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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 下記状態時のアミノ酸、電解質、カロリー、脂肪酸、水溶性ビタミン及び水分の補給
    • ・経口摂取不十分で、軽度の低蛋白血症又は軽度の低栄養状態にある場合
    • ・手術前後

用法・用量

  • 通常、成人には1回550mLを末梢静脈内に点滴静注する。投与速度は、通常、成人550mL当たり120分を基準とする。
    なお、症状、年齢、体重に応じて適宜増減するが、最大投与量は1日2200mLまでとする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 重篤な肝障害、肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[9.3.1参照]
  • 2.2 重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。][8.1、9.2.1、9.2.2参照]
  • 2.3 乏尿のある患者(透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)[高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。][8.1、9.2.1、9.2.2参照]
  • 2.4 うっ血性心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.5 高度のアシドーシス(高乳酸血症等)のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.6 高カリウム血症、アジソン病の患者[高カリウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  • 2.7 高リン血症、副甲状腺機能低下症の患者[高リン血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  • 2.8 高マグネシウム血症、甲状腺機能低下症の患者[高マグネシウム血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。]
  • 2.9 高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症が悪化するおそれがある。]
  • 2.10 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.11 アミノ酸代謝異常症の患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.12 血栓症の患者[凝固能亢進により症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.13 重篤な血液凝固障害のある患者[出血傾向があらわれるおそれがある。]
  • 2.14 血友病の患者[出血時間を延長することがある(パンテノール含有のため)。]
  • 2.15 ケトーシスを伴った糖尿病の患者[ケトーシスが亢進するおそれがある。]
  • 2.16 重度の高脂血症の患者[高脂血症を助長させるおそれがある。]
  • 2.17 本剤又は本剤配合成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心臓、循環器系に機能障害のある患者
循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2 アシドーシスのある患者
症状が悪化するおそれがある。
9.1.3 糖尿病の患者
ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。
9.1.4 血液凝固障害のある患者
凝固能が亢進又は低下するおそれがある。
9.1.5 呼吸障害のある患者
病状が悪化するおそれがある。
9.1.6 重篤な敗血症の患者
症状が悪化するおそれがある。
9.1.7 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者
9.1.8 高脂血症の患者
高脂血症を助長させるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く)
投与しないこと。[2.2、2.3参照]
9.2.2 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者
水分、電解質の過剰投与や、アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこるおそれがある。[2.2、2.3、8.1参照]
9.2.3 腎障害のある患者(重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者を除く)
水分、電解質の調節機能が低下している。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝障害、肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者
投与しないこと。脂肪の投与により、肝障害が悪化するおそれがある。
アミノ酸の代謝が十分に行われないため肝性昏睡が悪化する又は誘発されるおそれがある。[2.1参照]
9.3.2 肝障害のある患者(重篤な肝障害、肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者を除く)
肝機能、水分、電解質代謝異常が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
投与速度を緩徐にするなど注意すること。一般に生理機能が低下しており、肝・腎・心等の機能障害を伴うことが多い。

8.重要な基本的注意

8.1 透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害、高窒素血症又は乏尿のある患者における、水分、電解質、尿素等の除去量、蓄積量は透析の方法及び病態によって異なる。血液生化学検査、酸塩基平衡、体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断すること。[2.2、2.3、9.2.2参照]
8.2 肝機能、血中脂質濃度、血液像及び血液凝固能の検査を定期的に行うこと。
8.3 血漿増量剤(デキストラン40、ヒドロキシエチルデンプン製剤)の投与後96時間までは本剤の投与を避けること。[15.2参照]

14.適用上の注意

14.1 全般的な注意
14.1.1 本剤は、含有する脂肪が目詰まりするため、除菌用ファイナルフィルターを使用できない。外観で細菌汚染・配合変化を確認できず、また、細菌が混入すると増殖しやすいため、以下の点に注意すること。
・末梢静脈カテーテル等刺入部位及び輸液ラインの接合部は常に清潔にしておくこと。輸液ラインは閉鎖式輸液ラインなどを使用することが望ましい。
・連日投与する場合は輸液ラインを24時間毎に交換すること。
・本剤に他の薬剤を混注しないこと。
・本剤の輸液ラインの側管から他の薬剤を投与しないこと。
14.1.2 輸液セットのびん針は、ゴム栓の刻印部(○印)に垂直にゆっくりと刺すこと。斜めに刺すと、ゴム栓や容器内壁の削り片が薬液中に混入するおそれや、容器を刺通し液漏れの原因となるおそれがある。また、輸液セットのびん針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。
14.2 薬剤調製時の注意
14.2.1 調製手順
(1)用時に外袋を開封し、バッグを取り出す。
(2)必ず下室を両手で押して隔壁を開通させる。
(3)隔壁開通後は上室と下室を交互に押して両液を十分に混合する。
14.3 薬剤投与時の注意
14.3.1 上室液又は下室液は単独で投与しないこと。
14.3.2 発熱などカテーテル感染が疑われた場合は、末梢静脈カテーテルを抜去するなど適切な処置を講じること。
14.3.3 血管痛があらわれた場合には、注射部位を変更すること。また、場合によっては投与を中止すること。
14.3.4 アミノ酸・糖・電解質製剤、アミノ酸・糖・電解質・ビタミンB1製剤及び脂肪乳剤において血管外漏出が原因と考えられる皮膚壊死、潰瘍形成が報告されているので、点滴部位の観察を十分に行い、発赤、浸潤、腫脹などの血管外漏出の徴候があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
14.3.5 可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製の輸液セット等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない輸液セット等を使用することが望ましい。
14.3.6 本剤は脂肪乳剤を含有しているため、接合部がポリカーボネート製の輸液セット等を使用した場合、その接合部にひび割れが生じ、血液及び薬液漏れ、空気混入等の可能性があるので注意すること。
14.3.7 ビタミンの光分解を防ぐため、遮光カバーを用いるなど十分に注意すること。
14.3.8 原則として、連結管を用いた2バッグ以上の連続投与は行わないこと。輸液セット内に空気が流入するおそれがある。
14.3.9 容器の目盛りは目安として使用すること。
14.3.10 残液は決して使用しないこと。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤の投与は原則として2週間までとすること。ただし、漫然と2週間投与せず、栄養必要量及び末梢静脈の状態などを確認し、中心静脈栄養法ないし経口・経腸管栄養への移行を考慮すること。
7.2 経口摂取不十分で、本剤にて補助的栄養補給を行う場合には、栄養必要量及び経口摂取量などを総合的に判断して、本剤の投与を行うこと。

5.効能又は効果に関連する注意

本剤を投与する場合は患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
パーキンソン病治療薬
レボドパ
レボドパの有効性を減じるおそれがある。ピリドキシン塩酸塩はレボドパの血中での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位ヘの到達量を減少させる。
ワルファリンカリウムワルファリンカリウムの作用が減弱することがある。本剤の原料のダイズ油に由来するビタミンK1がワルファリンカリウムの作用に拮抗するため。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 静脈塞栓(頻度不明)
11.1.2 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上0.1~5%未満頻度不明
過敏症そう痒感、発疹等
消化器悪心腹痛、下痢、食欲不振、口渇、嘔吐
循環器血圧降下、頻脈、頻呼吸、胸部不快感、動悸等
呼吸器呼吸困難
肝臓肝機能異常肝障害AST、ALT、Al-P、総ビリルビンの上昇
大量・
急速投与
脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、高カリウム血症、水中毒、アシドーシス
代謝高血糖、低ナトリウム血症
その他注射部位静脈炎注射部位浮腫、注射部位腫脹出血傾向、発熱、悪寒、顔面潮紅、顔面浮腫、異臭感、胸部圧迫感、血管痛、熱感、頭痛
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