児中へ放射能の移行が認められた。また、授乳期ラットにおいては乳汁中への移行が認められた。
- 代謝(参考:in vitro)
- ロピニロールは主に肝臓で脱プロピル体に代謝される。ロピニロールの代謝にはCYP1A2が関与することが報告されている。
- 排泄
- 健康成人男性12例を対象に本剤(ロピニロール塩酸塩として1.2及び4.8mg)を胸部に24時間単回投与した際、投与開始後0~96時間のロピニロールの累積尿中排泄率(平均値)は1.2mg投与時3.4%、4.8mg投与時3.6%であった。
- 注)本剤の承認された1日量は8~64mgである。