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ブロマゼパム坐剤3mg「サンド」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 麻酔前投薬

用法・用量

  • 通常、成人にはブロマゼパムとして1回3mgを術前夜又は麻酔前に直腸内投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 急性閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
  • 2.3 重症筋無力症の患者[重症筋無力症の症状を悪化させるおそれがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心障害のある患者
ジアゼパムで循環器への影響があらわれたとの報告がある。
9.1.2 脳に器質的障害のある患者
作用が強くあらわれやすい。
9.1.3 衰弱患者
9.1.4 中等度呼吸障害又は重篤な呼吸障害(呼吸不全)のある患者
呼吸器への影響があらわれるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
少量から投与を開始するなど注意すること。
9.3 肝機能障害患者
少量から投与を開始するなど注意すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.5.1 妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤を服用していた患者が出産した新生児において、口唇裂、口蓋裂等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。
9.5.2 妊娠後期の女性にベンゾジアゼピン系薬剤を投与した場合、新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。
9.5.3 分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)で報告されている。また、黄疸を増強する可能性がある。
9.7 小児等
少量から投与を開始するなど注意すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど注意すること。運動失調等の副作用が発現しやすい。

8.重要な基本的注意

8.1 大量連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないよう慎重に投与すること。[11.1.1参照]
8.2 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 直腸投与による外用にのみ使用すること。
14.1.2 本剤はできるだけ排便後に投与すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人にブロマゼパム3mg坐剤を投与したところ、投与後約3時間で最高血中濃度に達した。
16.2 吸収
健康成人にブロマゼパム3mg坐剤を投与したところ、ブロマゼパム5mg錠剤とほぼ同等のbioavailabilityを示した。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アルコール(飲酒)中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。
アルコールとの併用は避けることが望ましい。
ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強するおそれがある。
中枢神経抑制剤
フェノチアジン誘導体
バルビツール酸誘導体
鎮痛薬
麻酔薬 等
中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。
アルコールとの併用は避けることが望ましい。
ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強するおそれがある。
モノアミン酸化酵素阻害剤クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。機序不明
フルボキサミンマレイン酸塩本剤の血中濃度を上昇させることがあるので、本剤の用量を減量するなど、注意して投与すること。肝臓で酸化的に代謝される本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇、血中半減期を延長、又はAUCを増加させることがある。
シメチジン本剤の中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。本剤のクリアランスが減少し、血中半減期が延長する。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 依存性(頻度不明)
大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。[8.1参照]
11.1.2 刺激興奮、錯乱(いずれも頻度不明)
統合失調症等の精神障害者に投与すると逆にこのような症状があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上1%未満頻度不明
中枢神経系覚醒遅延
精神神経系眠気、ふらつき、めまい頭痛興奮、気分高揚、歩行失調、不眠、性欲への影響、振戦、霧視、構音障害
血液白血球減少
肝臓AST・ALTの上昇、Al-Pの上昇、ウロビリノーゲン陽性
循環器血圧低下
消化器悪心、嘔吐口渇、食欲不振、便秘、胃部不快感等
過敏症過敏症状
泌尿器排尿困難
呼吸器低換気、高炭酸ガス血症
その他倦怠感疲労感、脱力感等
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